バルセロナでの強化親善試合を終えた浦和レッズU12。その後、バルセロナからおよそ3時間。ピレネー山脈の中腹に位置する小国、アンドラ公国へ移動し、2DAY大会に出場しました。応援に駆けつけたMGF陣は、大会での様子を、ここでは番外編として、ダイジェストでご紹介致します。
大会は、12チームが参加、4チームずつ3グループに分かれ、初日に総当たりのグループリーグを戦います。その結果を経て、最終日となる翌日、決勝トーナメントや順位決定戦が行われる事になります。試合は12分ハーフ。
さて、参加チームとグループ分けは次の通り。
グループA:Real Sociedad、SK Slavia Praha、浦和レッズ、Selecció Andorra
グループB:At. Osasuna、Valencia CF、RCD Espanyol、Selecció Lleida
グループC:Real Zaragoza、Villarreal CF、Toulouse FC、Getafe CF
12チーム中、8チームがスペインのチーム、残り4チームがチェコ、日本、フランス、そして開催国アンドラと言う構成です。
グループAに入った浦和レッズU12の初戦はホストチームのSelecció Andorra、すなわち、アンドラ代表U12です。
グループリーグの中では、力的に最も劣ると思われるアンドラ代表。しかし、思った以上にやってくれました。一方、それとは相反するように、浦和レッズのプレーぶりがもう一つ。GKのミス絡みの失点もあり、試合は1−3で敗れる結果となってしまいます。
続く、Slavia Praha戦は、拮抗した展開も、お互い決めてに欠けて1−1のドロー。3人ずつのPK戦で敗れる形となりました。チャンスは沢山作っただけに、シュートの精度に大きな課題を残しました。
そして、グループリーグ最終節は最も強豪とされるReal Sociedad。しかし、レッズはこの日一番の戦いぶりをようやく見せてくれます。それまでの2試合、特にアンドラ代表戦では不甲斐ない戦いぶりを露呈してしまったレッズ。後が無い窮地に追い込まれて、ようやく開き直れたのか、ボディーコンタクトも恐れず、勇気を持って自分達のフットボールを果敢にチャレンジ、守備も粘り強くプレーし、見事、1−0で勝利を収めました!!!
やれば出来る!っていうか、何故、これを最初からやれない!!!そこに、平和な国から来た子供達の脇の甘さが再び露呈してしまう形となってしまいました。世界に勝つ為には、ピッチに立ったら、スイッチを全開にして、ファイティングモードになるスピリッツを文化として構築して行く必要があると、改めて感じました。
この結果、グループリーグは以下のような形となり、続く決勝トーナメントと順位決定戦は以下のようになりました。
【グループA】1位:Real Socidad 2勝1敗 勝ち点6
2位:Slavia Praha 1勝1分1敗 勝ち点4(レッズ戦 PK勝ち)
3位:浦和レッズ 1勝1分1敗 勝ち点4
4位:Selecció Andorra 1勝2敗 勝ち点3
【グループB】1位:Espanyol 2勝1分 勝ち点7
2位:Valencia 2勝1敗 勝ち点6
3位:Osasuna 1勝2敗 勝ち点3
4位:Selecció Lleida 1分2敗 勝ち点1
【グループC】1位:Villarreal 2勝1分 勝ち点7
2位:Zaragoza 1勝1分1敗 勝ち点4
3位:Toulouse 2分1敗 勝ち点2(Getafe戦 PK勝ち)
4位:Getafe 2分1敗 勝ち点2
この結果、3位の中で2チームに与えられる決勝進出の切符を手にした浦和レッズは、何とかベスト8に駒を進める事が出来ました。
この日の夕刻に行われたその準々決勝、対戦相手は、強豪Villarreal。試合は1−2で敗れる結果となりました。Real Sociedad戦の勢いそのままに、幸先良く先制したレッズでしたが、その後、相手の猛攻に耐え切れず、2失点を喫する結果となってしまいました。
この日は更に5試合目、5−8位順位決定戦。対戦相手はグループリーグでも対戦した相手、Slavia Praha。この試合もグループリーグ同様、1−1の同点に終わり、再びPK戦にもつれ込む展開。そして、今度はリベンジ成功!見事にPK勝ちを納め、明日唯一行われる試合、5−6位決定戦に進む事になりました。
そして翌日、5−6位決定戦で対戦したのが、フランスのToulouse。試合は1−3で敗れる結果となりました。
大会の決勝は、準決勝でValenciaを破ったVillarreal対、同じくEspanyolを破ったZaragozaのスペイン勢対決。試合は0−0のまま決着が付かず、PK戦の末にVillarrealが優勝を飾りました!
大会では6位フィニッシュとなった浦和レッズ。通用した所と、通用しなかった所。浮き彫りになった課題と、自信を持てた武器。世界を相手に真剣勝負を戦って、様々な事が見えた事でしょう。これを糧に、また新たに切磋琢磨して、更に逞しくなった浦和レッズの皆に会えるのを楽しみに、浦和レッズU12 バルセロナ・アンドラ遠征2015の幕を閉じたいと思います。
Hasta la proxima !!!