さぁ、いよいよ、FUMITOの3週間に渡る冒険も、いよいよクライマックス。この日は、短期留学の最後の練習となりました。今回、Sant Andreuと言う強豪クラブで、普段味わえない程のレベルの高い空間を体感したFUMITO。この日も、懸命に食らいつくも、思うようにプレーさせてもらえないFUMITOが最後までありました。
最後のトレーニングメニューでは、何と、FUMITOの最後の日と知ってか、普段の練習では滅多に見られない試合形式の練習が行われました。7人制の試合で、FUMITOは2-3-1の右ハーフを担当します。サイドでボールを受けると、相手が1人、2人と鋭く寄せて来て、堪らずパスをさばこうとするFUMITO。しかし、相手の激しいチャージの方が速く、ボールを奪われるシーンが多々。なかなか思うようにプレーさせてもらえない周囲のレベルに対し、FUMITOも必死にもがきます。そんなFUMITOですが、一瞬、きらりと輝いた時がありました。
右サイドから中へドリブルで入って行き、ゴールに向かって対峙した相手に対し、得意のbicicleta(シザースフェイント)を繰り出すと、左に持ち出して左足でシュート!これが見事に決まります!一連のステップワークからの、素晴らしいプレーでした!
このプレーには、監督も「Muy bien FUMITO !!!」と褒め称えます。
こうして、沢山の壁にぶち当たり、上には上がいる事を知らされたFUMITOの冒険は、意地のプレーで希望を見出す形で、締めくくられました。
最後は、監督から、改めてFUMITOが明日帰国する事をチームメイトに伝えられると、誰からともなく、「FUMIIIITO! FUMIIIIITO! FUMIIIIITO!」とFUMITOコールが沸き起こりました。
言葉が上手く伝わらない中で、それでも少しのスペイン語と英語、そしてジェスチャーを交え、そして何よりも、世界共通言語の“フットボール”を通じて、沢山の友達が出来ました。
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