スペイン サッカー・サマーキャンプ2008速報９ 【アディオス！アスタ・ルエゴ！】

７月１９日（土）　今日も炎天下

 

いよいよ今日はエスパニョールキャンプの最終日です。

今日も暑い！今キャンプで一番暑い気がします。

皆の疲労も最高潮に達していることでしょう。

 

午前中は遊び感覚のメニューが目白押し。ヘディングによるバレーボール、狙った所に蹴りこまないと次のステージに進めないキックゲーム、フリーキックゲーム、ループシュートゲーム、的当てゲームなど、リラックスした雰囲気の中で皆楽しみながらプレーしていました。

 

練習後はプールに入って、十分に熱った体を沈めました。ここでは、浮き島で遊んでいた日本人少年たち。途中、あまり泳ぎが得意でないRYUYAがハッポスチロール性の浮き島が引っくり返ったことにより、ちょっぴり溺れそうになるハプニングはありましたが、本人が頑張って乗り越えました。思えばRYUYAはピッチ上でも何度もぶつかっては倒れ、涙を流していたっけ。でもそれは、彼のボールに向かっていく素晴らしいプレースタイル故の事。今のまま頑張っていけば、そして、涙の数だけ強くなっていけば、きっと良い選手になれるでしょう。

 

昼食後、この日はシエスタ（昼寝）が義務付けられました。ある程度荷物をまとめ、十分に休息して体力を蓄え、いざ、最後の練習、紅白戦の開始です。

 

キャンプを通じて普段着として配布されたトレーニングウェアーを初めて練習時に着用しました。う～ん、これまでのTシャツよりもカッコイイですねぇ！

 

紅白戦は７人制フットボール。ここでは、大きい少年たちと小さな少年たちに２分され、それぞれ３チームずつの勝ち残り戦で行われました。唯一大きい少年たちのグループに入ったTAIKIは、相変わらず安定したボールさばきで中盤の中央に位置し、なかなかの存在感を見せていました。そして２ゴールはお見事です。

他の皆は小さい少年たちのグループに。RYUYAは左サイドバックに配置されるも、きっちりと役割をこなし、相手のシュートを体を張って止めに行き、攻撃では相手右ウイングを抜き、攻撃の起点になるなど、やはり存在感を見せていました。同じチームに入ったYURI、TAKUYA、KOSHIROは、YURIが右ウイング、TAKUYAがセンターフォワードと右の中盤、KOSHIROがトップ下でプレーしました。TAKUYAは何度もチャンスを掴むも、最後のフィニッシュが決まらず、YURIは何度も右サイドからチャンスに絡んでいました。KOSHIROも８歳や９歳の中に混ざって奮闘し、見事２ゴールを決める活躍でした。

 

そんなキャンプもいよいよ終了です。閉幕式が行われ、そして瞬く間に皆迎えに来ている親元に散って行きました。それでも、今回特に仲良く接していたスペイン人の少年たちは、日本人の少年たちを取り囲み、再会を誓う握手を交わしていました。

 

急いでシャワーを浴び、バスに乗って、バスの乗換え地ジョレット・デ・マルへ。ところが、去年と同様、またしても自然渋滞。通常２０分で行ける所が１時間１５分もかかってしまい、何と最終列車に間に合わなくなってしまいました！

ピィ～ンチ！

植松「どうしよう、皆ここでまた１泊することになっちゃうかも。最悪、日本には帰れないかもよ」

皆「え”～、うそっ！」

植松「でも、スペインに残った方がもっと上手くなれるかもよ！？」

皆「・・・・・」

 

なんてちょっぴり脅しながら、結局は最後の手段、タクシーでバルセロナへ戻ることに。２台に分乗し、途中夕食を購入し、タクシーの運ちゃんの許可をもらって車内でむしゃむしゃ。相当疲れていたのでしょう。食べ終わると皆爆睡に突入して行きました。爆睡と言えば、２日目を思い出します。もうあれから１週間が経つのですね。

 

２３時、無事にバルセロナでの宿泊地、エスパニョール選手寮に到着です。

皆、トイレを済ますなり、再び爆睡の領域に入って行きました。

 

それにしても、皆、本当に良く頑張った。暑い中、異国の地で、色々不自由な状況の中、良く乗り越えたと思います。少年たちの好奇心、無邪気さ、サッカーが楽しくてしょうがないという無我夢中さ。改めて素晴らしいなぁと感じました。

 

明日はいよいよお別れの時。成田行き組と名古屋行き組、そして引き続きバルセロナでの修行組に分かれることになります。

特に成田組は朝早いので、起きれるかどうか、自分も含めて心配です。

 

ｂｙ　植松 慶太

Comments

[投稿情報: koshiropapa]

植松さん。現地では、子供たちの成長を暖かく見守っていただきありがとうございました。koshiroにとっては、生まれて初めての出来事ばかり体験できたすばらしいひと夏だったと思います。
ブログも楽しくよませていただきました。
読んでいるとそちらの声が聞こえてきそうで何度も現地へ飛んでいきたくなりました。
成田では、男らしい表情になった息子に会えることを楽しみにしています。
また、今後ともよろしくお願いします。

[投稿情報: 龍哉 父]

植松さん
本当にありがとうございました。ハプニングは色々とあったようですが、一回り大きくなった龍哉と明日会える事を楽しみに待っています。また、機会がありましたらその時はよろしくお願いします。m(_ _)m

[投稿情報: ｔａｋｕｙａ母]

とうとう、終わってしまいますね！
植松様、色々ハプニングやらありましたが、
最後まで暖かく見守ってくださってありがとうございました。
初めての、経験で本人も不安一杯の中ご迷惑をかけたり問題を起こしたりしましたが、一回り大きくなった拓哉にセントレアで会うのが楽しみです。
本当にありがとうございました。
また、機会がありましたらその節は宜しくお願いいたします。