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バルセロナ発
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目指せ!バルサの10番!
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【第2章】日本人少年は上手いんです
こんにちは、バルセロナの植松です。
僕はこれまで、何十人、何百人という日本人少年がバルセロナの地を踏み、
そしてスペイン人に混じってプレーする姿を見てきました。
そして、常に思うこと、それは、「日本人少年は上手い」んだという事です。
そうなんです。日本人は上手いんです。
特に、遥々とバルセロナまで来る少年達は、サッカーが大大大好きで、モチベーションの高い少年達ばかり。
皆、憧れの地スペインに思いを馳せ、そして幸運にも若くしてその機会に恵まれた少年達ばかり。
皆、ちょっぴりの不安を抱えながらも、期待に胸を大きく膨らませてやって来ます。
恐らく彼らは日本の地元では各チームの主力選手達。皆それぞれ良いものを持っている。
日本でも「えっ!?そんなに練習しているの!?」と思うほど、サッカー全開の日々を送っている。
沢山練習している。
そう、だから彼らは皆、上手いんです。
スペイン人の中に混ざっても、練習中、彼らは結構目立ちます。
日本人少年は1つ1つの練習に真面目に取り組むし、良い動きをしています。
そう、彼らは練習では、結構良い所を発揮出来ているんです。
が、しかし、と続けなければいけません。
そうなんです。彼らは、ゲームやゲーム形式の練習になると、途端に存在感を失ってしまうんです。
もちろん、異国の地に来て、周りはスペイン語。不慣れな中、戸惑いはあるでしょう。
しかし、サッカーは共通語。
ボールを追いかけ、奪い、パスをし、ドリブルをし、シュートをするという行動は一緒のはずです。
言葉が通じなくても、フィーリングや本能、そして頭を使って何とかなるものです。
あんなに練習で目立っていたのに。あんなに練習で上手かったのに。何故、試合でその力を発揮出来ないのでしょう。
逆に、練習中はあまり目立っていなかったスペイン人達は、試合になった途端に俄然目を輝かせ、
そして試合の中で彼らは良い仕事をします。
やはりサッカーで一番重要なのは試合。一番面白いのも試合。というか、全ての練習はその為にある。
だったら、やはり試合で活躍出来るプレーヤーにならなければいけない。
日本人少年達は皆上手いんです。
しかし、その“上手さ”はなかなかこちらの試合では通用しません。
つまりは、その上手さはまだまだ本物の上手さでは無いということです。
試合で使える上手さでは無いということです。
スペインにあって、日本には欠けているもの。スペインの少年達にあって、日本人少年には無いもの。
いったいそれは何なのでしょうか!?
次章へ続く、、、
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