さて、3月22日、24日、25日の3日間は、カンテラの1999年に混ざってのトレーニングです。今回の短期留学のハイライトと言っても良いでしょう。同じ学年の1998年がカタールに行ってしまったのは残念ですが、1999年組のAlevinBは、バルサの同年代よりも強い為、力試しとしては十分です。
かく言う、われ等がMASATOUは、なかなかどうして、高いレベルの中に入っても十分にやれるプレーぶりを発揮しています。得意のボールタッチで相手のプレスを掻い潜り、相手の足が出ない所、出ない所へボールを突いて行くドリブルで存在感を示します。
ボールポゼションの練習でも、受けたボールを実に巧みに捌き、全く遜色の無い形でパスワークに加わっています。実に、頼もしい限りです。
一方、先週からテーマに挙げた、「シュートの意識と激しく相手からボールを奪う」という点が、なかなか改善の兆しが見られません。ドリブルで良いところまで行くのですが、自分が打てる所を、一つ余計なドリブルを仕掛けて相手ディフェンスに引っ掛かってしまったり、パスを選択してしまったりと、“自分で決める”意識が足りません。また、相手ボールを追い掛ける姿勢が淡白で、“戦う姿勢” “覇気”が見ていて感じられないのも残念です。能力があるだけに、更なる貪欲な努力をすれば、素晴らしい選手になる可能性もあるだけに、今後は本人がその部分をどれだけ気づけるかがポイントになりそうです。
いずれにせよ、監督のMiguelからは、「MASATOUは高い技術、テクニックを持っている」と評価されていました。そして、一方で、私達が感じたように、「但し、テクニックというのは単なる一要素だ。試合という戦場の中では、時にテクニックだけでは不十分な事が多々ある。メンタル、フィジカルという面では、まだまだ改善の余地がある。試合で戦えるトータルな選手という意味では、まだまだだと言うことだ。日本の少年はテクニックは持っているが、それが試合で活かし切れていないという傾向がある。つまり、試合で通用しないテクニックだけでは意味が無いということだ。日本人はテクニックの習得ばかりに時間を割いていると聞くが、スペインでは、より完成された、トータルな選手が求められる。」という厳しい指摘も受けました。
今回のカンテラの練習を受け、MASATOUが「テクニックなら通用する」とだけ感じたのか!?それとも、「自分に足りないものが一杯ある」と客観的に自分を捉える事が出来たのであろうか!?
by Keita Uematsu
コメント