7月15日(火)今日も快晴
今日の午前中はアクティビティー。ロッククライミングとアーチェリーです。殆ど皆、初めての挑戦だけに、特にロッククライミングでは「え~、やらなきゃいけないのぉ!?」とやや怯え気味の者も。しかし、スペイン人の少年たちが次々 と奮闘して登って行く姿を見て、徐々に皆のチャレンジャー精神に火が付いたようです。結果、皆、見事な登りっぷりを披露してくれました。
続いてはアーチェリー。こちらもほぼ皆が初体験です。大きな弓に矢を設定し、力の限りに弓を引っ張り、そして手を離す。的まで届かなかった者、力み過ぎて的を大きく越えて行った者、そして見事に的に当てた者。でも、皆初めての体験に終始喜んでおりました。
今日も暑い!そんな中での楽しみはやはりプールです。でも、今日はそれ以上に皆がはまっていた自由時間の遊びは卓球でした。皆あまり経験したことが無いらしく、ややルールはちゃめちゃながらも、楽しそうに戯れていました。
昼食後には更にフリータイム。
この日の午後にはキャンプ主催側のアクティビティーとしてミサンガ教室があり、皆毛糸と悪戦苦闘していました。
さ
て、ここまでのキャンプ3日間で、どうしても見受けられる傾向が日本人で固まってしまうという点です。まぁ、6人も参加していて、お互い喋らないようにす
るのは不自然ですし、スペイン人と一緒にいるようにしろと言ったところで、チンプンカンプンの中、ただ黙ってしまうことが大半でしょう。逆に、彼らで助け
合っている部分が多々あるので、一概に彼ら同士でつるんでいるのを引き剥がすのもどうかと思います。もっとも、RYUYA とTAIKI、そしてKOSHIROは割かしスペイン人と一緒に行動しているシーンが多く見受けられます。これはこれで関心です。
ちなみに今回はTAIKIは一人でスペイン人7人と、KOSHIRO、RYUYA、TAKUYAは他のスペイン人3人と、そしてYOSHIKIとYURIが他のスペイン人6人と同じ部屋という構成で、出来る限り別々になるように設定しました。(部屋割りの関係で全員別々というわけには行きませんでしたが)
しかし、こちらからスペイン人に話しかけてみるという姿勢は常に持ってもらいたいもの。そこで、お題を出すことにしました。Como se dice esto en espanyol? (コモ・セ・ディセ・エスト・エン・エスパニョール<これはスペイン語で何て言うの!?>)と言うフレーズを覚え、それをスペイン人の少年達に何かを指差しながら質問するわけです。
「毎日2つ単語を覚える。出来なかったら、アイスを奢ってもらうからな」
皆「え”~」
皆、途端に積極的に周りのスペイン人達に話し掛け始め、お題をこなし始めました。
今後も、スペイン語を1つでも覚えるように仕向けて行きたいと思っています。
さ
て、灼熱の太陽の日差しがやや弱まった18時。午後の練習がスタートです。相変わらずエスパニョールのダビッが実践する練習は実に濃度が濃く、見ていて面
白い。4つのグループが4種類の練習メニューを交互にこなしていくのですが、どれも皆テーマがあり、そのバックグラウンドには常に試合(実戦)が意識され
ている。一連のプレーの中で、他の選手のプレー次第でやるべきことが変わってくる為、常に周りの動きやプレーを見ていなければいけない。そういう意味で
は、緊張感があり、集中力が要求され、そしてゲーム感覚で楽しく出来るわけです。ここでは「サッカークリニック」では無いので、1つ1つの練習メニューを
詳細に説明することは避けますが、少年たちは口々に、「面白い!」「日本よりも時間は短いけど、色々動くことや考えることがあって、大変。でも面白い」
「どんな練習も最後のシュートまで繋がっていて楽しい」などなど。とにかく、楽しんで取り組めているようです。
ロッククライミングで手を少し擦りむいたYURIやTAKUYA、二段ベッドから落っこちて泣いたRYUYA、スーツケースを踏まれ、少しひび割れてしまった為に泣いて「日本に帰りたい」と言い出したKOSHIRO。まぁ、色々ありましたが、皆涙と共に、少しずつ逞しくなっています。そうそう、今日はTAIKIが最年長グループのA(14~15歳
グループ)に昇格してトレーニングをしました。流石に体格ががっちりしている彼らの中で、彼の持ち味のフィジカル力も霞み、パススピードや動きに若干戸惑
いを見せたものの、必死に頑張っていました。本人には「今日は一番上のグループでやったけども、どうだった!?きつかったら、昨日までのBグループ(13~14歳グループ)に戻ってもいいよ。自分で決めな」と言っておきました。さぁ、明日果たして彼は、どんな答えを出すでしょうか!?ちなみに彼はまだ12歳(中1)、Bグループでも1番年下なのです。
by 植松 慶太
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