さぁ、いよいよグループリーグ最終節、対戦相手はエリート集団、Villarrealです。彼らはここまで、作陽が1-4で敗れたFarnersを1-0で、1-0で辛勝したCassaを5-0で、それぞれ勝利しています。それだけに、苦しい戦いが予想される中、彼らはいったいどんな戦いを見せてくれるのでしょうか!?
実はこの試合の直前、作陽高校のBチームにあたる、作陽FUTUROが同じ会場で試合をしました。対戦相手がもろに地元と言う事もあってか、不可解なジャッジが続き、作陽イレブンのフラストレーションが溜まりに溜まり、最後は爆発。
そんな流れの中、作陽Aチームにもこの“怒り”が伝染、十分に気持ちの入った状態で、このVillarreal戦を迎える事になりました。
試合はVillarrealがボールポゼションで優位に立つ展開も、作陽が執拗なプレッシングで相手に思うようにプレーをさせない攻防戦が続きます。相手のパス回しに対し、読みでパスカット、もしくは、ボールを受けた相手を振り向かせないと言う、作陽のハードワークぶりが際立ちます。
それでも、Villarrealはその作陽の激しいプレスを巧みなパスワーク、ボールコントロール、そしてテクニックとスピードを活かし、かいくぐろうとします。
一方、作陽は何度か相手のパスワークを組織的な追い込みで“はめ込み”、ボールを奪う事に成功します。しかし、その後がまずい。Villarrealも直ぐにボールを奪い返そうと鋭いマークをしてくる中、作陽は一つのパス、一つのコントロール、一つのドリブルに的確性と精度を欠き、なかなか良い攻撃を繰り出す事が出来ません。もっと冷静に、着実にプレーする事が、攻撃面では必要です。
試合は遂に、作陽の気持ちの入ったディフェンスぶりをあざ笑うかのように、Villarrealがその牙城を崩すと、その後、緊張の糸が切れ、落ち込む作陽イレブンを一気に畳み掛ける形で連続ゴールを奪ったVillarrealが、4-0で勝利を手にしました。
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