こちらに来て3週間、GINPEIは、グラマネットと言う強豪クラブで、トレーニングを続けています。96年の同じ歳のチームに混ざってプレーし、来週からは1歳年上のチームに混ざり、来シーズンのJuvenil B(ユースの2軍)入りを目指します。そこに入れる事が出来れば、外国人としては最高位となるPreferente(3部リーグ)への挑戦権を得る事が出来ます。3部とは言え、日本で言えば、Jリーグの下部組織とやっても引けを取らないレベルを十分に持ち合わせており、簡単な話ではありません。
さて、この日は狭いグリッドの中での7vs7のボールポゼション、サイドに展開してのセンターリングシュート、そして、最後はハーフコートでの10vs10の紅白戦を行いました。
卒無く的確にプレーするGINPEI。がしかし、逆に言えば無難なプレーに終始し、“GINPEI”と言う選手がどういう選手なのか、傍から見ていて良く見えてこないと言うのも、正直な所。特に、持ち前のスピードを活かすシーンが皆無で、セールスポイントをアピール出来ていません。ボールを呼び込む声やオーラも弱く、トライアウト生としては、主張が足りません。
今のままでは、「良い選手」と言う評価はもらえても、「こいつ、凄いなぁ」と言う評価はもらえません。96年生は、普通に進むと、Juvenil Cと言うユースの3軍に進む事になります。しかし、そうなると、舞台は4部リーグに下がってしまいます。ユース1年生ながらにして、Juvenil Bでの居場所を掴む為には、今のチームの中で目立ちまくらないといけない訳です。
ソフトな印象の、好青年のGINPEI。がしかし、ピッチ上では、猛獣に変貌しなければいけません。
日本で捨ててきたものが多ければ多いほど、こっちで必死に掴み取れ。捨てられるか、拾われるか2つに一つ。
投稿情報: 鬼 | 2012/06/02 11:16