さぁ、この日はエスパニョールスクールのリーグ戦に参戦する事になった2人。
【第一試合】
2人は共に2001年生まれの子が中心となったCHICAと言うチームに混ざって、2002年生まれの子が中心となったLOPOと対戦します。
KOYAは先発出場し、前半途中までと、後半の途中から最後までの出場。一方、SHUはKOYAと交代する形で、前半の途中からと、後半の最初から途中までの出場となりました。CHICAチームの中で、最も輝きを放ったのは、飛び入り参加したKOYA。センターライン付近からのドリブルから豪快なミドルシュートを叩き込むと、今度はゴール正面付近からコースを突いたミドルシュートを決め、この試合のチームの全2得点をいずれも自らの足で叩きだしました。特に後半はフォワードの位置から下がってボールに良く絡み、ゲームメイクにも参加し、チームにリズムを付けると、最後はフィニッシュに絡む仕事に顔を出し、攻撃面で存在感を表していました。また、コーナーキックやフリーキックのキッカーを任されていました。左利きの独特のリズムから、バルセロナに住む兄貴RYUYAに負けず劣らずのボールさばきを披露し、センスの良さを出していました。ボディーコンタクトや球際の激しさに弱さを露呈したものの、今後が楽しみな少年です。
一方、SHUはボランチの位置でプレーし、攻守の要の役割を担います。このポジションは、ディフェンスの際は、ディフェンダーの前の防波堤として、相手の攻撃の芽を摘む役割が求められますが、そこでの的確な激しさ、ピンチを察知するポイントで、なかなか難しさを感じている様子のSHU。一方、足元の技術はしっかりしており、ボールのさばきでは良い部分を見せています。欲を言えば、もっと積極的にボールに関与する姿勢が欲しいところです。
試合は、KOYAの2ゴールはあったものの、試合は2-7で敗れる結果となりました。
【第2試合】
続いての第2試合、2人は、ELOYと言う2001年中心のチームに参加し、2002年生まれチームのVALVERDEと対戦します。この試合では、SHUが先発出場し、6分までプレー。また、後半は12分に登場し、最後までプレーしました。最後はセンターフォワードとして登場しました。KOYAはSHUと交代する形で出場です。この試合では、SHUに3ゴール決めるチャンスが訪れます。しかし、2度は僅かにポストの外、もう1つは、ループシュート気味のシュートを、懸命に飛びついたGKがかろうじてコーナーに逃げるファインプレーで防がれ、惜しくもゴールを決める事は出来ませんでした。ループシュートの場面は、決まっていれば素晴らしいプレーとなっていただけに、本人も悔しがっている様子でした。
一方、KOYAも2度、決定機を手にします。ドリブルでの巧みなかわしまでは良かったものの、シュートに力が無く、いずれもゴールネットを揺らすことは出来ませんでした。また、相手との競り合い、球際の攻防では、ややSangre“闘う血”が欠けているようなプレーぶりが見受けられました。相手からボールを奪うときは、エグイぐらいに相手からかっさらう気迫と体のぶつかり合いを恐れない勇気が必要になります。世界で戦えるようになりたいのなら、その要素は絶対です。
試合は0-4で敗れる結果となりました。