さぁ、TAIGAの挑戦も、あっという間に終盤を迎えようとしています。この日は、Sant Andreuでの最後の練習です。昨日の頑張りが認められたのか、同じ2004年のチームでも、もう一つのより強いチームでの練習が許可されました。
ところが、これがTAIGAには吉と出たとは言えません。周囲のレベルがぐぐっと上がったと言うのもありますが、少し慣れて来たメンバーとはまた違ったメンバーとなったと言う事もあり、TAIGAの遠慮癖が出てしまいます。
ピッチ上で、借りて来た猫のように大人しいTAIGA。しかし、普段は温厚な優しいお兄ちゃんで良しとしても、ピッチ上では、そんな人間性は何の役にも立ちません。むしろ、心は鬼となり、蛇となり、悪魔となって、ピッチ上で全力でファイトする戦士にならなければなりません。
そういう意味では、傍から見ていて、ピッチ上のTAIGAの姿は、“温過ぎる”と言わざるを得ないでしょう。しかし、これはTAIGA一人のせいでは無く、日本から来る殆ど全ての少年に当てはまる現象です。ピッチ外ではいい子ちゃんでも構いません。が、ピッチの中に入ったら、遠慮なんていう言葉は捨て去り、闘わなければなりません。
監督からも、“TAIGA、そこはもっと激しく行かなきゃ駄目だ!!!”と強い激が飛んでいました。
やはり、レベルが上がれば、当然、要求される事が多く、激しく、厳しくなります。
シュート練習で良いシュートを打っていたTAIGAでしたが、ミニゲームで、自分の打てる場面で味方にパスを選択してしまったシーンは、スペインでは、良しとはされません。
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