「今週火曜日にバルサと強化試合をするんだが、出てみないか!?」 Jose Mercado監督からこう告げられ、一瞬信じられないような表情を浮かべるYUKIYOSHI。
「え!?えっ!?え”~!!!まじっすかぁ!?」
なんと、偶々組まれていたバルサとの練習試合に、コルネヤのメンバーとして参加出来る事になったのです!この地球上でトップクラスの1997年生まれチームと勝負出来るのです。これは、凄い事です!!!
そして本番当日。。。
流石にコルネヤに参加して一週間と間もないYUKIYOSHIはベンチスタート。試合はバルサがややボールポゼションで上回るものの、コルネヤもスピードと粘り強さを活かして、果敢に対抗します。両者共に、決定機をなかなか掴めない互角の展開で、前半を終えます。
そして、後半が始まると、YUKIYOSHIがアップを始めます。
後半10分を回ろうとした頃、いよいよ、YUKIYOSHIがピッチに送り出されます。
最初のプレーでは、いきなりバルサの速い寄せにあって潰されてしまい、2度目のプレーでは不用意なバックパスを相手に渡してしまいます。ちょっと硬いか、試合の入りとしてはイマイチです。
徐々に試合のプレースピードに慣れて来たか、相手の鋭い圧力を浴びながらも、しっかりと仲間にパスを通し始めます。すると、右サイドでボールを受けたYUKIYOSHIは、一人、二人とかわして、前線に走り込む味方にパスを送り、一つ持ち味を示します。
全体としては、ボールポゼションで圧倒し始めるバルサの球回しに、右に左に後ろに前に動かされる展開。そんな中、気になるのは守備の意識。自分のエリアに入って来た相手、もしくは自分のエリアでパスを受けた相手に対し、寄せやタックル、ボールを奪う圧力が足りません。味方の中にはファールすれすれで体をぶつけてボールにチャージしている選手がいる中で、YUKIYOSHIは守備の際に厳しさが見受けられません。
一方、攻撃では、相手ペナルティーエリアで左からの横パスを受け、右にドリブルで流れながら、打つと見せかけて右サイドのウィングの選手に縦へのスルーパス。相手のタイトな守備に惜しくも防がれたものの、この試合で最もゴールに近いシーンをYUKIYOSHIが演出します。出来れば、強引にでも打ちたかったシーンですが、本人曰く、「相手のデカイ4番のDFががっちりシュートコースに入っていたので、打ったら当たると思い、瞬間的に味方が動くのが見えたので、パスに切り替えました。」との事。まぁ、良しとしましょう。
徐々に押し込むバルサに2点を決められる中、YUKIYOSHIはその後、際立ったプレーをする事が出来ず、そのままチームは2-0で敗れてしまいました。
YUKIYOSHI「ぶっちゃけ、凄い緊張しました。普段、日本では、殆ど緊張なんてしないんですけど、流石にバルサを目の前にして、上がってしまいました(苦笑)。そのせいか、体が思うように動かず、ガチガチでした。外から見ていても、そう映っていたんじゃないかと思います。全然駄目でした。自分の出来としては、10%以下ですね。本当に悔しい。」
“自分と同じ1997年生まれのバルサの印象は!?”
YUKIYOSHI「全てが速いですね。パスのスピード。パスワーク。攻から守への切り替え。単純な選手自体のスピード。プレー判断。レベル高いっすね。日本でも、レイソルなんかはパスを繋いでボールポゼションを大事にする上手いチームなんですけど、バルサはそのパスワークがワンランク上って感じですね。しかも、バルサは個々が上手いし速い。スペースが空いていたら、ドリブルでガンガン仕掛けて来るし。個も凄いと感じました。日本だと、京都サンガなんかは、個でガンガン来るんですけど、来るって分かってるんで、ある意味対処しやすい。でも、バルサはパスワークあり、個ありで、何をして来るか分からない。的が絞り辛いですね。」
と言う訳で、本人が言っているように、自分の力を十分に出せなかった点は残念でした。自分が納得の行くパフォーマンスを見せた時、それがバルサにどこまで通用したのか見てみたかったですが、まぁ、これも厳しい言い方をすれば、実力の内って事になるでしょう。
それでも、テクニックやスピード感、随所にその片鱗は見せていたと思います。
突然ふっと湧いて出たビックチャンス。YUKIYOSHIは、十分にそれを活かせなかった悔しさを胸に、また明日から出直しです!