バルセロナ到着から一夜明けたこの日、朝の散歩、朝食、カンプノウ横のグラウンドでの午前トレーニング、昼食、そしてカンプノウ見学ツアーとスケジューリングをこなし、バルセロナ名物サグラダ・ファミリア観光。そして、午後はいよいよ本日のメインイベント、強豪Sant Andreuとのトレーニングマッチです。
Sant Andreuは、トップチームこそセミプロである3部リーグ所属ですが、そのカンテラ(下部組織)の規模は大きく、バルサ、エスパニョールに次ぐ3番手争いに名乗りを上げている強豪クラブです。
今回は、スペインルールに則り、7人制フットボールで対決しました。時間は30分ハーフ(前後半15分の時点で給水タイム)で行われました。
試合は序盤、普段、日本では8人制でプレーしているマリノスにとって、また、日本の8人制よりも一回り狭いピッチの環境の中、戸惑う様子が見られます。
ピッチが狭い故に、皆口々に「相手のプレスが厳しく、激しい。」「圧力が凄かった。」「プレッシャーが速い。」などなど、いつもの感覚よりも圧迫感を感じたようでした。
それでも、前半はマリノスがSant Andreuを押し込む展開。しかし、ゴール前でのシュートチャンスをなかなかものにする事が出来ません。
そんな中、Sant Andreuが前線に大きくボールを蹴り込み、バウンドしたボールをマリノスのセンターバックとSant Andreuのセンターフォワードが競り合う形となり、上手く体を入れ替えて抜け出したSant AndreuのFWが先制ゴールを叩き込みます。
それまでマリノスが押していただけに、まさかの失点です。
それでも、引き続きマリノスは押し込み続け、ワンタッチ、ツータッチの素早いパスワークから、最後は右サイドに展開し、素晴らしいゴールが決まり、すかさず同点にマリノスが追いつきます。
がしかし、その後にはSant Andreuの長髪選手に豪快なミドルシュートを決められ、再びリードを許してしまいます。
後半に入ると、長旅の疲れ、時差、慣れない環境の中で、徐々に動きの鈍さを露呈して行くマリノス。そんな中、ちょっとしたミスを逃さないSant Andreuの強かさによって、次々とSant Andreuにゴールが生まれます。
一方、マリノスも意地を見せ、反撃。
結果、試合は5-3でSant Andreuが勝利しました。
試合後、自分の100%を10とした時のこの試合での調子を聞いてみると、「7」「5.5」「4」などの答えが帰って来ました。
長旅によるコンディション調整の難しさを体験したマリノスの選手達。これは彼らにとって、逞しく成長する為の良い経験になる事でしょう。
週末の大会に向け、体を起こすステップとして、また、7人制フットボールの経験として、良いトレーニングマッチになったのでは無いでしょうか。
明日は、強豪エスパニョールとの対戦です。
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