この日はHAJAXS FUTUROにとって、3試合目となる親善試合。対戦相手は、Infantilリーグ(U14リーグ)の1部リーグに所属するSant Gabrielとの対戦です。しかし、3部所属の2軍のメンバーをかなり起用している様子です。
HAJAXSは、GK:テンキ、DF:イグチ、サノ、ソラ、キク、MF:ビヤ、ゴウ、タカギ、ショウジ、アキトの1-4-2-3-1の布陣で臨みます。
前からガンガンプレスを掛けるHAJAXS。しかし、グラウンドを広く使い、GKも使って展開する“サンガブ”に対し、なかなかボールを網に掛ける事が出来ません。それでも、アキト、ユージ、タカギ、ショウジ等が、懸命にボールを追いかけます。また、後方では、サノがマスチェラーノの如く、相手のパスを前でカットする積極性を見せてくれます。自力に勝るサンガブが、何度もHAJAXSのゴール前まで攻め込みますが、粘り強くゴール前で体を張って守るHAJAXSは、簡単にはゴールを許しません。また、相手のシュートミスにも助けられています。0-0のまま、25分が過ぎた頃、相手の左からのコーナーキックをテンキがキャッチしたかと思いきや、ファンブル。そのこぼれ球を繋いだサンガブは、最後押し込み、先制点を叩き出します。
一方、カウンター気味の展開からHAJAXSもビックチャンスを掴み、左サイドのショウジが右からのパスをゴール中央やや左で受け、そのまま左足でシュートかと思いきや、右横へボールを押し出しシュートを試みようとするも、そのワンタッチがやや大き過ぎて、相手にシュートブロックされてしまいます。左足でシュートを打てれば良かったのですが、左足に自信が無かったのか、結果的に、相手がいる、混んでいる方へ突っ込んで行ってしまった形となりました。
すると、昨日、今日と後方でHAJAXSの最終ラインをリードしていたサノが、前に空いたスペースにボールを運ぼうとしたまではいいものの、タッチが大き過ぎ、相手に奪われ、そこからのショートカウンターで2失点目を喫してしまいます。
2-0で折り返した後半。メンバー11人で臨んだ為、引き続き、同じメンバーで挑みます。
前半は、前からガンガンプレスに行くHAJAXSスタイルを実行したものの、広いピッチで控え選手も無い中、ひたすら走っていた為、後半はセンターラインやや前ぐらいまで引いてから、ボールを奪って素早く展開する作戦に切り替えます。これが功を奏し、相手の縦パスを上手く読んでボールを奪うシーンが増えます。しかしながら、その後、スピードのあるビヤを裏に走らせるのか、自分でドリブルでもって上がるのか、ゼロトップの位置に入るアキトに当てるのか、その判断と技術にやや難を見せるHAJAXSは、なかなかゴールチャンスに繋げる事が出来ません。
そんな中、左サイドからのクロスに、逆サイドから走り込んで来た選手がゴールを押し込み、3-0と差が開いてしまいます。更には、ビヤがコーナーキックのシーンで相手に押され、バランスを崩した際に足首を痛めてしまい、プレー続行不可能になってしまいます。
控え選手がいないHAJAXSは、10人での戦いを強いられる展開となってしまいます。それでも、1点を奪い返そうと懸命に走るHAJAXS。数的不利なだけに、人一倍頑張らないと言う思いが増したのか、ソラが、イグチが、キクが、テンキが、急に頼もしくなったように、屈強なディフェンスぶりを披露します。そして、ゴール正面でボールを受けたショウジが、襲ってくる相手をひょいとかわし、スルーパス。これを受けたアキトが冷静にゴール左隅を押し込み、ゴール!!!
数的不利ながら、最後まで走り、戦い抜こうとするHAJAXSイレブンの姿に、会場に詰めかけたサンガブの父兄からも拍手が沸き起こります。
そして、試合はこのまま3-1で試合終了。奮闘空しく、HAJAXSは敗れる結果となりました。