この日も、昨日同様、散歩、朝食、午前練習と続き、昼食ではパエージャで舌鼓!
昼過ぎには、バルセロナ市内散策。巨匠アントニオ・ガウディのカサ・ミラ、カサ・バトジョを始め、カタルーニャ広場、ランブラス通り、バルセロナ最大の市場ラ・ボケリア、更には、くねくねとした雰囲気ある旧市街の細道を歩き、豪壮なカテドラルを見学しました。
そして午後は、この日のメインイベント、Espanyolとの強化試合に挑みます。
2001年生まれのEspanyolは、春に行われた地中海サッカートーナメント(MIC)の7人制大会で優勝した強豪中の強豪。決勝では、リバプールを相手にせず、6-1で破ってタイトルを勝ち取っていました。また、情報によると、最近マンチェスター・ユナイテッドと親善試合を行い、これを10-0で破ったとの事。恐るべし、Espanyol。ちなみに同チームはリーグ戦ではあのクボ・タケフサ君擁するバルサとデットヒートを繰り広げた末、惜しくも優勝は逃しています。
試合は、覚悟はしていたものの、予想以上に“差”を見せつけられる結果となりました。
やはり昨日同様、Espanyolの前からの激しいプレスに対し、なかなか打開する事が出来ず、相手ボールの時間帯が続きます。Espanyolの繋ぎに対し、マリノスも懸命に寄せて行くのですが、相手の巧みなポジショニング、パススピード、正確なボールコントロールや体さばき、そしてチャンスや相手のミスを逃さない強かさで、マリノスゴールに襲い掛かります。
試合後、選手達が、「プレスが激しい」「ワンタッチ目の質が違う」「決定力が凄い」「体が強い」「メンタルが強い」「判断のスピードが速い」などなどと感想を述べたように、同じ年との戦いではこれまでに味わった事の無いような感触を感じたようです。
そんな中、マリノスも個人技で懸命に対抗し、個々では随所随所に際立つプレーを発揮していたのですが、昨日同様、何度かあった決定機を決めきる事が出来ません。
“なんなんだこいつら” “こんなやつらが世界にはいるのか” “まだまだ俺なんか全然じゃん”
9-1。
屈辱的な試合結果に、皆、試合後は悔し涙を見せていました。
これが世界。日本チャンピオンも、世界最高峰のレベルの中では、まだまだという事。
この現実をしかと受け止め、この悔しさを次にぶつけて行くしかありません。
実は、明後日からの12チームで行われるアンドラ公国での国際大会には、この日戦ったEspanyolも参加。しかも、グループリーグで再び会いまみれる事が決まっています。もう一度、このチームと戦える。気持ちを新たに、“リベンジ”に挑戦です。
頑張れ!マリノス!ANIMO!!!
P.S. これまでも常に感じて来た事ですが、日本チャンピオンとなったこの横浜F・マリノス プライマリーをもってしてでも、これほど厳しい現実を突き付けられたとなると、やはり、日本の“ディフェンス力のレベルアップ”は急務だと思います。
ただ寄せるだけでは無く、隙あらば相手からボールをかっさらうプレッシング。
自分がマークしている相手へのパスを読んで、常に前でパスカットする駆け引きとポジショニング。
球際の激しさ。
簡単に相手にプレーさせないしつこさ、泥臭さ、粘っこさ。
ボディーコンタクトを恐れぬ勇気。
相手とボールの間に自分の体を巧みに素早くねじ込む技術。
などなど、、、
対峙するディフェンスの激しさのレベルを上げ、それに対し、かいくぐるドリブルであったり、パスワークを鍛えて行かなければ、世界の強者達に立ち向かう事は出来ません。
緩いディフェンスに対し、通用していたドリブルやパスは、より厳しいディフェンスの前では、ことごとく封じられてしまうのです。
ディフェンスの破壊のレベルを上げ、そしてそれを上回ろうと切磋琢磨する中で、ディフェンスとオフェンスのレベルアップと言う相乗効果が求められている事は、疑いようのない事実です。
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