あっという間に1週間が過ぎ去り、今回の作陽高校のスペイン遠征は終幕を迎えようとしています。今回の遠征では、作陽Aチーム、作陽FUTUROがそれぞれ5試合ずつの強化試合を戦い、それぞれ1分4敗、両チーム合わせて10試合の結果は、2分8敗という成績でした。当然ながら、皆、この成績には満足しておらず、悔しい思いをした事でしょう。
作陽の選手達は、新2年生。これから、より激しい競争の中で、チームを作り上げて行く、そのスタート地点です。今回の遠征によって、色んな事を感じた彼らが、これから待ち構える荒波に向かって行く為の、今一度気持ちを引き締める機会になったとしたら、十分に価値あるものとなるでしょう。今回の遠征が単なる悔しい思い出に留まるのか、それとも、“あの時の悔しさがあったから、今がある”と将来言えるように、この苦い体験をバネとするのか、その答えは、これからの彼らの行動次第と言う事になるでしょう。
作陽高校は、ボールをしっかりと保持して、自分達でイニシアチブを取って攻撃して行く作陽イズムを出そうと頑張っていました。しかし、その為の精度や判断力が、まだまだ課題です。そして、何よりも、もっと気持ちを出して、闘うスピリッツが、スペイン人と比べ、足りないように写りました。玉際、局面での冷静な判断力、止める・蹴るの基本的な技術、そしてフィニッシュの決定力。そうした一つ一つの課題を個々の選手がもっと真摯に取り組んで行けば、必ずは、皆、さらに良い選手になって行くはずです!
今回の遠征が、皆がレベルアップし、人としてもプレーヤーとしても成長するきっかけになってくれることを、切に願います。
最後に、今回参加したメンバーの中で、何人かの選手がインタビューに答えてくれたので、それをご紹介して、今回の作陽高校の遠征を締めくくりたいと思います。
KAGEYAMA「文化も食べ物もサッカーも、何もかもが違った。とても良い経験になりました。今回、失点が多かったので、チームとしては、一人一人個々の力を上げて行かなければいけないと痛感しましたし、決定力を上げないと行けないと感じました。個人的には、技術はある程度通じたと思うんですけど、ファーストタッチの質や、ボールの置き所をもっと工夫しないと、世界ではやらせてもらえないんだなと感じました。今後の目標は、まだ自分は下の方なので、もっと努力してフィジカルも鍛えて、上に上がりたいと思います。」
ITO「1つも勝てなくて、本当に悔しい遠征となってしまいました。まだまだ自分は全然だと言う事を痛感したし、色んな部分でレベルアップしないとと感じました。テクニックの部分ではある程度通用する部分もあったけど、プレスが速い中で、より正確にやらないとボールを引っ掛けられてしまう。今後の目標としては、いつかはスペインでプレーしたいという夢があるので、それに向かって、一歩一歩前進して行きたい。」
HONDA「スペイン人は皆巧いなと思いました。日本人よりもフィジカルが強いし、普通蹴るところを繋いだりとか、その辺の感覚も違うし、とにかく巧いなと感じました。チームとしての課題は、やっぱり決定力。それから、自分もそうなんですけど、一対一の守備とかで、フィジカル面を鍛えないと感じました。日本では通用していた部分も、世界では通用しなかったので、日本に帰ってから、そういう部分を意識して練習して行きたいと思いました。今後の目標は、スペイン遠征を糧に、プロ選手になって、またスペインに戻って来てプレー出来るよう、魅力的な選手を目指して行きたいです。」
MUCHA SUERTE A TODOS !!!