Hola ! ¿Cómo estás ?
Infantil E の3人組は、日曜日は、アウェイでのVilassar de Mar 戦に挑みます。
地中海に面した、開放的な町。昨日までの大雨が嘘のように、昼には灼熱の太陽が降り注ぎます。
この試合、コルネヤから父兄の車にそれぞれ乗り込んで列を組んで30分の道のりのはずが、何処をどう逸れたのか、後の3台が道を間違え、海では無く、山の方へ向ってしまうハプニング。その3台の中には、我らがサムライ少年が乗り込んだ車も!
しかし、何とか試合開始の20分前に到着し、ちょうどアップに出ようとしていたチームに辛うじて合流する事が出来ました。
そんなアクシデントはあったものの、チームのストライカーを目指すYUTOは、先発に名を連ね、2トップを形成します。
試合前には、カルロス監督から、SHOGOとYUTOが今シーズン、このチームの一員としてプレーする事を受け入れる旨の報告がありました。所属チームを掴み取り、喜ぶ2人。しかし反面、もっと上のチームでやりたかった思いも同時に胸中に過ったようで、複雑な表情も見せていました。
先シーズンのSHOUKEIがそうだったように、この1シーズンを前向きに取り組めば、必ず来シーズンには報いが来るはず!そう信じて、SHOGOが「親に、自分のチームに誇りを持て!って言われました。」と言うように、一試合、一試合、一回、一回の練習でどれだけ入魂出来るかが、勝負の分かれ道です。
ところで、2人の間で揉め事勃発!2人に用意された背番号は8番と11番。2人共に11番が欲しいらしく、譲りません。「バルサではイニエスタ、スペインではチャビだぞ!」と言っても、「何番でも、自分が背負った番号をビッグな番号にすりぁいい。」と言っても、効きません(苦笑)。果たしてこの背番号紛争の行方は如何に!!!
さて、試合に改めて目を向けてみると、YUTOもSHOGOも周囲とは一回り小さく見えます。YUTOにとっては同年代、SHOGOにとっては僅かに1年上なだけなのですが、スペイン人は大きいやつは本当にでかい!もちろん、YUTOやSHOGOと同程度の体格の選手もいるのですが、大きい相手と対峙する時は、2人とも、大人と子供のような差にも見えてしまいます。
この日浮き彫りになったのは、そんなフィジカルが屈強な相手に、如何にプレーして行くかという課題。YUTOは味方のGKからのゴールキックに対し、殆ど全ての空中戦で競り負けていました。それどころか、競ろうともしない、最初から諦めているようなシーンが何度も見られ、相手のセンターバックに軽々とヘディングさせているシーンが見受けられました。体格の大きい相手に対し、競り勝てないながらも、もっと体を張って、相手にプレーさせにくくする術を身に付ける必要があります。あそこで踏ん張れるかどうかで、相手の5度のチャンスを、味方の5度のチャンスに変える事が出来るはずです。スルーパスに抜け出し、俊足で勝負する型を、チームの中で確立しつつあるYUTOだけに、他の面でも良い仕事が出来るようになれば、もっとチームに貢献出来るはずです。
一方、体格差で今日はかなり苦しんだのがSHOGO。「日本では、当たりが強い方なんです。」と語っていた彼も、この試合では大人の中に混じった子供のように映る程。それでも、何度かドリブルでかわし、ユニフォームを掴まれたり、吹っ飛ばされながらも強引に持ち味を出そうと奮闘していたSHOGO。がしかし、大きい相手に対し、もっと自分の体をフルに使った身のこなしを体得する必要性があります。
また、2人共に、寄せが速い展開の中で、周囲を瞬時に察知し、素早いプレーを心掛ける必要がありそうです。
一方、後半から出場したMASATOU。昨日、チームに帯同して直ぐに結果を出した彼でしたが、この日は相手の素早いチャージに得意のドリブルも引っ掛けられてしまうことしばしば。それでも、時折巧みなボール捌きでチームにリズムを与えていました。
試合は前半、YUTOの右サイドの突破を起点に奪った先制点と、後半に得た3得点によって、コルネヤが1‐4で勝利を収めました。
一ヵ月後の開幕に向け、これからチーム力と個人力を着実に上げて行くことになります。
by Keita Uematsu