スペイン サッカー・サマーキャンプ2011速報9 【 なでしこ世界一！！！ 】

この日は、午前中、“特訓”と題し、近所のフットサル場でトレーニングを行いました。最初はrondo（鳥かご）。もっとも、この日のrondoはレンジを狭くし、un toque（ワンタッチ）のみで行いました。鬼（中のディフェンス）のプレスを感じながらも、如何にパスを送る相手が次にプレーしやすいボールを繰り出すかがポイントになります。un toqueで難易度が上がると、外側のパスワークが乱れ、なかなか１０回連続パスが通りませんでした。

続いては、急遽、スペイン人や南米人のおじちゃんチーム（４０歳以上のグループ）６人と、こちら８人で試合をする事に。５点マッチを２本、行いました。当然、おじちゃんなので、運動量は少ないのですが、皆、結構上手い！上手く大きなお腹！？いや、体を使い、ボールをキープ。少年達が２人、３人掛かりで取りに行っても、なかなか奪えません。そんな中、トップ下の位置に入ったKOSHIROがミドルシュートを決め、サムライ少年チームが先制ゴールを上げる事に成功します。

すると、最初はニコニコしながらやっていたおじちゃん達の眼光が微妙に鋭くなったのを見逃しませんでした。前線から３人の巨漢がプレスを掛けると、少年達は焦りからか、ミスを連発、自陣でボールを奪われ、ショートカウンターから失点を重ねます。

反撃に転じたいサムライ少年は、巨漢にも怖がらずに向かっていくSHUN、KOSHIRO、そしてITSUKIを中心にボールを奪うようになると、RYUGEN、RYUSEIの２トップがシュートを放ちます。絶好の縦パスに抜け出したRYUSEIがゴール左隅にシュートを叩きこむと、巨漢おやじ達は「やるじゃないか！ちっこいの！」と驚いていました。一方、RYUSEI以上にシュートチャンスを掴むRYUGEN。しかし、最後のフィニッシュに難あり。何でもかんでもノートラップで処理しようとし、ミスキックを繰り返してしまいます。局面々々で、トラップした方が良いシーン、ダイレクトで行くシーンの判断力とそれに伴うテクニックを身に着けたいところです。

一方、キャンプでは無難なプレーに終始したSHOKI。この試合の前に、「自分で行けると思ったら、行け！」と言う課題を出しました。最初はついついシンプルにプレーしてしまっていたSHOKIですが、徐々に、攻撃に絡み、積極的にシュートを放つようになって行きます。左足の強烈なシュートを持っているSHOKI。チャンスと見るや、どんどん行くべきです。もちろん、本職の守備もきっちりやらなければなりません。上がったからには、後ろをお留守にするからには、その攻撃をやり切るように心掛けなければなりません。また、攻から守になった場合には、素早く切り替えて、持ち場を守らなくてはなりません。サイドバックとしての２つの重要な仕事を、SHOKIは高いレベルでこなせるようになるのでしょうか！？

また、パワー溢れるプレーがもっと出来そうなSHUN。カカやエジルが好きと言うトップ下、大好き青年は、シュートよりもラストパスを探すきらいがあります。もっと強引に、もっとパワフルにゴールを狙う、相手ディフェンダーにとって怖い存在になる必要がありそうです。

 

さて、試合は２試合とも、少年達の善戦空しく、いずれも先におじさんチームに５点を奪われ、敗れてしまいました。

 

 

また、この日の夜は、「サムライ少年の家」にて、FIFAワールドカップ２０１１・女子ドイツ大会の決勝を皆で観戦しました。

結果はご存じの通り、延長まで戦い、２－２の末、見事PK戦を制し、なでしこジャパンが世界チャンピオンに輝きました。本当に素晴らしい！見事な偉業を成し遂げてくれました！

勇気を！元気をありがとう！！！

 

さぁ、男子も頑張らなければ！！！

 

Comments

[投稿情報: ＳＨＵＮ父]

植松さんのおしゃるとおり、ＳＨＵＮには、チャンスメークばかりを狙いすぎる面が多々あります。
カカ、エジル、また、なでしこの沢選手は、ゲームメーカーであり、チャンスメーカー、そして、ゴールゲッターでもあるのです。
そのへんを、感じて帰っきてほしいです。
自分でいけると思ったときのスイッチの入れ方がまだまだ、未熟だと感じています。
これから様々な課題に取り組むすばらしいチャンスに恵まれた事に感謝します。
植松さん　よろしくお願いします。

[投稿情報: りゅうせい ちち]

スペインってすごい文化ですね。４０歳以上のプックリおやじグループ６人が、気軽に子供とフットサルやるなんて…。
RYUSEIは大人に混じってよくフットサルをやるので、パスもらってのシュートが得意！それよりも、SHUN君、KOSHIRO君といった司令塔の大人顔負けのパスが素晴らしいんでしょうね、想像できます。
なでしこジャパンの決勝戦、スペインでも放送されていたんですね。勝手な思い込みかもしれませんが、スペイン語の解説って迫力があって早口で面白そう。良い経験ができたね。

[投稿情報: itsukity]

すごいですね40歳のおじ様達。スペインのおじ様はみなこんな感じなのでしょうか？巨漢な体相手にフットサルをしているところが目に浮かびます。
遊びの中でもスペインのおじ様と触れ合う事ができいい経験が出来たのでは。
さて、なでしこの試合私もフランスからLiveで観戦していましたが
フランス語の実況中継に意味もわからず.....。
あまり迫力のある実況でもなかったです。
観戦していて感じたのは最後まで諦めない気持ち、集中力が本当に大事だと思いました。素晴らしかったです（拍手）サムライ少年に良い刺激になったのでは？