7月29日(火) 今日もバルセロナは激暑です!!!
さて、今日も朝9時からみっちり3時間の練習です。バスケ・サッカー、1対1のドリブルシュート、ボールコントロール、、、様々な練習がじっくり行われます。
今日は公式戦が無いTAIKIのチームは、12時からブルガリアの13~14歳のチームと親善試合を行うことになりました。7月31日から8月2日の3日間掛けて行われるWORLD CUPに向け、徐々に新たなチームが集結しつつあります。その他、レバノンからも今日チームが到着しました。
試合はワールド・チームとプラン・マルセッの混合チームvsブルガリアのチームという形で行われ、TAIKIは左サイドバックに入って出場しました。試合は互角か、やや混合チームが押し気味に進めるも、チャンスを決めることが出来ず、逆に少ないチャンスをカウンターで確実にものにするブルガリアが後半に連続ゴールを決め、試合は1-3で混合チームが敗れました。本番でもし対戦するチャンスがあれば、是非リベンジしたいところです。
続いて13時からはSOSUKE擁するワールド・チーム<アレビン>がプラン・マルセッAと対戦です。同チームとは既に1度対戦し、7-1で勝利しているだけに、ここは確実にものにしたいところです。ここにきてトビアス監督は2-3-1のフォーメーションを採用して来ました。後ろの2枚はスペイン人コンビのボルジャとジェラール、中盤の3枚は右からロシア人のダニ、メキシコ人のルイス、そしてギリシャ人のジョルジ、ワントップがアルゼンチン人のエンゾーです。この日は中盤の3人が冴え、ジョルジが左から好アシストを連発し、ダニのゴールをお膳立てすれば、相変わらず存在感を放つルイスのミドルもバシバシ決まり、ダニのハットトリックとルイスの2ゴールによって5-0とリードして前半を折り返します。後半に入っていよいよSOSUKEの登場です。ボルジャとジョルジ以外はメンバーがガラリと変わり、SOSUKEはエンゾーに代わってワントップに入りました。と、いきなり後方からのふわりとしたパスに抜け出したSOSUKEがキーパーと一対一に!しかしシュートはキーパーに弾かれてしまいます。その後、一進一退の攻防が続く中、右サイドでボールを受けたSOSUKEが中へ切れ込んで左足でシュート。しかし、逆利きの足で放たれたシュートは力なく、GKにキャッチされてしまいます。
すると今度はプラン・マルセッが反撃から1点を奪うことに成功。5-1に。しかし、ワールドチームも負けてはいません。今度は左サイドでボールを受けたSOSUKEが相手をかわして左足でセンターリング。これをジョルジが押し込んで6-1とリードを広げます。その後は互角の展開。暫らくこう着状態が続いた後、その均衡を破ったのはプラン・マルセッ、ゴール前の混戦をねじ込んで6-2に。後半だけを見れば負けている状況に、それだけは許せないと必死に声を出してボールを呼び込むSOSUKE。自分が良いポジションにいるにもかかわらず、見方が無理にシュートして失敗した時などは、「ジョルジ!俺ここにいたから!」と自分をしっかりと主張していました。相変わらずこのメンタリティーは素晴らしい!この気の強さ、物怖じしないキャラクターは、大人しい日本人が圧倒的に多い中で、一級品の輝きを放っています。
続いては右からのコーナーキック。ニアサイドに飛び込むSOSUKEにボールが飛んで来ましたが、ボールは僅か2cm届かず、ファーサイドに抜けてしましました。その後も必死に走り、顔を真っ赤にしながら声を出し続けるSOSUKE。そしてその時は訪れます。右サイドを突破した見方が角度の無い所からシュート。強烈なシュートをキーパーがファンブルしたところ、ゴール前に詰めていたSOSUKEが倒れこみながらこのボールを押し込み、執念のゴールです。その後もややエゴイスティックながら、ゴールを狙い続けるSOSUKE。しかし、ここで試合終了、チームは7-2で勝利を収めました。
これでワールド・チーム<アレビン>は5勝2敗、明日のリーグ最終節は首位のプラン・マルセッB戦です。前回は4-6で苦杯を舐めているだけに、借りを返したいところです。そしてポルトガルFCとの2位争いも気になるところです。
SOSUKEはアイス権を逃したからか、それとも5度ぐらいあったチャンスを決め切れなかったからか、チームが喜びを露にする中、1人天を仰いで悔しそうな表情を見せていました。その悔しさを羽根に、1歩も2歩も成長するんだ!SOSUKE!
昼食後にはこの日、日本人少年2人のインタビューが行われました。
インタビューアー(以下イ)「今大会に参加しての感想は!?」
TAIKI「毎日試合が出来て楽しい」
イ「異国の地に遥々来ての大会参加ですが、大変な面はありますか!?」
SOSUKE「最初は1人ぼっちだったけど、TAIKIもおったし、徐々に他の選手達とも仲良くなって、パブロとも仲良くなって、どんどん面白くなって行った」
イ「友達は沢山出来ましたか!?」
TAIKI「最初はなかなか溶け込めなかったけど、今は沢山友達が出来た」
イ「日本のサッカーとスペインのサッカーは何が違いますか」
SOSUKE「こっちの方が色んな意味で速い。パスのスピードだとか、動きの速さとか。日本はのんびりしていて遅いけど、こっちでそういう感覚でやってたら直ぐに相手に寄せられてしまう。判断のスピードとかも速い。とにかくレベルが違う」
そんな感じで、結構本格的なテレビカメラの前で、やや緊張した面持ちながらも、2人はなかなか貴重な体験をしていました。最後は、SOSUKEの地元石川出身の芸人の盆踊り系一発ギャグ!?をTAIKIと一緒に踊って締めていました。
2人は出会った当初、その不可思議な踊りにTAIKIが「馬鹿にされているみたい」と腹を立てた程でしたが、今ではTAIKIも踊れる程に、2人はすっかり仲良くなったようです。
その後、午後一にはボレーシュートチャンピオンシップなる特別企画も行われ、そこでは、2人ともなかなかのシュートを打ち込んでいました。
そして午後は軽めの練習や紅白戦に終始し、1日が締めくくられました。いよいよ明日はWORLD LEAGUEの最終節です。11日間の大会も残り4日となりました。
by 植松 慶太
コメント