5月11日~17日
さて、今週は今回の1ヶ月間で最もハードで、手応え十分の一週間になりそうです。
何故なら、エスパニョールのAlevinAとコルネヤのAlevinAの練習が週に2回ずつあるからです。
すなわち、今回練習参加するチームとしては、最も実力のある97年生まれの同年代であるエスパニョールAlevinAと2番目に実力のあるコルネヤのAlevinAと共に練習をする事が出来る訳です。
その事をSHOUKEIに伝えると、寡黙な彼も思わずニヤリ、本当に楽しみな様子です。
【5月11日(月)】
さて、この日は18時30分から20時までの1時間半、エスパニョールのAlevinAで練習参加です。
エスパニョールの同チームはAlevinリーグの1部リーグでバルサに次いで2位に就ける強豪中の強豪で、カタルーニャ州中からセンス溢れる少年達が集まっています。
そんな中に飛び込んだSHOUKEIは、最初にコーチから君は「あっちのチームだよ」と下級生のチームを指差される程、小さい。。。
そうです、エスパニョールのAlevinAに混ざった時、SHOUKEIは最も背の低い選手となるのです。中には175cmの黒人選手もいて、フィジカルではとてもじゃないけど太刀打ち出来そうもありません。
しかし、持ち味のスピードとドリブル、高い技術を駆使し、SHOUKEI、頑張っています。
この日はゲーム形式の練習が多かったのですが、オフェンス面ではこのメンバーの中でもまずまずやれていました。
一方、まだまだスペインの激しさに慣れていないのか、あっさりと潰されてしまうシーンも多々あり。また、相手ボールの時に、ボールを奪う闘争心に物足りなさを感じます。
それでも、練習後、“どうだった!?”
SHOUKEI「頑張ればもっとやれる。通用しない事は無い」と頼もしい発言。
自分の長所は、ここでも通用すると肌で感じたのでしょう。
【5月12日(火)】
この日は18時から19時半まで、コルネヤのAlevinAの練習です。
Alevinの1部リーグでバルサ、エスパニョールに次ぐ3位に就けているコルネヤだけあって、流石に皆高いレベルを持っています。残念ながら2人のエースクラスの選手がカタルーニャ選抜に選ばれて不在でした。
そこで、この日は3人ずつの4チームに分かれての3vs3のミニ大会を行いました。
結果は1勝2敗の3位でした。SHOUKEIは3試合を通じて3~4点決めていましたが、逆にボールを奪われて失点されてしまうシーンも何度かありました。
どうやらSHOUKEIの課題が見えてきました。
それは、ディフェンス力です。
ここでは、日本の感覚でやっていては、直ぐにボールを奪われてしまうし、なかなか相手のボールを奪う事が出来ません。
攻撃力には良いものを持つSHOUKEIですが、ディフェンスが結構“ザル”です。
ここでは、相手ボールの時、激しく奪うディフェンス力。相手のパスを読んでカットするディフェンス力も、皆に求められます。
SHOUKEIは、相手ボールの時に、軽いディフェンスであっさりと抜かれたり、ルーズボールに淡白な場面が目立ちます。
スペインのトップクラスの激しさに慣れ、一刻も早くディフェンス力を身につける必要がありそうです。
【5月13日(水)】
この日は18時半から20時まで、エスパニョールのAlevinAで練習です。
SHOUKEIが掲げるテーマは、“激しさ”です。
フィジカルコンタクトが日本よりも激しい中で、果敢なボール奪取力、体を張った攻防、粘り強い競り合い。明らかにそうした面で周囲に水を空けられている彼にとって、この部分を解決しない事には、鍛え上げられているエスパニョールの“猛者”どもと対等に渡り合う事が出来ません。一対一の練習では、まるで子ども扱いされるSHOUKEIの姿もありました。持ち味の筈の攻撃力も、一人一人のディフェンス力がある彼等の前では、殆ど通用していません。また、守備の際には、殆どかわされ、シュートを決められてしまいます。
試練の時です。
【5月14日(木)】
この日は18時から17時半まで、コルネヤのAlevinAの練習です。
コルネヤに向かう途中の車内では、「僕はお腹が空いています。ボカディージョが食べたいです」とスペイン語で発言するSHOUKEI。言葉の面でも、彼は頑張っています。
さて、この日は練習開始と同時に突然の大雨。殆どの他のチームが練習を引き上げる中、AlevinAは7vs7の紅白戦を実行する事にしました。
右ウイングに入ったSHOUKEIは、課題のディフェンス力、激しさを念頭に置いたプレーを心掛けていました。攻撃では、右サイドからドリブルで仕掛けようとするも、相手の激しいディフェンスの前に、なかなか思うようにやらせてもらえません。エスパニョール程では無いものの、やはりコルネヤのレベルも高いです。
しかし、時折絶妙なパスを繰り出すなど、攻撃的なセンスはやはり持ち合わせているSHOUKEI。足りない面を勉強し、長所をスペイン人の激しいディフェンスの中でも発揮出来るよう、彼の戦いは続きます。。。
【5月15日(金)】
スペインに来て2週間。毎日の練習の中で、日本とスペインのサッカーの質の違いを体で経験し始め、本人なりに試行錯誤しながら練習に取り組み始めている。「その日できたこと、できなかったことはノートにしてるよ。」と自分なりにこちらのサッカーを分析している様子。考えたことは、早速次の練習の目標とし、改善し始めている。本日は、エスパニョールのスクールで練習を行った。スペイン最初の頃には、あまり見ることのできなかったボールに対する執着心、特にディフェンス面においての激しさと気迫が感じられるようになってきた。奪われたら奪い返す。オフェンスの位置からチームのディフェンスに参加していく姿勢がうかがえた。少しずつではあるが、祥慶自身がスペインのサッカーの質に気づき始めているのかもしれない。明日は、エスパニョールのスクール生に交じってのゲーム。どんなプレーが見られるか楽しみだ。
【5月16日(土)】
さぁ、この日はSHOUKEIにとって2度目のエスパニョール・スクールリーグ参戦です。9:50からスタートしたBoschでの1試合目、SHOUKEIは3-2-1の3バックの右として、好守に奮闘します。後ろからタイミング良く上がって攻撃に絡むと、そこからミドルシュートを連発。しかし、計4本放ったシュートの内、3本がポストやクロスバーに当る不運ぶり。その内の1本は跳ね返ったボールを味方がシュートし、アシストを記録しました。試合はBoschが6-0で勝利、SHOUKEIも良い仕事をしていました。強いて言うなら、ゴールを決めたかった!
続くZamoraでの2試合目、今度はエミリオ監督に1トップで起用されました。不慣れなポジションの中、なかなか効果的な動きが出来ないSHOUKEI。それでも、右サイドに開いてボールを受け、縦に突破してセンターリングを上げるという得意のパターンに持ち込み、2アシストをマーク、試合はシーソーゲームの末、Zamoraが6-5で勝利収めました。
2試合を指揮したエミリオ監督からは、“全てのプレーを的確にこなしていた”と高評価。
本人も、「先週よりはやれた」と充実感を口にしていました。あとはゴールです!
また、この週はレアル・マドリーがビジャレアルに敗れた為、バルサの19度目のリーガチャンピオンが決定しました。
by Keita Uematsu & Yuya Takaji
世界の壁は厳しいんやなぁって思います~
二年前にメール&電話でやりとりさしてもらった時に行かしていればもっと違ったんじゃないかと少し後悔~
でももう戻ってこない過去~
日本いやぁアジアのレベルの低さを感じます~
日本なんてまだまだ親子鷹でやっているとこが多いと思うんですが、よその国はどうなんですか?
日本サッカー協会は、どう考えているのかが知りたい~
なにはともあれ日本魂を忘れず海外でも頑張って 成長してほしいです~
残り3週間きったけど最後までよろしくお願いします~
投稿情報: 祥慶父 | 2009/05/13 06:30
自分で悔いのないよう死ぬ気で頑張ってほしいもんですねぇ~
残り約2週間になってきましたが、最後までよろしくお願いします~
投稿情報: 祥慶父 | 2009/05/16 10:23