さぁ、実質6日間の短期留学も、いよいよ後半。カンテラの2度の練習参加を残すのみとなりました。15日(月)には、3チームに分かれ、小さいゴールを4つ置いてのミニゲーム。前回のボールポゼションの練習で殆ど仕事が出来なかった3人だけに、奮起が期待されます。
そこで、一番この状況に危機感を感じ、何とかしようという姿勢を見せていたのがSOTAROでした。声は相変わらず出ていないものの、持ち味の俊敏な動きを随所に見せ、プレーでアピールしようという姿勢が見て取れます。日本人選手に足りない激しいさを克服しようと、相手の小柄ながら、奮闘します。また、相手のシュートをスライディングで防ぐなど、意気の良さが出て来ました。もっとも、本人が一番得意とするプレーは、ドリブル突破。しかし、ここでは2タッチ、3タッチでの素早いパスワークが求められた為、得意技は温存です。それでも、教え子の様子を観察しようと日本から態々訪ねて来たOZAWAコーチからは、「こういうパスゲームの中でも、上手く適用しようとしている」とお褒めの言葉が。
一方、安定したプレーで無難にパスワークの中に加わっていたのがSHUHEI。得意の左足と、的確な判断で、チームに貢献します。強いて言えば、もう少し積極性を出してプレーしたいところ。無難なパスを選択する傾向があり、周囲のように、思い切ったプレーに挑戦しても良いのではというシーンが多々ありました。
そして、最も課題を残したのがMASAKI。巧みなボールコントロールと1対1のドリブル突破に秀でたものを持つMASAKIですが、なかなかパスゲームの中でボールを呼び込めず、消えているシーンが目立ちます。また、日本人特有のプレーの軽さも、激しい当たりを見せるスペイン人の中で、やや浮いてしまっています。もっともボールを呼び込む動き、俺によこせという気迫、もっと積極的にプレーに関わろうとする姿勢。そうしたものを自己主張しなければ、こっちでは通用しません。持っているものが折角あるだけに、もったいないという印象です。
そうした、今回の遠征に対するモチベーション、温度差に個人差はあったとは言え、力のある3人だけに、もっともっと、折角もらったチャンスを活かすべく、貪欲にがむしゃらにトライして欲しかったなという印象は、最終日、17日(水)のトレーニングでも変わりませんでした。
いずれにせよ、横山杯という大きな大会で優秀選手に輝いた選手達。今回の体験を、果たしてどのように感じ、そしてどのように活かしてくれるのでしょうか!?
この体験を活かすも殺すも自分次第。
今後の3人の活躍に期待したいですね!!!
by Keita Uematsu