【MGF速報】
Cadeteリーグ Primera División Grupo 10
いよいよこの瞬間がやって来ました。長いシーズン、2011-12シーズンを締めくくる試合は、最終節にして、1位と2位の首位攻防戦。勝った方が、問答無用の優勝を掴み取る一戦だけに、盛り上がらないはずはありません。敵地、LEVANTE LAS PLANASでの試合とは言え、首位のコルネヤは、勝ち点差2で首位。つまり、引分けでも、コルネヤが優勝を掴み取る事が出来るわけです。
しかも、コルネヤと、LEVANTE LAS PLANASがあるSANT JOAN DESPI市は、隣町同士。お互いのグラウンドまでも、車で2~3分で行ける距離。両チームからの、数多くの応援に来た人達で、スタンドは超満員です。
この一種異様な盛り上がりの中で、お互い、冷静さを失っているのか、試合は落ち着かない、バタバタとした攻防でスタートします。
お互いに、ミスを連発、簡単なパス一つですら、引っ掛けてしまうガチガチの展開。また、この試合の時間帯は、昨日の真夏日に近い陽気とは打って変わり、冷たく強い風が、港から吹き寄せます。
我らがGINJIとSHOKEIは、ベンチスタートです。
お互いにバタバタとし、蹴り合いの展開の中、コルネヤのディフェンスラインの裏に出されたボールを、俊足のFWが走り合いに競り勝ち、中途半端に出て来たGKをあざ笑うかのようなループシュート。これが決まり、LEVANTE LAS PLANASが先制点を奪います。
この段階で、順位は逆転し、LEVANTEが優勝の権利を手にします。
後半に入ると、SHOKEIが1-4-2-3-1の右ウイングで登場します。
しかし、この日はダブルボランチの2人とトップ下の3人の所に厳しいプレスが掛かり、主導権を全くと言っていい程握れないコルネヤは、SHOKEIに良いボールを供給する事が出来ません。
それならばと体を張ってボールを奪おうとするSHOKEI。しかし、相手は96年生まれと1歳上。フィジカルの面では、相手に分があります。
すると、後半途中からGINJIも投入され、2トップの下がり目の位置に入ります。
1点取ればいい。1点取れば、優勝はこっちのもの。
総攻撃への布陣を敷くコルネヤ。
駆け付けたサムライ少年達も、懸命に声援を送ります。
がしかし、この日のコルネヤは、相手の厳しいプレスを前にして、全くと言っていい程、自分のプレーをさせてもらえません。パスが3本繋がらない。これでは、良い攻撃など、出来るはずもありません。
苦し紛れに前線のフォワードへロングボールを送り込むダイレクトプレーも、相手の守備陣を困らせる事が出来ません。
一方、コルネヤ以上にチャンスを掴んで行くLEVANTEは、フリーキックから2点目を叩きこむと、終盤にはダメ押しの3点目。これで万事休す。
試合は、引き分けでも良かったコルネヤが、敵地で、自分達のフットボールを少しも示す事無く敗れ去り、まさかの優勝献上劇となってしまいました。
詰めかけた多くのコルネヤサポーターから、敗れながらも奮闘したコルネヤイレブンに温かい拍手。その視線の先には、泣き崩れるSHOKEIとGINJIの姿がありました。
2人には、1シーズン戦い抜いた事に対し、「お疲れ様」と言いたい。
がしかし、今日のプレーぶりは、決して満足の行く内容で無かったのも事実。
タイトルが掛かった試合での独特の緊迫感、大勢の観客、相手のハイテンション。そうした、いつもとは違う雰囲気の中、ファイティングスピリッツと共に、冷静沈着なメンタルと、そういう空間でも発揮出来る技術を身に着ける事が、ここから上へのし上がる為には必要です。
この日の試合は、その為の教訓とするには、打ってつけの試合となるでしょう。
2人は、明日から、新たな挑戦が始まります。果たして、2人は、来シーズン、望む居場所を掴み取る事が出来るのでしょうか!?
GINJI
「今回の試合は3対0で負けました。今回も後半の途中から出場しました。今回は優勝決定戦だった大事な試合だったけど、それにとらわれたのと相手のペースにのまれて自分のペースで試合を進めることが出来ずに負けてしまいました。僕も試合中なにも出来ずに終わってしまいました。本当に悔しかったです。でも終わってしまった事はしょうがないので、明日からは早くも違うチーム、ディビシオンデオノールへの挑戦なので、切り替えて今日のようなプレーをしないように頑張ります。」
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