Buenos dias !!!
1軍に受かったものの、「最初は3軍が主戦場になる」と言われていたGAKU。しかし、早速チャンスが訪れました!
既に15人いるAlevin A のメンバーは、各試合、12人が招集メンバーとなるのが基本な為、毎節、3人がコルネヤの別のチームでプレーしています。
ところが、前節のエスパニョール戦では、彼らが14人全員をベンチ入りさせていた事から、べつに12人を超えても良いのだと知り、Alevin A の監督ルイスが、今回特別に13人目として、GAKUを招集したのです。
この日の相手は、Sant Andreu です。
GAKUはベンチスタートです。
前半の1stレグの15分、コルネヤはスピーディーなパスワークでぐいぐいと相手を敵陣に追い込みます。そんな中、右サイドバックの5番、この日キャプテンマークを付けたダニを起点にバルサからやって来たカルロスが幸先良く2ゴールを叩き込みます。
すると、2ngレグ、GAKUの登場です!GAKUにとっては、1軍デビューはもちろん、スペインでの公式戦初出場です!
3‐1‐2の真ん中に入ったGAKU。遂に、監督はGAKUの持ち味が最も生きるポジションに気づいてくれたようです。
自陣や中盤ではGAKUのシンプルなワンタッチ、ツータッチのプレーで、すんなりとパスワークに入って行きます。確かな戦術眼、正確なボール捌き、さながらそのプレースタイルは、バルサの“心臓”チャビ・エルナンデスを彷彿とさせます。
また、右からの横パスを受けたGAKU、左に相手をかわして、左足でシュート!威力のあるシュートは、しかし、GKの正面へ。しかし、右足だけでなく、左足でもしっかりとしたミドルシュートを飛ばせる事をアピールします。
そんなGAKUのプレーぶりに、駆け付けたコルネヤの父兄達も拍手を送ります。
得点こそなかったものの、コルネヤペースで進んだ2ndレグ。そんな中、GAKUはまずまずの入りをしたのでは無いでしょうか。
さて、ハーフタイムを挟み、3rdレグは再びベンチへ。そこでは、コルネヤが1点を追加し、0‐3とリードを広げます。
そして、最後の4thレグで再びトップ下として登場したGAKU。前半同様、シンプルかつ確実なプレーで、チームにリズムを与えます。
日本の小学生は、個人技重視のトレーニングを受けている為、「まずはドリブルで自分で行く」事をインプットされている少年が多い中、GAKUは周囲を良く見て、この年の日本人には珍しい程、戦術眼(状況判断)を伴ったプレーを繰り出す事が出来ます。それは、同年代のスペイン人の中でも、際立つ程です。
もっとも、注文もあります。デビュー戦での緊張感、まだ、周囲との関係を構築し切れていない故の慎重(消極的)なプレーは十分理解出来るものの、もっと声を出し、プレーに積極的に絡もうと言う強い意志、そして、時にはイニエスタのように、前への推進力も発揮してもらいたいもの。
それでも、desmarque(相手のマークを外し、スペースへ絶えず動くプレー)がしっかり出来るGAKUは、3‐1‐2の中核を務めていると言う事もあり、ボールが集まって来ます。そして、GAKUもそれをしっかりと味方に繋ぐ事が出来る為、少しずつ、味方の信頼をピッチ上で構築しているように映りました。
そんな中、相手陣内左サイドでGAKUがファールを受け、キッカーはGAKUに。左サイド45度、距離15m。短い助走から右足を振り抜くと、、、
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
ファーサイドの隅に見事に叩き込みます!GAKU、スペインでの公式戦第一号です!!!
周囲から手洗い祝福を受けるGAKU。嬉しいような、ホッとしたような、何とも言えない表情を湛えています。
この日、もうひとつ、秀逸な点は、ヘディング。相手のプレスが無い場面では、確実に味方に的確なヘディングを繰り出し、繋げるプレーに、頭も確かなセンスがある事を感じさせます。
すると、相手陣内深くでコルネヤが押し込んだ場面。左サイドからボールを受けると、左へかわしてシュート!
と思いきや、懸命に足を出して来る相手DFをキックフェイントでかわし、右へかわしてシュート!
と思いきや、やはり粘り強く足を出して来るDFを再び左へかわしてシュート!
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
フリーキックに続いては、足元の巧みな技術、そして左足での正確かつ威力のあるシュートを叩き込み、なんとこの日2点目のゴールを叩き込みます。
1軍での上々なデビューを披露するGAKUに対し、周囲も大いなる拍手で応えます。
観戦に来ていたスポーツジャーナリストの小澤氏、MGFスタッフのDavid、そして私も大喜びでガッツポーズです!
そんなGAKUの大活躍もあり、結局、コルネヤが0‐6で勝利を収めました。
1軍定着へ向け、確かな、いや、センセーショナルなアピールをしたのでは無いでしょうか!?
by Keita Uematsu
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