7月21日(土) キャンプ最終日
いよいよ今日はエスパニョールキャンプの最終日です。
そして、この日はなんとF君の誕生日!
12歳の誕生日を迎えたことを他のキャンプ参加者達に告げると、「フェリシダデスを日本語でなんて言うんだ」と皆口々に聞いてくるので、「おめでとう」だと教えると、皆F君のところへ駆け寄って行って、変てこな発音ながらも「おめーでと」「おめでーと」などと言いながら握手を求めていました。今回のキャンプを通して何度も見られたシーンで、日本から来た少年達と何とかコミュニケーションを取ろうとして私に「〇〇は日本語で何ていうんだ!?」と聞いてくるスペインの少年達の好奇心とフレンドリーな性格は、我らが日本戦士達の心を幾度と無く和らげ、盛り上げたことでしょう。実に素晴らしい光景です。3人衆も課題ではなく、自発的な形で彼等の姿勢を見習って欲しいものですね。
午前中は通常のトレーニング。4つのグループに分かれ、いつものように交代で全てのメニューを順にこなしていきます。今回の練習を通して皆が感じた事は、様々なバリエーションの練習メニューを一つ一つゲーム感覚でクリアーしていく面白さ、そして、普段では体感出来ない、スペインの少年達の勝負に対する姿勢だと思います。1週間という短い期間ながらも、何かそこで感じたことを今後にいかしてもらいたいものですね。
さて、いつものようにプールタイム。そこでは、3人がセルジ少年やカルロス少年、そしてキココーチ等と勝負する姿がありました。ここでは相変わらずR君の華麗な泳ぎと、がむしゃらながら頑張るK君の姿がみられました。
さらには3人が50mを潜水で泳ぎ切ったらアイスをおごってくれるというので、私植松が挑戦しちゃいました。結果は死にそうになりながらも何とか完泳!アイス権ゲットです!
その後は昼食後の自由時間に皆卓球やアミーゴ達とじゃれ合って遊んでいました。
そして午後はキャンプを締めくくる紅白戦です。
3つのグループに分かれ、K君はちびっ子グループで、F君とR君は中間グループで試合をしました。K君はこの日はやや下がり目の中盤で試合を作り、アシストを連発。R君はドリブルからの豪快な右足シュートを決め、F君は得意のスピードを活かして何度もゴールに絡んでいました。
試合後はキャンプ閉会セレモニー。
全員がピッチ上で和になって、マイクを持ったキャンプ総責任者のチャビが一人一人の名前を呼ぶと、迎えに来た父兄等の拍手を浴びながら、一人一人中央へ出てきて、写真を撮り、キャンプ記念グッズを受け取っていました。そして、最後にチャビが「このキャンプには遥々日本からも3人の選手がキャンプに参加しにやって来てくれました」と前置きをした上で、一人一人の名前が呼ばれ、一際大きな拍手を受けながら、一人ずつ円の中央へ歩み寄り、カメラに逞しくなった表情を向けていました。
さぁ、いよいよお別れの時です。
今回1週間寝食を共にした戦友達と握手し、抱きつき、一緒に写真を撮り合い、ハイタッチし、一人一人と挨拶を交わして行きました。夕刻の傾いた日の光が緑色のピッチに鮮やかなオレンジの光線を浴びせる様は、この素敵なシーンにピッタリとはまっていました。
これでキャンプは終了です。
明日は帰国の便に乗る為に6時起きです。
急いでバルセロナ行きの最終列車に飛び乗り、着いたのは23時半。
バルで遅い夕食を済ませ、荷物をパッキングし、0時半にようやくベッドに潜り込むことが出来ました。
流石に1週間のキャンプの疲れと、バルセロナへの移動によって皆ぐっすりと眠っていました。
さぁ、明日6時に起きられるでしょうか!?
by 植松 慶太
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