暑い!今日も強烈に暑い!!!
でも、日本ほど湿気が無いので、日陰に逃げれば結構涼しい!
しかし、若き勇者達が立つピッチ上には、そんなものはありません。強い日差しを浴びながらも、逞しく、頼もしく、ピッチを走り回っています。
午前中のトレーニングをこなした後は、開幕式!総勢200人以上の選手に40名以上のコーチ陣が勢揃いし、これから9日間に渡って繰り広げられる真剣勝負に臨むセレモニーが行われました。
そして、我らが4人衆が所属するチームも決定しましたぁ!!!
<Infantil(U14)大会(2000~2001年生)>
REI(2001)所属: TOROS NEGROS(黒い牛)
<Alevin(U12)大会(2002~2003年生>
KAI(2002)& RIKU(2002)所属: SPANISH WOLFS(スペイン狼) ※スペルが気になりますが、まぁスペインと言う事で!笑
SHUTO(2003)所属: TOROS NEGROS
と言う訳で、小5コンビ、KAIとRIKUは同じチームで共に闘う事になりました。
それでは、InfantilとAlevinの全19チームのオフィシャル集合写真をどうぞ!!!
さて、この日の午後には、早速大会の初日の対戦が繰り広げられました。
大会のフォーマットは、まずはグループリーグでの総当たり2回戦を6日間に渡って繰り広げます。
そして、そのリーグ戦での成績を下に、決勝トーナメントが最後の3日間で行われます。そこには、シードチームとして複数の招待チームが参戦して来ます。この決勝トーナメントこそが、最終的なタイトルを懸けての決戦の舞台となるわけです。
それでは、今回このワールドカップ・サッカースクールトーナメント2013に参戦する我らが4人衆が対戦するグループリーグに関して説明して行きましょう。
まずはREI。REIは2000~2001年の2学年で構成するInfantilと言うカテゴリーに属するのですが、今回はこの2つの学年が4チームと6チームに分かれてリーグ戦を戦う事になり、2001年生まれのREIは、2001年生で構成されるチームだらけのリーグ戦を戦う事になりました。すなわち、皆同じ年と言う事になります。が、1チームだけ例外があり、2002年選抜チームと言うチームが、その力量を考慮し、この2001年Infantilリーグに参戦して来ることになりました。Infantil 2001年リーグに参加する6チームは以下の通りです。
Águilas 2001
Toros Negros 2001
Portugal 2001
Jaguares 2001
Selección 2001
Selección 2002
これら6チームが総当たり2回戦の各チーム10試合を戦い、リーグ戦の順位を決定して行く事になります。
試合は20分ハーフの試合と、6日間で10試合をこなさなければならない為、1日複数試合を戦う日は、その試合は20分1本勝負で行われます。
REI擁するToros Negros(黒牛)はÁguilas(鷲/わし)と対戦しました。
1-3-2-1のフォーメーションで臨んだToros Negros、REIは1トップで先発出場を果たします。試合は、開始早々にÁguilasがいきなり先制点を叩き込みます。出鼻をくじかれたものの、直ぐに反撃に出ようとするToros Negros。しかし、効果的に着実に加点して行くのはÁguilas。前半を終えて、0-4のリードを奪われてしまいます。1トップのREIは、相手の長身センターバック14番にマークされ、空中戦では分が悪いものの、特に右サイドのスペースへの大きなロングボールを走り込む形で、活路を見出そうとします。しかしながら、7人制フットボールは、日本の8人制サッカーのグラウンドよりも狭い為、余程精度の高いフィードが出てこないと、上手く繋がりません。そんな中、REIは持ち味のスピードを活かし、何度かスペースでボールを受け、チームの攻撃のスイッチとしての役割を果たそうとします。それ程多くのボールを触る機会は無かったものの、ボールを持った時には、俊敏性ある動きを繰り出します。しかし、相手の屈強なディフェンス陣を前に、ゴールに繋がるプレーはなかなか出来ません。一度、右サイドからクロスを入れたシーンも、中央で相手ディフェンスに阻まれてしまいます。その後も、Toros NegrosはREIと11番のロシア人らしきスピードとテクニックのある選手との2トップ気味の布陣で活路を見出そうとしますが、後半も効果的にゴールを奪ったのはÁguilasの方、結局、1-9で敗れる結果となりました。
チームの難点はディフェンス。相手の攻撃に対し、相手のパスを読む動きやカバーリング、危険察知能力に欠けるやや不甲斐ないその守備陣は、チームのこれからに暗雲立ち込める出来栄えでした。そんな中、初日とこの日のトレーニングで一気にチームの期待を背負う10番を付けたREI。スピードや俊敏な動きで彼の良さも垣間見れたものの、ゴールに直結する働きが出来なかったのは事実。そして、日本人の誰もが言われてしまう、闘うスピリッツ、玉際の競り合い、コンタクトプレー等に物足りなさが見られました。REIよりも体がずっと大きい外国人の選手達ですが、小さくても、フィジカルコンタクトを恐れていては、よりレベルの高い戦いは出来ません。これから、チームの主力として、チームに貢献する働きが、特に攻撃面で発揮出来るかどうか、彼の動向に注目です。
続いて、Alevin(2002~03年生まれカテゴリー)に目を移しましょう。
今回、Alevinも2002年と2003年のリーガにそれぞれ分かれて戦う事になりました。
まずは2002年リーグ。出場するのは全5チーム。6日間で8試合を戦う事になる為、基本20分ハーフなものの、1日2試合を戦わなければならない日は、1試合20分1本勝負となります。
Portugal 2002
Suecia 2002
Austria 2002
Spanish Wolfs 2002
Selección 2003
Selección 2003 以外は2002年生まれの選手が中心となっています。我らがKAIとRIKU擁するSpanish Wolfsは、この日は組み合わせの関係で試合はありませんでした。
そして、最後がAlevin 2003リーグ。
このリーグを戦うチームは全4チーム。全ての試合が20分ハーフで、6日間に渡って1日1試合、全6試合でリーガの優劣を競い合います。
Jaguares 2003
Selección Balear 2003
Toros Negros 2003
Águilas 2003
我らがSHUTO擁するToros Negrosは、Águilasと対戦します。
SHUTO はベンチスタート。試合は、ほぼ互角の戦いの中、しかし、決定力の差が、そのままスコアーに表れて行きます。SHUTOは出たくて仕方ないのか、監督の周 りをウロウロしたりして、うずうずした雰囲気を醸し出しています。20分ハーフで行われたこの試合、前半15分頃、ようやくSHUTOが登場します。 1-2-3-1の左ハーフの位置でプレーしたSHUTO。前半は殆どボールに触る事は無かったものの、エスパニョールキャンプで見せた相手のボールホル ダーに粘り強く体を寄せて行くプレッシングプレーによって、それをきっかけに味方のゴールに貢献します。しかし、前半は2-4のビハインドでハーフタイム を迎えます。
後半、再びベンチスタートとなったSHUTO。再び後半残り5分のと ころで出場します。普段のトレーニングのパフォーマンスによって、先発や控えが決まる中、このチームの中で、現在のSHUTOの位置がこれで明らかになり ました。試合は3-6でÁguilasがリードしている展開。今度は2トップの右で出場したSHUTO。その彼が、遂にやってくれました!!!左サイドの スピードとテクニックのある選手がドリブルで左サイドを駆け上がり、中へセンターリング。これをクロスのコースを読んだGKが懸命にパンチングするも、 ボールを手に当て切れず、ややコースが変わっただけのボールは、ゴール中央に飛び込んでいたSHUTOの顔面へ!そして、そのボールがゴールに見事に弾け とんで行きました!!!
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
エ スパニョールキャンプでは一度も試合で見る事が出来なかったSHUTOのゴール。それがいきなり、大会の初戦で炸裂しましたぁ!!!何よりも、ここまでの1週間、環境のあらゆる変化に上手く順応出来ず、涙を流す事 が多かったSHUTO。「もう2度とスペインには来ない。」「日本に帰りたい。」「お母さんと話がしたい。」とただただ弱音を吐いていたSHUTO。
そ のSHUTOが、ゴール直後には、喜びを爆発させんばかりの“ゴリラガッツポーズ”!!!チームメイトも皆祝福してくれました!!!ゴールまでしっかりと チャンスが来ると信じて駆け込み、そして顔面にぶつけながらもそこに走り込んでいたからこそのゴール!色んな意味で、SHUTOらしさが凝縮されたゴール でした!!!
しかし、この日のSHUTOはこれだけに終わりませんでした。
再 び、左サイドをドリブルで駆け上がったカルロス(仮名)の素晴らしいプレーから、絶妙なセンターリング!これを、これまたしっかりとカルロスに併走してい たSHUTOが見事な中に入って来たボールをしっかりとダイレクトで流し込み、ゴール!!!SHUTOの何と!この日2つ目のゴールで、試合は5-6の1 点差と、一気に試合は白熱して来ます。チームの士気もぐっと上がったToros Negros。しかし、“エース”の投入がやや遅過ぎたかもしれません。試合はその直後にホイッスル。SHUTOのゴールで大いに盛り上がった試合でしたが、試合は5-6でToros Negrosが敗れる結果となりました。
それでも、SHUTOにとっては、大会初日の段階で一気に乗って行けるかもしれない自信に繋がるゴールを決める事が出来た事は、非常に大きかったのではないでしょうか!?
さぁ、SHUTOはどこまで強く変わって行けるのでしょうか!?