【MGF速報】
エスパニョールスクールリーグも今回が3度目。バルセロナでの生活にもすっかり慣れ、これからは、自分のポテンシャルを如何に発揮するか、自分を如何に表現するかが、ポイントになっていきます。
この日は3試合に出場しました。
【第一試合 3部リーグ】
Sabaterチームに加わったKAKERUは、前半途中、0-0の状態で投入されます。2-3-1の1トップに配されたKAKERUは、ボールを持つと前への推進力を発揮します。味方が先制ゴールを決めた後、KAKERUはポジションをトップ下の位置に移されます。中盤に入ったKAKERUは、ボールにより関わる必要があり、守備にもより貢献しなければならなくなり、その責務が、彼に逆に積極性をもたらします。そして、前半、リードを広げるゴールは、KAKERUの個人技から生み出されました。
後半、KAKERUは強烈なミドルシュートを叩きこみ、チームも4-0とリードします。ここで、KAKERUはお役御免でベンチに引っこみます。しかし、そこから相手チームが猛反撃、2点を返します。急遽、監督はKAKERUをピッチに戻し、元の体制に戻します。すると、KAKERUは見事にその期待に応え、この試合ハットトリックとなる3ゴール目を叩きこみます。試合はそのまま6-2で勝利し、KAKERUにとって、今回のエスパニョールスクールリーグでの嬉しい初勝利となりました。
【第2試合 4部リーグ】
2試合目はCanitoチームに参加し、4部リーグの試合に挑みます。
そこでは、周囲のレベルが先程とは落ちるものの、拮抗した互角の戦いが繰り広げられます。ここで頂けないのはKAKERUの試合へ取り組む姿勢。5月にもかかわらず、真夏のような日差しに包まれるバルセロナの太陽に、暑さバテは多少あったかもしれませんが、明らかに、“プレーへの意欲”が落ちています。周囲のレベルに合わせ、自分のリズムも落ちてしまっています。初勝利で安心してしまったのか、カテゴリーが落ちた事で、油断しているのか、、、
試合は互角の戦いのまま、3-3のドローに終わります。
KAKERUはこの試合、ゴールこそ無かったものの、2アシストを決めました。しかし、それ以上に気になったのが、やはりスペイン語で“ganas”と呼ぶ、“意欲”の欠如です。KAKERUは、スペインで本格挑戦をする為に海を越えてやって来たわけです。エスパニョールスクールは、まだ登録選手では無い為、公式戦に出られない為に、参加している私設のリーグ。エスパニョールとは言え、スクールは所詮スクールです。高い志を掲げてやって来たのなら、スクールレベルはでハットトリックは当たり前、それ以上の点数を毎試合獲るつもりでプレーしたいところ。そして、どんな相手でも、全力で仕留めに行く獅子にならなければ、世界では通用しません。
【第3試合 1部リーグ】
第3試合は、1部リーグの試合。KAKERUはVicenteチームの一員として参加しました。暑さと疲れの中での、スクール最高位の戦いとなり、KAKERUにとっては厳しい環境となりました。
1-1の後半から出場したKAKERUは、残りの力を振り絞ってプレーします。周囲のレベルがぐっと上がった中で、KAKERUも懸命にプレーしますが、疲労の色は明らか、さして際立ったプレーを見せる事は出来ませんでした。試合はライバルチームが2-3で勝利を収めました。
今後のKAKERUの課題として、スペイン人達とのコミュニケーション能力が挙げられるでしょう。こちらに来て早1ヶ月、言葉もある程度、覚えて来ているはず。それらを積極的に駆使し、仲間とコミュニケーションを図る事が、より必要になります。それ以上に、もっと味方の名前を呼び、ボールを呼ぶ事、ボールを引き出す動きをする事が、課題です。せっかくフリーな位置にいるのに、味方へ声を出してボールをもらおうと言う姿勢が、まだまだ足りないと言えるでしょう。
また、日本よりも激しくプレーする習慣のあるスペインでは、接触プレーも良く起こります。プレー中、打撲を受け、痛そうにするシーンがありますが、我慢出来るレベルであれば、歯を食いしばり、相手に弱みを見せず、戦う強さも必要です。まだまだ、スペインの荒波を乗り切る準備が出来ているとは言えません。
それでも、自分の良さを少しずつ、表現出来るようになっているのも事実。一歩、一歩、着実に前進して行けば、それで良いのです。
Gambare Kakeru!!
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