【辛口フリオのレポート】
「今日を含めてあと3回の練習となった明治大2人のスペインフットボール留学。この日は開始からロンド(鳥かご)で汗を流して、そこから3対2や4対3の数的有利の状態練習や、ハーフコートの6対6のシュートゲームを行いました。TAKUYAはボールを失う場面が多く、シュートにいくも空回りする時が多々あり、なかなか思う様に行きません。そんな中、徐々にボールが回って来なくなって行きます。厳しい!一方、SEIYAはシンプルなプレーを確実にこなすも、スピードでやられる事が目立っていた。ディフェンス時に、寄せるだけで、スペイン人のように相手の隙に乗じて奪い取る作業は出来ない。ちょっと覇気が無い印象。残りの練習を悔いなくやってもらいたいものです。」
2人はスペインに来て、改めて浮き彫りになった自分の課題に直面している。TAKUYAは、ゴール前でシュートにスピードを技術を駆使してシュートに持ち込む迫力は良いものを持っている一方で、そのシュートをきっちり枠に飛ばす技術にはまだまだ改善の余地がある。また、FWとしてエゴイスティックに俺が俺がの精神は良いものの、それに固執し過ぎて、より良い選択肢が他にある時に、それを賢く使う引き出しが無い。ゴール前で相手にとってより嫌なプレーヤーになる為にも、そうした選択肢の幅、相手DFを迷わせる引き出しの多さを身に付けて行って欲しい。
一方のSEIYAは、根本的なフィジカルのレベルアップが不可欠。持ち味のボランチのプレッシャーの無い位置からシンプルに的確にボールを捌き、チームにリズムをもたらすプレーは良いものの、逆に言えば、それ以上のタスクは何が出来るの!?と言う点で、もっと武器を増やす必要がある。攻から守に移った際、ボランチとして、マスチェラーノのように相手の攻撃の芽を摘む強かさ、ハードワーク、運動量、危機察知能力、球際、もしくは、中盤からのミドルシュート。スルーパス。展開。課題は沢山ある。そんな中で、一つでも多くの武器を増やし、スケールの大きなボランチに成長して行って欲しいと思う。
フットボール大国で、世界水準を体感し、改めて自分を見つめ直す機会を持つ事が出来た2人。この経験を生かすも殺すも、それは自分達次第だ。
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