今週は、最初で最後!?と言われる、Semana Blancaと呼ばれる子供達だけのお休み週間がスタートし、スペインの学校が前後の土日を合わせ、11連休のお休みに入りました。
何故最初で最後と言われているかと言うと、この1週間のお休みは、「2ヵ月の夏休みが長過ぎる」という声を受け、それを1週間削る代わりに、この春先に、1週間の休みが設定されたのですが、「こんな時期に子供に休まれても、大人は何もしてあげられない。」と言う反対意見を受け、来年からは元の形に戻る可能性が大なのだそうです。
と言う訳で、今週末はリーグ戦も全てオフだったのですが、チームによっては、各地で行われる“ワンデートーナメント”に参加しました。
コルネヤのAlevin Aもその一つ。テラッサ市で行われたこの11人制フットボールの試合には、GAKUと、そしてAlevin C からRYUYAも招集されました。
来シーズンから11人制に移行する彼ら。当然、チームも11人用にメンバーを編成する必要があります。1軍に何としてでも上がりたいRYUYAにとって、またとないチャンスが訪れました!
大会は、10チームが参加し、5チームずつの2組に分かれ、総当たり戦を行い、各グループの1位のみが、最後決勝を行うと言うシステムです。
そして、何と、コルネヤのグループには、FCバルセロナが入っています!
しかも、大会の初戦が、いきなりコルネヤvsバルサ!!!10チームの面子を見る限り、この試合は、事実上の決勝戦と言えるでしょう。何とも皮肉な顔合わせです。
4-4-2の2トップで先発したのはGAKU。相棒には、2000年生まれチームの1軍、Alevin B から招集された反則級の長身黒人エスティーフが入ります。
試合は、拮抗した互角の展開となります。バルサらしく、フィールドを広く使い、巧みに繋いで来ようする相手に対し、コルネヤはバルサ程、スムーズにボールを繋げないものの、フィジカルや個人技術で対抗します。ボールポゼションはバルサ。前半は元バルサのカルロスのゴールが決まったものの、1-2でバルサリードで折り返します。
すると、後半はGAKUとエスティーフの2トップ、左ウイングにRYUYA、右にカルロス、ボランチにはマエストロとマルクが入ります。
その後半、コルネヤは互角以上の試合を展開します。左サイドに入ったRYUYAは、相手のハードなマークに対し、何度もスピードを活かして縦への突破を成功させます。そして、相手の右サイドバックと右センターバックをドリブルで抜き去り、GKと一対一になったシーンでは、懸命に戻るディフェンスにペナルティーエリア内で足を引っ掛けられるも、転ばずに踏ん張ったRYUYAは、前に転がったボールに懸命に喰らい付こうとするも、一瞬、RYUYAの足から離れたボールに対し、鋭く突進して来たGKに寸での所で弾かれてしまいます。監督のルイスや、周囲のコルネヤの父兄が「ペナルティー!!!」と猛抗議をしますが、受け入れられず。
続いては、途中からエスティーフに代わって2トップに入ったマエストロが裏に出たボールをスピードで抜け出し、GKと一対一になるも、右にかわしたドリブルをGKに防がれてしまいます。決定的なシーンだっただけに、悔やまれるシーンでした。
更には、右からのコーナーキックの競り合ってこぼれた浮球に対し、RYUYAがオーバーヘッドシュートを見せるも、ボールは僅かにクロスバーの上。明らかに、コルネヤが決定的なシーンを作り続けています。
すると、同じく右からのコーナーキックでファーサイドでGAKUがヘディングシュート!これはクロスバーに当たって跳ね返るも、これをエスティーフが流し込んで、2-2の同点に追い付きます。
がしかし、その直後に、バルサは右サイドの突破から逆サイドへのセンターリングを中央に落としたボールを見事に決めて、再びリード。
試合は2-3で、コルネヤは惜敗を味わう事となりました。
が、バルサ相手に堂々とした戦いぶりだった事は事実。相手の精度の高い、巧みなパスワークを前に、コルネヤも良く戦いました。そんな中で、後半から入ったRYUYAは、小さいながらもしっかりと体を張って、相手と同等以上に立ち渡り、そして、時に持ち味のスピード豊かなドリブル突破で再三好機を演出していました。来シーズンへ向けて、良いアピールになったでしょう。
一方のGAKUは、いつも通りのプレーながら、シュートを打つタイミングが一つ遅く、持ち過ぎて最後はボールを失ってしまうシーンがいくつかありました。いつもの7人制よりも若干スペースがある分、「行ける!」と感じていたのかもしれませんが、バルサの早い寄せに、あっと言うまに囲まれてしまい、効果的なプレーを繰り出す事が出来ませんでした。また、奪われたボールを奪い返すファイティングスピリッツがもう一つ感じられませんでした。テクニカルなプレーが持ち味のGAKUではありますが、もう一つ上に行くには、プレーの厳しさ、激しさ、アグレッシブさ、泥臭さ、、、そうした要素も体に染み込ませる必要があるでしょう。
その後、コルネヤはAT.Segre戦を3-0、Girones Sabat戦を6-0、Se Aem Lleida戦を11-0でそれぞれ勝利したものの、グループリーグ2位となり、決勝に進む事が出来ませんでした。
この大会は、結局バルサの優勝となりました。
そうそう、RYUYAはGirones Sabat戦とSe Aem Lleida戦でそれぞれ1ゴールずつを決め、しっかりとアピールを続けていました!
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