Bon dia !!!
さぁ、いよいよYUTOにとっても、待望のスペイン初公式戦がやって参りました。
この日の対戦相手はここ数年、下部組織に力を注いでいるSant Boia です。
YUTOは4‐4‐2の2トップに、相棒のカルロスと共に入ります。
試合は、公式戦、しかも、開幕戦独特の緊張感が漂う中、お互いに掛け合うプレスに安全策を取る応酬で、ボールが両陣内を飛び交う展開。
そんな中、YUTOは浮球をきっちりと収める事が出来ず、簡単に相手にボールを渡してしまうシーンを連発してしまいます。
「YUTO!Tranquiro(落ち着け)!」とカルロス監督が激を飛ばします。
すると、味方が後方から前方へ送り込んだボールが相手ディフェンダーの頭上を越え、走り込んだYUTOの前に絶妙にバウンドします。これをスピードに乗りながらワントラップしたYUTO。右足を振り抜いて蹴り込んだボールは、しかし、クロスバーの上へ大きく外れてしまいます。絶好のシュートチャンスだっただけに、きっちり枠に飛ばしたかった所です。
しかしコルネヤは、キャプテンのマルクが右サイドからセンターリング、と思いきや、ボールはそのままGKの頭上を絶妙に抜け、ゴールに吸い込まれて行きます。
ゴール!!! コルネヤ、先制点獲得です。
これで乗って行きたいコルネヤ。しかし、Sant Boiaはストライカーの9番がスピード、パワーでコルネヤディフェンス陣を翻弄、次々と危険なシーンを作り出して行きます。
そして、遂には左サイドへのスルーパスに抜け出した9番がゴールを決め、Sant Boiaが同点ゴールを手にします。
コルネヤも反撃。右からのフリーキックは相手ゴール前で鋭く落ち、GKがこれをファンブル。バウンドしたボールは、YUTOの前方へ。これを体を寝かせてボレーシュートを放つYUTO。
ゴーーーーーーーーーーーール!!!
と思いきや、これはオフサイドの判定。綺麗に決まったゴールだけに、実に惜しいシーンです。
後半に入ると、YUTOはベンチへ。
試合はSant Boia が押し気味にゲームを進め、再び9番のゴールで、遂にコルネヤ、逆転を許してしまいます。
4thレグの途中から再び登場したYUTO。1点差の攻防に、外野もピッチ内の選手も、次第にヒートアップして行きます。主審のジャッジを巡り、観客席は過剰反応。
コルネヤのセルヒオが相手ゴール前で倒されたシーンでは、Sant Boia の父兄の母親の一人が「あれはシミュレーションよ!わざと倒れたわ!」と叫ぶと、ちょうど近くに座っていたセルヒオのお母さんが激怒!「うちの息子は人を欺くような事はしないわ!何言ってんのよあんた!こらっ!」と口論になる始末。
残り時間が少なくなるにつれて、試合はヒートアップ!
Sant Boia がラフなプレーでコルネヤを止め始めると、コルネヤが次々とフリーキックのチャンスをゴール前へ。しかし、なかなか相手ゴールを脅かす事が出来ません。
すると、相手陣内でボールを受けたYUTO。するすると2人をかわし、相手ゴール前へドリブルで迫ります。
「行け~YUTO!!!Vamos!!!」
相手センターバックが対峙して来たところ、右サイドでフリーの18番オスカル(仮名)へ。絶妙なパス、決定的なシーン演出かと思いきや、何とこれがオフサイドの判定!
「どこがオフサイドなんだ!」と観客席からは怒涛の抗議の嵐!!!
試合は無常にも、そのまま試合終了。コルネヤ、惜しくも1‐2と敗れてしまいました。
この試合、体のぶつかり合い、球際の攻防でやや不甲斐ないプレーを見せていたYUTO。しかし、次第に周囲のテンションに触発されるかのように、徐々に闘志を表に出していました。
試合後は敗れた悔しさで憮然としていたYUTO。しかし、少しして、「こんな熱い試合が30試合も出来るんですよね!?ホント、スペイン来て良かったぁ~!」としみじみと語っていました。
これから、YUTOはどのような進化を見せて行くのでしょうか!?
by Keita Uematsu
コメント