【MGFニュース】
Cadete Divición de Honor
いよいよ13/14シーズンの開幕です。
ところが、ここに来て、突然、暗雲がスペイン在住の外国人選手達に襲い掛かっています。それが、FIFAの「未成年者外国人選手移住制限」と言うルールです。つまり、「18歳以上になるまで、フットボールを理由とした海外移住はしてはいけません。」と言うものです。そもそもこれは、数十年前、アフリカや南米から身体能力の高い子供達をヨーロッパに連れて来て、ビッグクラブに売り込むと言う悪質な人身売買を端にして生まれたルールです。その後、ものにならなかった多くの子供達が、学も受ける事無く、そのままヨーロッパに留まり、犯罪の温床となっていた為、そういう動きに歯止めを掛けようとするFIFAの意図は理解できます。
しかしながら、このユニバーサルでボーダーレスの時代、親の同意の下、そして本人の強い意志の下に海を渡って来て、そしてしっかりと現地でも地元の学校に通ったりと勉学にも励んでいる若者達をも、一緒くたにして制限されてしまうのは、少し話が違うと思います。
スペインには日本人を始め、世界中から多くの少年が、フットボールの世界を夢見て、やって来ています。そんな彼らの夢を取り上げないで欲しい!
そんな中、一筋の光と言うかカタルーニャ・フットボール協会が独自のルールを設定し、「満16歳からプレー可」と言う方針を掲げました。その他、「11歳以下でスペインに選手登録している外国人は問題無し」や、「5年以上連続してスペインに住んでいる子も問題無し」等、色々な例外措置はあるものの、当のMASATOUとKAKERU(共に現在15歳)にとっては、それぞれ来年の3月と4月の誕生日まで半年以上も待たなければならない状況である訳で、2人にとっては非常に辛い措置です。
2人共に、それぞれスペインで4年目、3年目を迎える訳で、突然そんな事を言われても、困ります。何とか、この状況が好転しないものか、所属クラブやカタルーニャ・フットボール協会を交え、解決策を模索して行くしかありません。
そんな中、この日は2人が選手登録出来ないまま、開幕戦を迎える事となりました。
敵地に乗り込んでMANLLEU戦に臨んだKAKERU&MASATOU擁するSabadellは、FIFA規制の余波か、Sabadellが元気なく、0-1で敗れる結果となってしまいました。