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バルセロナ発
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目指せ!バルサの10番!
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【第5章】当たり前の試合が出来ない日本
こんにちは、バルセロナの植松です。
“サッカーが上手い選手”、すなわち、試合で活躍出来る、試合で良い仕事が出来る、
試合で効果的なプレーが出来る選手になる為には、僕はやはり真剣勝負の公式戦で繰り返し鍛錬を積むしかないと思う。
言ってしまえば当たり前の話。
しかし、果たして今の日本ではこの当たり前の事が当たり前になっているのだろうか!?
果たして、日本では、サッカー好きの青少年達は、思う存分サッカーの公式戦を満喫しているのだろうか!?
答えは否だ。
サッカー少年団のAチームの子はまだしも、Bチームの子も公式戦を沢山堪能出来ているだろうか!?
中学の部活に入団した中1の若者達は、その1年間、先輩のシュートの球拾いばかりさせられていないだろうか!?
サッカーの名門校。部員120名。その内の100名近くは、「走ったり、スタンドで仲間を応援した事が3年間の思い出」
等と言う発言をしていないだろうか!?
サッカーの醍醐味は試合だ。公式戦だ。
と言うか、サッカー(ヨーロッパではフットボールと言う)とは、
11人対11人、もしくは8対8、7対7の対戦ゲームだ。
それ以上でもそれ以下でも無い。
サッカーが好きで、サッカーがやりたくて少年団や部活に入ったのに、
本当のサッカー(試合)が出来ずにいる輩が何と多いことか!
確かに公式戦の数は増えていると言う。高校では、プリンスリーグが出来て、
リーグ戦方式が設置され、真剣勝負の場が増えている。大いに結構な事だ。
しかし、まだまだそれは一部分での話。
サッカーが大好きな若者達誰もが皆、思う存分公式戦の真剣勝負を戦える環境に、日本はまだ無い。
本来、サッカー(フットボール)というスポーツは、貧しくても出来る、最も万人が入って行ける、
最も平等なスポーツのはず。
ボール1つあれば良いのだから。
例えスパイクが買えなくたって、靴下を2重にも3重にも履いてプレーすれば良いのだ。
ボールが無かったら、ガムテープをぐるぐる巻きにしてボール代わりにすれば良いのだ。
あとは人数が揃えば試合が出来る。
誰もが気軽に出来るスポーツ、それがフットボールだ。
だからこそ、世界で最もプレー人口が多いスポーツであり、そしてワールドカップが世界中から注目される、
世界最大級のイベントとして盛り上がるのだ。
サッカーが上手くなる為に必要な真剣勝負の公式戦の場の不足。
それこそが、今の日本サッカー界が抱えている最大の課題だと思う。
では、スペインではどんな環境が備わっているのだろうか!?
次回はその構造を紹介したいと思う。
次章へ続く、、、
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