4月12日(月)
ついに、始まりましたYUKIとKOSHIROの挑戦。
9月にも挑戦していたYUKIは約8カ月ぶりにEspanyol Benjamin Aの仲間たちと再会します。
一方、KOSHIROは昨年8月以来のスペイン上陸。こちらEspanyolへの挑戦は初めてとなります。
現在、Espanyol Benjamin Aは、David監督のもとリーガ首位を独走中。2位のFC Barcelonaとは勝ち点8差をつけています。そして、ここまで25試合のTotalのゴール数は、な、なんと167点!!!!!!!
1試合平均にすると6,95Gooooooooooll!!
失点は、たったの26点。1試合1.08失点。
この数字を見ても、いかにこの2人が高いレベルに挑戦するかということがわかるでしょう!!
この年代、カタルーニャ地方、いやはや世界トップレベルのチームに挑戦すると言っても過言ではないということをまずは頭に入れていただきたいと思います。
練習前、チームメイトたちと楽しそうにボール回しをする2人。エースのSergioも早速、2人の名前を覚えていました。Sergioにこれまでのゴール数を尋ねてみると、
Sergio「36とか37点くらいかな(ニコッ)!!」と元気よく答えてくれました。チームの約5分の1のゴールはこのエースSergioから生まれています。
そして、監督のDavidがやってきてトレーニング開始。
2人組のParejaで、コーディネーション、基礎練習をした後は、早速パスワークからのセンタリングシュートへと移ります。
複雑なパスと移動に多少戸惑う2人。しかし、周りの選手の動きを見ながら、すっと練習になじんでいきます。
基本的な止める蹴るという動作に関しては、2人ともいいものを持っています。他の選手と比べても引けを取らない。むしろ丁寧さという観点から見れば、上位にランクインするのではないかと思いました。
始めは、全体的に戸惑いがみられていましたが、David監督の叱咤によって選手の動きがよくなります。
次は、2対1。こちらも4か所のマーカーから、David監督の指示したポジションからスタートしないといけない気の抜けない練習です。KOSHIRO、YUKIもスペイン語の数字に早く反応しなければ練習に参加できません。
集中して練習に取り組んでいました。
そして、4か所にExtremoのフリーマンをおいての4x4+GKでのゲームです。3チームに分かれてのゲームでした。KOSHIROとYUKIは敵同士。ここが2人の意欲と実力の一番の見せどころです。
YUKIの課題は、周りの雰囲気にのまれないこと。自分のプレーをしっかり発揮できるメンタルを保つということ。一方、KOSHIROはPlan Marcetで活躍した時のような、チームをぐいぐいと引っ張るような力強さを、今度はレベルの上がったEspanyolのカンテラレベルでも発揮できるかどうかに挑戦することです。
コートのサイドを縦にマーカーで区切り、フリーマンを置いているせいか、二人ともボールを受けるのに難しさを感じているようでした。コート内の4x4の状況をどのように崩すのかという部分で、仲間との呼吸がなかなか合わない様子が見受けられました。しかし、サイドに出たボールの折り返しを中央で受け、YUKIもKOSHIROもお互いに得点を上げていました。しかし、課題である、強さ、自己主張という部分では、基本でもあるボールを呼ぶ声、指示の声など物足りなさを少し感じました。この部分は、早急に改善しないといけない部分であると感じました。
そして、最後に行われたのが、ペナルティエリア内での4x4でのシュートゲーム。ゴールまでの距離は、およそ9m前後。とにかく狙いはゴール。シュートを打てるチャンスがあればシュートを打つという練習。そんなゲームで力を発揮するのがSergio、Dani。チームでも群を抜いたシュート力を持つ2人。隙あらばシュートをばしばし打ち、ゴールを生み出します。2点取った方が勝ちで、勝ち残りで進んだこのゲーム。
YUKIは4人のうちでも前にポジションをとり、シュートのこぼれ、そして浮き球のパスを狙います。しかし、斜め後方からくるボールに苦手意識があるのか、練習後も難しいんだよな~とつぶやいておりました。
一方、KOSHIROは得意の細かいドリブルをしかけます。密集したエリアでテクニックを発揮するもどうしても抜いた後の的にひっかかってしまいます。
最終的には、もう誰がゴールを取ったかわからないようなシュートが入り乱れる激しいゲームとなり。監督のDavidも選手たちの激しい争いに満足したところで練習終了。
今日の総括。
KOSHIRO、YUKIともに大きなゲームよりは小さなゲームでの方が力は出せていたこと。しかし、まだまだボールを呼ぶ声、自分の存在のアピールという部分では物足りない感じがしました。
そして、シュート力、そしてシュートの意識。スペインの子たちと比べ、ペナルティーエリア内でのシュートの意識というものが欠けているような気がしました。これは、全世代に言えることなのかもしれませんが、スペイン人は、GKも含め、誰もが隙あらばシュートを放っていたシーンが目立った中、サムライ少年達は、まだまだシュートの少なさを感じました。
限りある練習機会でしっかりとアピールできるようにサポートしたいと思います。
By Yuya Takaji