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バルセロナ発
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目指せ!バルサの10番!
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【第13章】“パス禁止”の功罪(その3)
皆さん、こんにちは。バルセロナの植松です。
さて、前回に続きここでは“パス禁止”の功罪について話して行きたいと思います。
前回触れた衝撃の!?事実。
それは、“パスを禁止”し、判断力やパスワークを磨く事を後回しにしてまで鍛えたはずのドリブル力が、
世界では通用していないと言う事です。
これはショッキングな事実です。
これまで、日本からやって来た“上手い”少年達の中には、Jリーグの下部組織に所属するレベルの少年も
多く含まれています。
そんな彼らが体感した事実なので、これは真摯に受け止めなければならない現実です。
では、どうするべきか。
まずは、日本人のディフェンス力を上げる事です。
激しさ、ボディーコンタクト、何が何でも相手からボールを奪うんだという気迫と執念、
相手との駆け引き、体の使い方、手の使い方、、、
色々要素はあると思います。
要は、一人一人のディフェンスの意識をもっと強く持たせ、ボールを持った相手に簡単に仕事をさせない術
を身につけさせるべきです。
そうしたディフェンス力を上げない限り、“パス禁止”によるドリブル技術のアップも、
スペインから見たら“緩いお遊び”になってしまうでしょう。
少なくとも、そんな緩いディフェンス環境の中では、世界に通用するテクニックは身に付かないでしょう。
そして、日本のこうした“緩いディフェンス環境”の一因になっているのが、
日本のジャッジング基準です。
ちょっと体が触れただけで直ぐに“ピー”と笛を吹かれてしまう。
この、世界から見たらファールでも何でもないプレーで試合を止めるジャッジ基準は、
一刻も早くは改めた方が良いでしょう。
審判がファールを取るのであれば、当然、少年達は取られないように、“緩いディフェンス”にならざるを得ない。
“フットボールは格闘技”です。
ファールでない激しいボディーコンタクトは十分に有り得ます。
日本のディフェンス力を上げる為にも、そして、そのディフェンス力を突破しようとオフェンス力が向上する為にも、
日本のジャッジング基準を今すぐにでも改める必要があるでしょう。
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