到着翌日、早速この日はトレーニング。今回は、リーガ・エスパニョーラ3部リーグ、U.D. CORNELLÁ(コルネヤ)でトレーニングする事になりました。コルネヤと言えば、2010年、明治大学サッカー部の個人研修が始まった最初のメンバーが練習参加したクラブ。その時に参加したメンバーが、三田啓貴(FC東京)、阪野豊史(浦和レッズ→栃木SCに期限付き移籍中)。今や2人はJリーガーとして奮闘中です。
そんな記念すべきクラブに、久々に明大研修生が戻って来ました。コルネヤはカンテラ(下部組織)の規模がカタルーニャ州で一番大きく、各学年3〜6軍まであるマンモスクラブ。各学年の1軍は、常にバルサ、エスパニョールを追走する3番手争いの筆頭に来る強豪クラブです。
そんなコルネヤのトップチームは先シーズン、見事4部からのプレーオフで今シーズンから念願の3部昇格を果たしました。現在は17位(全20チームで自動降格が17位以下、16位も残留プレーオフに回る)と厳しい立場に置かれていますが、国王杯では快進撃を見せ、ベスト32に進出し、レアル・マドリーと対戦したのは記憶に新しいところです。
クラブからは、「レベルに見合わなければ、下のユース(U19)でやってもらう。」と厳しい条件も課せられました。
練習前、2人に現在の心境を聞くと、「ワクワクよりもドキドキがちょっと上を行ってます。」とやや緊張した面持ち。
気温は日差しを浴び、20度近くまで上がったポカポカ陽気のピッチ上で、16時からスタート。ボールを使ったウォーミングアップ後は、狭いグリッドで7vs4や6vs4のボールポゼッションのトレーニング。その後、縦80m、横60mの制限されたピッチ上に、各サイドにコーンで4カ所ずつミニゴールを作り、ゲームが行われました。TAKUYAは右サイドバック、SEIYAはトップ下の位置でプレー。明大ではTAKUYAはFWやサイドアタッカー、SEIYAはボランチだけに、ややミスマッチな感はありましたが、それはチーム事情が優先される為、与えられたポジションで頑張るしかありません。
2人共に、「今日は体が重かった。点数で言えば10点満点で2か3。」と声を揃えていたように、やや大人しめのプレーに終始。最後の30分はGKを置いてのフルピッチでのゲームが行われました。現在怪我人もあり、チームのメンバーは20名(内GKが3名)の為、フィールドプレーヤー17人にTAKUYAとSEIYAが加わり、19名のFPにGKを2人加えての11vs10のゲームとなりました。10人がレギュラー組、11人のチームに控え組と明大2人が入りました。
不慣れなトップ下、日本から来たばかりで体が重い、そして、日本とは違う感覚に、低調なパフォーマンスに終始したSEIYA。瞬時に的確な選択肢を選び、実行する事が求められるトップ下のポジションで、何度かボールを奪われる場面も目立ちました。
一方、体が重いとしながらも、TAKUYAはサイドバックと言うポジションから、あまりプレッシャーの無い状態でボールに触れる機会も多く、無難にこなしていた印象。遠慮がちにやっていた為、持ち味の攻撃力を活かすシーンはあまりなかったものの、技術のベースは持っている印象を与えていました。
練習後に今後の抱負を聞くと、SEIYAは一言、「ゴールを決めたい!」、一方、TAKUYAは、「皆と仲良くなって、プレー面でも信頼を得て、安心してボールをつけてもらえるように適応して行きたい!」と語ってくれました!
さぁ、2人の挑戦はこれからです!
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