11月6日
新たなサムライ、松谷江介君(19歳)がスペインのサッカーへと挑戦すべく、海を越えてやってきました。
千葉県の強豪ユースチームでのプレー経歴を持ち、そして現在は、東京都2部の社会人リーグ(日本7部)でプレーするKOSUKE。これまで、多くのジュニア年代の少年たちがリーガ・エスパニョーラ挑戦してきましたが、その年代よりも上、まさにプロとアマチュアがひしめきあう、正真正銘のリーガ・エスパニョーラへの挑戦となります。
さて、金曜日の夜到着し、いきなりのハプニングがKOSUKEを襲います。
海外初のKOSUKEでしたが、連絡の行き違いがあり、いきなり空港で一晩明かすこととなります。KOSUKEが持っていたのは、たった一つのバルセロナの住所。夜が明けると、その住所をTAXIドライバーにつげ、バルセロナ市内での初対面となりました。
11月7日
KOSUKE「おはようございます。」
と、さすがに、長旅の疲労を顔に少し浮かべながらも、全くこの困難に動じていない模様。何事もなかったかのように、さらりといきなりピンチを乗り越えたようです。
スペイン語は来る前に少し勉強してきたという彼は、空港でも、TAXIでも今理解できる全てのものを出し切り、乗りきったそうです。
さすが、19歳。そして、ピンチに動じない心も少し頼もしく思えました。
その日の夜まで、毎度おなじみのエスパニョール寮でしっかりと休息を取り、夜は、FCバルセロナ対マジョルカの試合観戦に出かけました。
あまり、感情を表に出さないKOSUKEも、生で見るカンプノウのバルセロナにいささか興奮を隠しきれない様子。
KOSUKE「やっぱり、TVで見るのと、生で見るのとでは、迫力も雰囲気も違うなぁ!」
KOSUKE「イブラヒモビッチ、ピケのプレーがすごく印象的だった!」
とその試合を十分に堪能しているようでした。
さて、結果もPedroの2ゴール、復調の兆しが見えるHenry、Messiの1ゴールずつで、4-2とバルサが快勝しました。
11月8日
この日は、エスパニョール寮で一緒に生活を共にする、SHOKEIの試合観戦に行きました。
結果は、3-0とCornella InfantilEの勝利!
SHOKEIも1ゴールという活躍を見せました。
年下のSHOKEIのがんばる姿を目にして、明日から始まる挑戦に、気持ちを高めたのでした。
11月9日
さて、いよいよKOSUKEの挑戦が始まります。今回は、1月から本格的にスペインに渡ってくるにあたっての、Tryoutという形で練習に参加します。
今週挑戦するチームは、FC Martinenc。クラブ創設100年という長い歴史を持つクラブ。そのチームの2軍にあたるCasticというチームでのTryoutとなります。
Casticは、Religion de CatalunyaのTercera Divicionに所属します。いわゆるバルセロナやレアル・マドリーがいる位置から数えると、9番目のリーグにあたります。一方、1軍のMartinencは、Primera Divicion(7部)にあたります。カタルーニャ地方だけでこのリーグには14チーム×21グループというチーム数があります。その中で、昇格をかけて年間リーグを戦うという仕組み。チーム数もさることながら、そのサッカー層の厚さにKOSUKEも驚いていた様子でした。
Casticでの活躍次第によっては、7部へのステップアップもあり得るだけに、頑張ってもらいたいと思います。
そのCasticですが、現在第5節を終えて、4勝1分で首位に勝ち点2差の2位につけています。
練習は、月、火、金の週3回。夜の9時半開始です。
監督のPacoと挨拶を終え、自己紹介をするKOSUKE。
KOSUKE「Soy KOSUKE.」
PACO「Uy! Que dificil!!!!超難しいなぁ!うまく言えないよ!もう一回言ってくれYUYA(高司)。」
TAKAJI「K-O-S-U-K-Eだよ。」
PACO「うーん、無理だ。よし今日からおまえは、カルロスだ!」
ということで、何と!KOSUKE改め、カルロスになってしまったKOSUKE!
ロッカールームでも次々に来る、選手たちにいじられます。チームメイト達ののテンションの高さに、ロッカールームでも、少しついていけていない様子でした。スペイン人以外にも、シオラレオネ出身の黒人Alex。チリ出身のVictor。など、ただ一人の外国人ではありません。コミュニケーションは、すべてスペイン語。しかし、話しかけるとこができないKOSUKE。一早くスペイン語を習得することが必要です。
しかし、言葉だけが、コミュニケーションではありません。いろいろなことを試行錯誤し、環境に順応すべく、コミュニケーションを取っていかなければいけません。もう、ジュニア年代ではないKOSUKE。監督とも選手とも自分でどんどんコミュニケーションを取れるように努力していく必要があります。
練習は、ウォーミングアップの後、3タッチ以内のボールポゼション。そして、ゲームへと移ります。到着して間もないということもあり、まだまだ運動量は足りないようにも映りましたが、堅実なプレーしていました。
日本とスペインのレベルを比べて、大きな差は今日の練習では感じなかったはずです。
しかし、リーグがすでに始まっているという状況では、即戦力として、チームからのオファーを勝ちえないといけないKOSUKE。周りに合わせることなく、自分の力をどんどん発揮していく必要があります。
行くべきシーンでは強く当たり、がっちりとしたフィジカルを持つKOSUKE。また、まだまだ伸び白がある19歳という年齢を活かし、積極的に吸収できるものを吸収してもらいたいと思います。
さて、今回このBlogでは、KOSUKEのリーグ・エスパニョーラへの挑戦を約1か月に渡り、報告していきたいと思います。お楽しみに!
それでは、また次回!
Hasta pronto!
By Yuya Takaji
コメント