オスピタレットでのトライアウト中のSHOTA。この日は遂に、初の対外試合となりました。ホームに4部のViladecansを迎えての一戦です。
ベンチスタートとなったSHOTAが見守る中、ホームのコルネヤがボールを保持し、Viladecansゴールを脅かします。しかし、先制点を奪ったのはViladecans。オフサイド気味のカウンターからの突破から抜け出した10番がゴールを奪うと、再び同じような展開から失点。いきなり0-2のビハインドを追ってしまいます。がしかし、オスピも14番のテクニシャンキャプテン、アンヘルが見事な左足でのフリーキックを叩きこみ、反撃の狼煙を上げます。
後半、いよいよ我らがSHOTAの登場です。ダニ・アウベスをこよなく愛するSHOTAは、右サイドバックの位置に入ります。
「先発だったら緊張したかもしれないけど、前半、ベンチで試合をずっと見ていて、そして1点ビハインドだったので、逆転して勝ちたい気持ちが強くて、いつの間にか緊張感は吹っ飛んでいました。」と試合後に語ったSHOTA。気合十分に、試合に入って行きます。彼の持ち味は、スピードと、献身的なハードワーク。身長こそないものの、対人プレーでも激しいチャージを繰り出します。また、ここぞと言うシーンでは常に100%の全力疾走で、実に気持ちの入った、見ていても気持ちの良いプレーぶりです。
そして、何よりも、いきなり異国の地に来た青年とは思えない程、スペイン語で「Va ! Va !(行こうぜ!行こうぜ!)」と手を叩きながら、大声で味方を鼓舞しています。これは、なかなか出来る事ではありません。味方と身振り手振りでコミュニケーションを図り、指示まで出しています!どうやら、なかなかのハートの持ち主のようです!
監督のSebastianも、一つ一つのSHOTAのプレーに対し、「Muy bien !!! SHOTA !(いいぞ!SHOTA!)」と手を叩きます。
マークしている相手左ウイングへのパスを猛ダッシュで前でカットしたり、最終ラインで崩されかけたシーンでしっかりとカバーリングをしたり、ヘディングでの力強いクリアーをしっかりとパスとして繋げたり、そして、2度のオーバーラップのシーンでは、大外を回っての2対1の局面を作っての突破や、サイドでパスワークから突破を図るなど、積極果敢に持ち味を発揮していました。
すっかりチームの一員としての振る舞いぶりに、見ていて、非常に頼もしさを覚えました。
試合は、ユースの3部vs4部の試合から来るイメージを見事に裏切ってくれる程の白熱した戦いとなり、3-3の引分けとなりました。
SHOTA、なかなか上々のデビュー戦を飾ったのでは無いでしょうか!?
とにかく、彼のプレーに臨む姿勢、ファイティングスピリッツ、物事に動じないメンタルは、素晴らしい!!!
また、新たに、楽しみなサムライ少年が、どうやら誕生したようです!
SHOTA 「スペインのユースは5部まであると聞いて、自分が参加している3部リーグ所属のオスピタレットのユースBがどんなレベルなのかと思っていましたけど、流石スペインですね。相当レベル高いっす。球際とかの迫力は日本の同年代との対戦では体験出来ないし、ボールの受け方、体の使い方が上手いですね。本当に今日は、純粋に楽しめました。ホント、これからが楽しみですね!」