8月1日(金) 今日から8月、そして、まだまだ暑し!
さぁ、大会も残すところあと2日。
「ブエノス・ディアス!ケ・タル!?(おはよう!調子はどうだい!?)
SOSUKE「ビエン(まぁ、良いよ)」
「ムイ・ビエン(絶好調)では無いの!?」
SOSUKE「うん」
「どうして!?」
SOSUKE「今日、試合が無いから。。。」
そんな感じで、微妙な感情や状態の違いを、スペイン語を駆使!?して表現するSOSUKE。
新しく手に入れた手帳には友達から聞いた単語が色々メモってあります。サッカー用語や、身の回りの物、そして面白い言葉などなど。。。
TAIKIもまた、「見方に対し、“敵が来てるよ”ってスペイン語で何て言うの!?あと、俺がオーバーラップして上がる時、見方に“後ろケアーして”は!?あと何か試合中言いたかった言葉なんだっけな。。。」
う~ん、2人とも感心です。
さて、今日はいつものように午前中はみっちりトレーニングを行った後、午後からはTAIKI擁するワールド・チームAが裏トーナメント(第一回戦で敗れたチームで5~8位を決めるトーナメント)の準決勝に臨みます。対戦相手は何とポルトガルFC。リーグ戦で2位だった同チームは、昨日のトーナメント第一回戦でリーグ戦4位だったワールド・チームBに敗れていたのです。これぞ一発勝負の妙です。
そんなわけで、裏トーナメントにもかかわらず、リーグ戦2位vs3位の屈指の好カードが実現しました。ちなみにリーグ戦での対戦成績は1勝1敗。スコアーは3-4と4-3。今日も拮抗した戦いが繰り広げられるのでしょうか。
この日のTAIKIは2-3-1のワントップ。昨日のトーナメント戦を前にリーグ戦を率いていたロレンソ監督がエストレマドゥーラ州に帰った為、昨日からチームを率いているのはアンドレスとカルラのコスタリカコンビ。特に女監督のカルラは、コスタリカ代表女子のコーチを務めた事もある程の強者です。そんな彼らが採用し始めたのが2-3-1です。
TAIKIはリーグ戦での対ポルトガル戦2試合で計3点を取っており、相性の良い相手。相手もそのイメージがあったのか、2人のディフェンダーで潰しに掛かります。
試合は一進一退の互角の戦い。両者共にチャンスを掴む中、最初に均衡を破ったのはポルトガルFC。カウンターから素早くボールを繋ぎ、ゴール。しかしその直後、今度は中盤の真ん中に入ったハビがドリブルで持ち込んで、TAIKIにスルーパス。抜け出したTAIKIは見事GKをかわし、ゴール!1-1の同点です。ワールド・チームAを支えた2人のコンビで、行け行けムードになるかと思いきや、その後は暫らく膠着状態。前半が終了し、そして後半も一進一退の行き詰まる攻防が続きます。
この日のTAIKIは不慣れなワントップの為か、“くさび”のボールレシーバーとしてはやや機能せず、ボールを受けても、TAIKIを警戒する相手ディフェンスの粘り強い守備に遭い、なかなか前を向かせてもらえません。それでも何度か掴んだ左足でのシュートチャンスでは、強烈なシュートもいずれもキーパーの正面。これも、相手ディフェンダーが右足では絶対に打たせないように執念で右側を切っていた為の結果です。“どうせ打たれるなら確立の低い左足で”という相手の粘り強い頭脳的な守備が功を奏している形です。
その後もハビが、ダニが、イバンが、シュートを放つも、なかなか枠を捉えません。
ワールド・チームが前掛かりに展開していたその時、ポルトガルFCが速攻から勝ち越し点を決め、1-2に。残り時間も少ないだけに、焦るワールド・チーム。相手GKのゆっくりとしたゴールキックがそれに拍車を掛けます。そして、しつこく、ぴったりと付いてくる相手ディフェンダーに苛立ったTAIKIが小競り合いに!ピピピピー!審判が止めに入ります。熱くなっているTAIKI。アンドレス監督はTAIKIに交代を告げます。“天敵”であり“脅威”を下げることに成功したポルトガルFCは、その後も1点リードを有効に使い、タイムアップ。
悔しがり、落ち込むチーム。まさかの7、8位決定戦に回ることになってしまいました。。。
やや途方に暮れた様子のTAIKI。今日もまた、試練は続いてしまいました。
この日の大会の全日程が終了し、夕刻のひと時。
空き時間を利用し、SOSUKEは警察に行って、大会前にビーチで盗難に遭った件で、被害証明書を発行してもらうことに。
心配と興味でTAIKIも付いて来ました。
幸い、大会会場から最寄の警察までは徒歩で5分と掛かりませんでした。
僅か1枚の証明書をもらうのに、45分。
再び会場に戻ると、通い組は殆ど家路に就いていたものの、遠方から来たレジデンシア組(大会側が用意した寮)はまだ皆のんびりと自由時間を過ごしていました。
「あれっ!?SOSUKEは!?」
TAIKI「あそこ」
何と、会場に戻るや否や、会場のセンターコートでシュートして遊んでいた少年たちに混ざってシュートしているではありませんか!
「早っ」
身振り手振りや、なけなしの単語をフル動員して、見事にコミュニケーションを図るSOSUKE。
すると、別の所で固まっていたポルトガルの少年たちが、シュート遊びをしているSOSUKEを見つけ、「SOーSUKEー、SOーSUKEー」と呼び立てます。
SOSUKEがそこへ行くと、「いつものやつやってくれよ~」とせがまれています。
仕方なさそうに、しかしやるからには思いっきり、大きなアクションと歌で踊り出すSOSUKE。その見事な踊りっぷりがポルトガル少年たちのハートをがっちり捉えたようで、皆とても楽しそうにしています。
今やすっかり人気者のSOSUKE。すれ違う度にコーチや他の少年たちに声を掛けられたり、ハイタッチを求められています。
物怖じせず、何処にでも誰にでもすぅっと入っていける彼の性格は、異国の地で輝きを放っています。
さぁ、明日はいよいよ最終日です。
by 植松 慶太
植松様
わざわざ警察まで行って頂きありがとうございました。大変お世話になりました。
SOSUKEはいつも変な踊りをして楽しんでいますが…お友達からリピートがかかる程の踊りとは一体どんな踊りなのでしょう(笑)私も見てみたいです。
投稿情報: SOSUKEhaha | 2008/08/02 17:13