この日、オスピはバルセロナから北東へバスでおよそ2時間、Tercera divicion (実質4部)に所属するVicと親善試合を行います。前日の練習の際、監督のJordiから、「明日使うぞ!」と言われた2人。単なる練習生の身ながらにして、今月末の開幕戦に向けて真剣に調整するチームの恰好の強化の舞台、親善試合に使われる事は、普通では考えられません。
しかしこれは、YATSUとYOHEIにとっては願っても無いチャンス!「もらった時間は、精一杯プレーしたい!」と気合の入る2人。
そしてこの日、チームと共にバスにて、Vicへと遠征に帯同します。
そしてなんと、蓋を開けてみれば、YATSUは右サイドバックとして、スタメン、そして結果的にはフル出場する事になりました。一方のYOHEIも後半の最初から1-4-3-3のオフェンシブMFとして、45分をプレーしました。
YATSU「前半は浮き足立った感じもありました。右SBでの出場だったのですが、低い位置でボールを受けて相手のディフェンスにハマってしまった感があります。積極的なプレーを心がけていましたが、実践出来ずにイージーミスをしてしまい、悔しい内容でした。
後半は左SBで出場し、ボールをポゼッションしながら高い位置をとって攻撃的にプレー出来ました。
スピードや運動量を少し生かせたかなと思います。後半は積極的に出来ました。
課題としては守備での強さと、相手のプレスがかかっている状態で正確にプレーすること。特に前方向に正確にパスを出す為のポジショニングを含めた工夫をする事です。
とにかく、試合を通して考えると、とても有意義なものになりました。会場の雰囲気も独特で、相手も特に前半は強かったですし、選手達もヒートアップして緊張感のあるゲームでした。とても良い経験でした。」
YOHEI「僕は後半からの出場だったのですが、すんなりゲームに入れました。個人でボールを奪われる事は少なかったですが、ファールを多く受けてしまいました。チームが早い段階で逆転したせいか、チーム的にあまり攻めずにボールを回す事が多くなり、ゴールに向かうことが少なかったです。
スペイン人のボール際や身体の強さなどを感じ、とても刺激的だった。」
試合は、Vicに先制されたオスピでしたが、アンヘル・サンチェスの2ゴールの活躍もあり、1-2で逆転勝利を収めました。最後はVicが2人の選手と監督が退場になると言う、親善試合とは思えないようなテンションで、試合終盤は一時騒然となる雰囲気の中、幕を閉じました。
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