2009年3月9~13日
4週間に渡る2人のサムライの大冒険の最初の1週間がスタートしました。
スケジュールは先日ご案内した通り、カンテラ(育成・選抜)の練習をメインにして、空いた隙間にスクールを埋め込んだ充実の平日5日間!
2人は時差ボケや初対面となる新しい仲間達との出会いに緊張とドキドキ感でいっぱい一杯になりながらも、その一週間をスタートさせました。
その内容はと言うと、スクールは誰でも入れるだけあって、その選手達のレベルはまちまち。それでも、2000年生まれのYUKIは1999年チームに、1999年生まれのRYUYAは1998年に混ざってプレーしている為、体格は皆大きい選手ばかりです。それでも、テクニックに勝る2人は、しっかりと目立っています。
一方、カンテラはやはり皆上手い!強い!速い!
月・木の17:30から1時間のカンテラ(ベンハミンB・2000生まれ)の練習では、YUKIもRYUYAも一緒にプレー、YUKIにとっては皆同じ2000年生まれ、RYUYAにとっては1年年下という事になります。
でも2人とも、このチームの中に入っても十分に遜色無くやっています。流石です!
テクニックやセンスでも負けていません。
ただし、まだまだ少し遠慮がちにやっているように映ります。
もっとがむしゃらに、もっと迫力一杯に、もっとアグレッシブに、プレーする必要があるでしょう。
もっと出来るはずです。
そして、鬼門は月、水、木の18:30~20:00のメインイベントです。
来シーズンの所属監督に見てもらうという趣旨の下、それぞれ1つ上のカンテラに練習参加しています。
ただでさえカンテラ。すなわち、バルセロナやその周辺から選び抜かれた猛者たちばかりです。ましてやそれが1学年上となると、体格、スピード、パワー、どれをとってもレベルがグンと上がります。
普段、2人は日本で年上と一緒にプレーする機会があるようですが、
YUKI「超レベル高けぇ~」
RYUYA「やばい!」
と感想をもらしていました。
果たして、彼らはこのレベルの中で喰らいついて行けるでしょうか!?
もちろん、監督も1歳年下という事を念頭に置きながら見ているでしょう。
要は、1年後に今のメンバーと同様の域に達するポテンシャルがあるかどうかを見ていると思います。
重要なのはテクニック、フィジカル、そして、メンタルです。
5日間の練習参加を終えて、ひとまずは彼らの感想を聞いてみました。
YUKI「まだ全然自分の力を発揮出来ていない気がする。なかなかコーチが言っている言葉が直ぐに分からないから、最初から思い切って出来ない。もどかしい。自分の実力の10の内、出せたのは8ぐらい」
RYUYA「最初の1日2日は特に夜とか急に寂しくなっちゃって、、、でも、だんだんこっちに慣れてきて、楽しくなって来た。自分としては結構アピール出来ていると思う。ドリブルとかガンガン仕掛けているし、相手のボールを奪う時も激しくやっている。ここに残りたい。ここでやりたい。どれだけやれているか!?う~ん、まだまだだから、10の内、8ぐらいかな」
2人の思いはそれぞれです。
ひょっとしたら、YUKIはこれまでに経験したことの無いような“洗礼”を感じているかもしれません。それもそのはず。何故なら、ダビッ監督率いるベンハミンA(1999年生チーム)は、現在U9リーグの1部リーグで、ここまで21試合を戦って20勝1分、181得点16失点の圧倒的な強さで1位を突き進んでいる超強チームなのです!驚くべきは、現在19勝2敗で2位に就ける永遠のライバル、バルサに2度も土を付けた事です。すなわち、既に両者はホーム&アウェイで対戦を済ませ、ホームで4-2、アウェイでも1-4でいずれもエスパニョールが勝っているのです。バルサとの勝ち点差を4としているエスパニョール・ベンハミンAは、チャンピオンを目指し、残り9試合を突き進んで行く事でしょう。
すなわち、YUKIはスペイン最高峰の9歳チームで、尚且つ1つ年下としてチームで揉まれている訳です。
これは1つの経験、体験としては、もの凄い事だと思います!
がしかし、感心ばかりしている訳には行きません。この短期間に、少しでも彼らに追いつくべく、進化する必要があります。頑張れ!YUKI!
というわけで、明日はエスパニョール・スクールリーグです。
2人が目指しているのはカンテラの世界。
明日は、活躍しない訳にはいきません。
p.s. そうそう、11日はカンプノウでチャンピオンズリーグ、対オリンピック・リヨン戦を1階席のほぼど真ん中から観戦しました。カンテラの練習の関係で、序盤のアンリの2ゴールを見逃してしまいましたが、それでもメッシ、エトー、ケイタのゴールと共に、勝利に沸くカンプノウの雰囲気を堪能することが出来ました。
2人共、「めちゃ面白かった」「あぁ~ここでプレーしたい~」と感激の面持ちで家路に着きました!
カンプノウの雰囲気を味わいたい方はこちら
by Keita Uematsu
植松さん、遅い時間にも関わらず、ホームページを更新いただきありがとうございます。
スペイン最高峰のチームで練習ができる機会など、今後あるかどうかわからないので、勇輝も本当に貴重な経験を積めていると思います。
残り3週間、どれだけ成長できるか楽しみです。自分の持っている力を全て出し切れるとよいのですが。
とにかく、親は静かに見守るしかできないですね。応援してます。
投稿情報: 勇輝の父 | 2009/03/14 08:00