かれこれ1ヶ月、AREN情報のみが、唯一謎に包まれておりました(笑)。その彼は、何と、強豪JUPITER(フピテル)でずっと練習参加を続け、そして、遂に、「俺たちと一緒にやろう!」とクラブから合格をもらいました。来シーズンは、Juvenil A(U18)の選手として、Juvenil(ユース)リーグの3部リーグを戦う事になります。3部リーグとは言え、Jリーグの下部組織と比べても、遜色無い強者達が集います。外国人である日本人は、1部リーグと2部リーグではプレーする事が出来ない為、実質、可能な限りのユースのベストの環境を、ARENは掴み取った事になります。
さて、この日はそのARENの練習の一幕。来シーズンに向けてのチーム作りの時期だけに、他のチームから多くのトライアウト生が集います。ARENもうかうかしてはいられません。今後のパフォーマンス次第では、より上回る選手が他に出て来たら、明日の居場所は無い厳しい世界です。1日1日、全力のARENを示し続けなければいけません。
この日は、ゲーム形式でのトレーニングに終始。ARENは1-4-4-2の左ウイングでプレーしていました。シンプルなワンタッチ、ツータッチプレーで叩き、と同時にパス&ゴーで相手のスペースを突くAREN。瞬間的な抜け出しのスピード、長いリーチを利用した最初の一歩で、相手をするりとかわして抜け出す事が彼のストロングポイント。また、守備でも、相手のサイドとのマッチアップでボールを奪い返したり、相手の細かいフェイントにも付いて行って、クロスを上げさせない粘り強いチェイシングなど、しっかりと仕事をします。
が、欲を言えば、攻撃面で、もっと自分で仕掛ける場面も見たい!簡単に味方に預けてしまうきらいがあり、自分一人でも時には“エグイ”仕事が出来るんだと言う、強引さも備え付けて欲しいところです。
いずれにせよ、日本人離れした体格と身体能力で、まだまだ底が見えないAREN。南国育ちの普段はおっとりのんびりとした彼が、ピッチ上では牙を剥き出しに闘う事が出来れば、、、面白いかもしれません。