月曜日、今日から遠征も本格的にスタート!
午前中は宿舎から徒歩20分、カンプノウ横にあるグラウンドをレンタルし、トレーニングを行いました。この日は、特別コーチとして、フットサル元日本代表、現在もバルセロナで選手兼プレーヤーとして活躍している鈴木隆二氏を迎え、クリニックを行いました。テーマは「スペースの使い方」。フットサルとフットボール(サッカー)は、異なるスポーツのようで、活用出来る多くの類似した戦術・技術のあるスポーツの兄弟。フットボールでも活きるフットサルの戦術・技術のトレーニングを提唱する同氏ならではの方法で、如何にスペースを使うか、どこに顔を出して味方をサポートするか、如何にして相手をおびき寄せ、それによって次の味方の展開をやりやすく導き出すか、パスなのか、自分で運ぶのかの判断等、局面局面での個の判断を重視したスペースを上手く活用する術に特化したトレーニングが展開されて行きました。
普段とは慣れないやり方に最初は戸惑いを見せていたレッズの選手達でしたが、流石にレッズ、基本技術がしっかりした集団の集まりの為、短時間ながら、練習内容を理解し、進化して行く様を見せてくれました。
帯同した工藤監督も、「うちはいい意味で、固定されたプレースタイルは無い。色んな戦術、プレースタイルがある中で、自分達のサッカー、サッカーと言ったところで、相手のプレースタイルややり方によって、ボールポゼッションだったり、カウンターだったりによって、自分達の対応も変わって来る。色んなサッカー、色んな指導を体験し、選手個人個人が戦術メモリーを蓄積し、色んなサッカーに対応出来るサッカーを良く分かった選手になって欲しい。今回はその良い機会。」と懐の広いスタンスを示していました。
練習後、近くのレストランで昼食を取り、その後はカンプノウツアー見学。既に到着初日、23日に試合を観戦していますが、改めて、カンプノウ内部や博物館をじっくり見学し、最後はバルサショップで買い物を楽しみました。
一旦宿舎に戻り、夕方はバスに乗って、今遠征の最初の強化親善試合、L’ HOSPITALET(オスピタレット)戦に臨みました。
スペインの風習に倣い、7人制フットボール、30分ハーフ(前後半の途中にそれぞれ給水タイムあり)で戦う事になりました。
試合は序盤に浦和レッズが先制点を許す展開も、8番のキャプテン、ヒロトが同点ゴールを叩き込みます。が、オスピがまたまたリード。しかし、レッズも10番のユウのゴールで追いつき、前半を折り返します。
後半に入ると、オスピの10番TAKERUが勝ち越し弾を叩き込みます。更にはフリーキックを叩き込まれたレッズは、2点差とされ、やや気落ちと焦りの色を見せ始めます。それでも徐々に追い上げムードを作って行ったレッズは、13番ミサキの2ゴールで反撃を試みるも、オスピも2点を追加し、終わってみれば4−6で敗れる結果となってしまいました。
慣れない環境、アウェイの地で、いつもの8人制では無く7人制、様々な異空間の中で、思うような力が発揮出来なかったレッズの選手達。工藤監督曰く、「いつもの半分ぐらいのパフォーマンス」で、遠征初戦を落とす事になりました。
技術はしっかりしていて、個々のテクニックではオスピより良いものを持っている選手が多いレッズでしたが、一歩の踏み込みの甘さやイージーなミスが多く、また、フィニッシュの狡猾さに欠けていました。
明日から徐々に対戦相手が強くなって行くだけに、この日は是が非でも勝ちたかったところ。まさかの黒星スタートにはなったものの、ここから奮起して、是非、“本来の姿”を明日以降、見せてもらいたいところです!