ブエノス・ディアス、セニョーラス・イ・セニョーレス
4月1日(木)、大会も2日目に突入です。
昨日のグループリーグ初戦、BRASILIA戦を惜しくも0-1で落としたSAKUYO。今日の相手はCASSA(カッサー)です。CASSAは昨日の試合で同じグループのFC L’ESCALA(FCレスカラ)を2-1で破り、勝ち点3を手にしています。すなわち、決勝トーナメント進出を懸け、負けられない一戦となる訳です。そして、試合会場はCASSA。つまり、相手にとってはいつもやり慣れたホームグラウンド。町の人も応援に駆けつけ、雰囲気はさながらアウェイの様相を呈しています。
さて、この日のスタメンは、
GK:SAWADA
DF:NAKAMURA、KAWAZU、ASADA、GOTO
MF:MORI、SAKAI、KISHIDA、MASUDA
トップ下にTAKEDA、そして、ワントップにIWASAKIという布陣です。
昨日の試合とは、両ウイングが入れ替わっています。
相手のCASSAはユースリーグの5部。つまり最下のカテゴリーに所属するチームですが、その5部ではダントツの首位を走っており、力は4部クラスはあると予想されます。もっとも、スペインのチームは3~5部までのチームは実力の程がやってみないと分からない部分があります。4部とは言え、かなりやるチームもあれば、3部でも強いチームとそれ程でも無いチームの間には、かなりの差があります。
とにかく、この試合が負けられないのは事実です。
試合は、地元の声援を受け、体格に勝るCASSAが攻勢に出ます。一方、10時キックオフの試合でまだ体が乗り切れていないのか、ふんわりとした入り方をしてしまったSAKUYO。序盤に危険なシーンを1度、2度と作られてしまいます。
しかし、5分過ぎから徐々に落ち着きを取り戻したSAKUYO。相手の激しいチャージを掻い潜り、持ち味のパスワークを発揮し始めます。すると、中央で10番TAKEDA、4番KISHIDA等の絡みから、左サイドを抜け出したMASUDAがシュート!これが見事に決まり、SAKUYO、今大会初ゴール、そして、待望の先制点を奪う事に成功します。これでリズムに乗ったSAKUYO 。フィジカルに勝る相手とのフィジカルコンタクトも互角に渡り合い、気持ちの乗ったプレーで対応します。
ところが、相手のロングフィードに対し、ヘディングの強い5番ASADAが競り合いでファールを取られ、ゴール正面25mの位置で危険なフリーキックを取られてしまいます。おまけにASADAに対しイエローカード。疑問が残る判定です。
そんな雰囲気を察してか、野村監督からの「おら~!切り替えろ!」の指示が飛びます。
そして、巨漢のセンターフォワード9番が放ったフリーキックは、飛び付くGKのSAWADAの頭上を越える強烈なシュート。しかし、ボールはクロスバーに当たって大きく跳ね、事無きを得ました。
すると今度は、左からのコーナーキックを5番のASADAがヘディングシュート!と思ったら、ミスシュート。しかし、これが運良く前にもつれて倒れた彼自身が体ごとトラップした形となり、ボールが目の前に。これを再び飛び込んでゴールに流し込み、SAKUYO、追加点を手に入れます!
後半、すっかりペースを掴んだSAKUYOは、豊富な運動量と巧みなパスワーク、そして体と体のぶつかり合いの激しいコンタクトにも怯む事無く、優勢にゲームを進めます。
そんな中、徐々にアグレッシブさを剥き出しに戦ってくるCASSA。フリーキックのポジション取りで、ASADAが肘打ちを食らい、倒れる場面も。お互いに闘志を剥き出しで、一時騒然となる場面も。
そして、右からのコーナーキックから、高い打点でキャプテンの6番KAWAZUが豪快ヘッド!これが見事に決まり、SAKUYO、3-0とリードします。
試合の大勢が決する中、CASSAは一矢を報いようと、意地の反撃を試みます。お互い、小競り合いを局地で展開、ここでは、強い気持ちが求められます。
そんな時、ルーズボールを相手FW9番と競り合ったKAWAZUが足を削られ、痛みます。悪質なプレーとして、9番は退場処分。
終盤は闘志の戦いとなったこの試合、途中からTAKEDAに代わってODAKA、KAWAZUに代わってOKADAが出場、最後はSAKUYOが見事、技術でもメンタル面でも強さを見せ、3-0で勝利しました。今大会、嬉しい初勝利です!
気持ちの入った戦いぶりに、非常に逞しさを感じる事が出来たSAKUYOの戦いぶりでした。まだ、プレーの局所々々での的確な判断の欠如や、イージーミスがあるとは言え、チーム全体としては、良い試合でした!!!
午後の試合に期待大です!!!
By Keita Uematsu
さぁ、本日の2試合目。グループリーグの最終節です。ちらつく雨の下、対戦相手はFC L’ESCALA。同チームはCASSAとBRASILIAに2連敗しているチームです。スペインユースリーグでは、4部に属しているチームです。
ところが、このチーム、なかなかやります。テクニックのある20番、戦術眼に長けた10番、そして、右サイドを疾走する18番など、なかなか手強い相手です。
先発は、、、
GK:SAWADA
DF:NAKAMURA、KISHIDA、ASADA、GOTO
MF:YAMANAKA、SAKAI、MORI、SUDO
トップ下にいつものようにTAKEDA、そして1トップにIWASAKIが入ります。
キャプテンのKAWAZUは前の試合で削られた箇所は問題無いのですが、大事を取ってベンチスタートです。
試合は、午前の試合よりはややましとは言え、立ち上がりがやや緩い。そんな隙を突かれ俊足の18番がスルーパスに抜け出してGKと1対1に。飛び込むGKのSAWADAが最初のシュートを体に当てると、こぼれ球を拾われて再びシュート体制に入られるも、戻って来たディフェンス陣が体を張って止め、事無きを得ます。
すると、徐々に落ち着き、ペースを掴んだSAKUYO 。左サイドからのクロスボールにファーサイドで12番YAMANAKAが飛び込んでのヘディングシュートを放つも、シュートは惜しくもクロスバーに弾かれます。しかし、これで勢いを得たSAKUYO。左サイドでボールを受けた7番SUDOが中へ持ち込んでミドルシュート。このキャノン砲に相手GK一歩も動けず、豪快に決まり、SAKUYOが先制ゴールを叩き出します。
その後も、運動量とスピーディーなパス回し、そして、奪われても切り替えの早さで粘り強い守備を披露し、ペースを握るSAKUYO。9番IWASAKI、10番TAKEDA、11番NAKAMURA等が次々とシュートチャンスを掴みます。願わくば、枠にきっちりシュートを飛ばしたいところです。
試合は1-0のまま、後半の終盤まで続きます。1点差の緊迫した展開。SAKUYOは相手に決定的なチャンスを作らせていないものの、いつ何が起こるか、予断を許さない展開です。非常に集中した、そしてファイト溢れる攻防が続きます。
そんな中、前線へのロングボールを1トップのIWASAKIが体を張ってヘディングで相手ゴールへ向かってボールを擦らして落とします。競っていた相手DFに吹っ飛ばされ、もんどり倒れるIWASAKI。そして、彼の落としたボールに、信じて猛然と走りこんでいる選手がいました。12番のYAMANAKAです。味方を信じていた分、相手の詰めよりも一瞬早くボールに追い付き、GKと一対一に。これを冷静に流し込み、SAKUYO、待望の追加点を手にします。
喜ぶSAKUYOイレブン。しかし、相手陣内で倒れこんでいるSAKUYOの選手がいます。そう、執念のアシストを決めたIWASAKIです。背中を打ちつけたようで、うずくまるIWASAKI。痛々しい表情をようやく持ち上げ、発したセリフが、「どうなった!?」
「入ったよ。お前の絶妙なアシストで追加点が決まったよ。YAMAが入れたよ!」
「おぉ!やったぁ!」
そしてタイムアップ!SAKUYOが2-0で勝利、グループリーグを2勝し、見事、決勝トーナメント進出を決めました。
結果、グループCをBRASILIAに次いで2位通過となったSAKUYO。決勝トーナメントの相手は、何と、親善試合で既に戦っているエジプト代表に決まりました。あの時は、不可解なPKで0-1で惜敗しているSAKUYOイレブン。明日は、リベンジで、ベスト8進出を目指します!!!
By Keita Uematsu
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