最初の10日間で、トップチームが4部リーグに所属するSANT ANDREUとJUPITERでそれぞれトライアウトを受けたYAMATO。それぞれのユースチームで力試しをされ、良い素材だと判断されれば、トップチームでの練習参加が認められたのだが、いずれもユースの練習でのプレーぶりで、トップチームでのチャレンジを断られてしまった。特に、SANT ANDREUのユースは1部リーグ所属の強豪。そして、彼らからもトップチームに上がれるのは僅かに数名。すなわち、ユースの中に入って、上から3番目ぐらいの実力が無ければ、トップへの道は開かれない。残念ながら、YAMATOは上から3番目どころか、1部リーグとは言え、バルサでもエスパニョールでも無い街クラブの実力、スペインのフットボールの層の厚さを思い知る事となった。
YAMATO「こっちの同年代のユースの選手は、場面々々の個人技はかなり上手かったです。スピードを持っている選手などは、自分のストロングポイントを前面に出していて、日本との差を感じました。高校生ですごいサッカーを考えて理解してると思いました。 試合形式に混ぜてもらった時もビルドアップなど、発想にも驚きました。 正直、最初の練習では軽めだったので、育英の方がレベル高いかなと思いました。でも、実戦形式になるとイメージはガラリと変わり、1つ1つの質がこっちの方が高かったです。サッカーの総合力としては、育英をレベル10とすると、こっちは15ぐらいの体感ですね。
スペインのレベルの高さを実感しています。とにかく、夏から始まる新シーズンに向け、所属先クラブを見出したいですが、背伸びをせず、まずはしっかりと試合に出られる環境を探して行きたいと思います。」
【ホペイロDAIKIのレポート】
「今日、練習参加したチームは現在TERCERA CATALANA(カタルーニャ州3部/実質7部)で首位を走るFUNDACIÓ ESPORTIVA GRAMA。首位のチームということもあり、良い雰囲気の中、トレーニングが行われた。手つなぎ鬼と、手つなぎでのロンドでウォームアップをした後は、10人ずつ2組に分かれてドリブルでの競争。その後は、ハーフコートより少し小さめのコートで、大ゴール1、ミニゴール3を使った、ポゼッションからのシュートゲーム。そして最後は、フルコートでの11対11(片方のチームがキーパーなし)でのゲームとなった。木曜日のトレーニングということもあり、戦術を確認するために、監督が何度か試合を止めて指示を出すシーンもあったが、約30分間行われた。YAMATOはこのゲームでは、4-4-2の右サイドハーフと、左サイドハーフでの出場。ボールを持った時には、スピードを活かした良い仕掛けが出来ているシーンもあるが、ゲーム形式のトレーニングになると、ボールに触る回数が減ってしまう。遠慮せずに、もう少しエゴイスティックにプレーしても良いはずだ。最初は誰もが味わう言葉の壁。YAMATOは自らチームメイトに声をかけ、ルールを理解しようとする姿勢は見られる。スペイン語を上達し、より早くスペインサッカーに順応してもらいたい。」
コメント