3月28・29日の週末は、試合観戦です。
今回知り合ったRYUYAやYUKIのエスパニョール・スクールリーグの応援に行ったり、同世代のインファンティルA(U13)のバルサ(23戦22勝1分)の公式戦を見に行ったりしました。特に、バルサは同世代のスペインの中でも最強と言われているだけに、いわゆる同年代の世界トップレベルの試合を、TAKUMAは目の当たりにした訳です。試合結果はInfantil(U13-U12)1部リーグにもかかわらず、バルサが10vs0で相手を圧倒していました。特に、ドンゴウというカメルーン人FWはスピード、テクニック、パワフルさ、どれをとっても“反則級”のモンスターで、7点に絡む大活躍を見せていました。
流石に飄々としているTAKUMAも、「これはやばい!」と彼なりに驚嘆を感じたようです。
さぁ、そして月曜日からは1週間、バルセロナ内の強豪クラブでの練習参加がスタートします。
3月30日(月)コルネヤのインファンティルA練習参加
コルネヤはバルセロナ市の隣、バルセロナ県コルネヤ市にある強豪クラブです。各カテゴリーが常に1部リーグに属し(トップチームは4部リーグ所属)、バルサやエスパニョールに次ぐ存在として、バルセロナ県内では名の知れた存在です。
コルネヤは下部組織に力を入れており、Infantil(U13-12世代)のチームだけでもAからHまで8チームを持っています。各チーム18~20人前後で構成されています。Aチームが最も強く、13歳を中心に、上手い12歳の少年もこのチームに入っています。Bチームは12歳だけで構成される、Aに次ぐ存在。C以降は、13歳と12歳の混合チームで、実力別に編成されています。
さて、TAKUMAはInfantilのAチームで練習させてもらうことになりました。このチームは、現在バルサ、エスパニョールに次ぐリーグ3位に就けている強豪チームです。そして、皆身長がでかい、でかい!サイズが小さめのTAKUMAと比べると、まるで大人と子供です。果たして、この中で彼はやれるのでしょうか!?
練習では、体のサイズ、スピード、激しさ、パワーなどなど、どれをとっても強烈な選手達の中に混ざって、TAKUMAはアップアップの様子。それでも、彼なりに懸命に頑張っています。
スペインの強豪クラスのレベルを体感した彼は、「全然凄い。自分の中学の3年ならなんとか勝てるぐらい」と練習後、印象を語っていました。
“水曜日、もう一回インファンティルAと練習が出来るけど、どうする”
TAKUMA「え”~、どうしようかな」
“おやおや、弱音吐いちゃうのかい!?」
TAKUMA「・・・・・」
“俺はTAKUMAがAで練習しようが、年下のBで練習しようがどっちでも構わない。自分で決めればいい。だけど、Bはレベルが高いとは言え、君の年下だ。態々スペインまで来て、年下の練習に参加するのかい!?高いレベルを体感する為に、ここまで来たんじゃないのかい!?とにかく、自分で決めてくれ”
TAKUMA「Aでやります」
3月31日(火) エウロパ インファンティルC 練習参加
この日はコルネヤの練習がオフの為、バルセロナ市内にある強豪クラブの一つ、エウロパに練習参加です。しかし、エウロパのインファンティルAのチームはやはり練習がオフの為、同世代の2軍に当たるインファンティルCに練習参加しました。
振りし切る雨の中、日本から来た奈良のチームの選手達も混ざり、合同練習です。雨の為、細かい練習はカットされ、紅白戦が行われました。そこでは、TAKUMAは十分にベースとなる技術を持っているところを発揮していました。
4月1日(水) コルネヤ インファンティルA 練習参加
ここ数日は冴えない天候が続いています。
この日は一昨日のTAKUMAの意志どおり、インファンティルAの練習に参加しました。前半はフィジカルトレーニングを中心に、後半はミニゲームを行いました。ここでも、やはり四苦八苦しているTAKUMAがありました。
4月2日(木) コルネヤ インファンティルC 練習参加
この日はCチームでの練習参加。Aから落とされたわけではありません。Aチームの練習が偶々休みだった為、同世代の2軍に当たるCチームでの練習参加となりました。ここでは、やはりAチームの時よりは大分持ち味を発揮出来ていました。
4月3日(金) コルネヤ スクール 練習参加
金曜日はコルネヤのカンテラ(下部組織の育成・選抜組)の練習が一切無い為、コルネヤのスクールでの練習参加です。誰でも入れるスクールだけに、それ程のレベルは無く、TAKUMAもしっかりと活躍していました。
4月4日(土) 帰国
TAKUMAにとってのバルセロナ体験は、あっという間に終わりを迎えました。本人は、「もっと居たかった。1ヶ月ぐらいは居たかった。あぁ~もう終わりかぁ。早っ!でも楽しかった」と様々な感想を口にしていました。
本当に短かったけれど、彼の中で“何か”を感じてくれれば、“何か”が変わるきっかけになってくれればと切に思います。
これからのTAKUMAを遠い空の下から応援しています。
頑張れ!TAKUMA!!!
by Keita Uematsu