7月25日(土)
ワールドカップ2日目、いよいよ今日から本番だ。
昨日より風が幾分あり、時折白い大きな雲がぎらぎらの太陽を覆い隠してくれた為、特に午前中、少年達は比較的過ごし易い環境の中でトレーニングをする事が出来た。
もっとも、太陽が姿を現した時は、やっぱり暑い!!!
今日も9時から、左右両足を使ったドリブルの練習や、一対一のドリブル突破の練習など、ボール捌きにテーマを置いた練習が様々な形で行われた。
そうそう、今日はKOSHIROの9回目の誕生日。
Cumpleaños Feliz ♪♪♪
KOSHIRO「あぁ、そうだった!」と本人はすっかり大会の事で頭が一杯のようでした。
新しい環境も、一晩寝て、少し落ち着いてきたのか、皆、他のスペイン人やギリシャ人、コロンビア人等と戯れる姿も見え始めて来ました。
今日も午前の2部練習を終えた後、昨日に引き続きアトラクションタイム!
今日は、TSUBASA、SORA、KOSHIRO、KYOSUKE、SHOGO等はchilena(チレーナ)、すなわちオーバーヘッドに挑戦です。
日本ではなかなかやる機会が無いのか、皆なかなかタイミングが合いません。下にマットを敷いている為、怖さは半減なのですが、ボールを足に当てて後方に飛ばすのにも四苦八苦。
皆、2回ずつ挑戦する事が出来たのですが、最後にKYOSUKEが見事にミート!飛びつくゴールキーパーも及ばず、ポストの内側を叩いてゴールインしました。
一方、TATSUKIとTAIGAはbalon parado(バロン・パラード)、すなわちフリーキックに挑戦です。
およそ20mの距離、そして10mの中間地点には壁人形が立ちはだかります。
ゴールは大人用なのですが、中学生等も大苦戦。しかし、最後にTAIGAが放った強烈なシュートは、絶妙な弾道で飛びつくGKの頭上を越え、見事ゴールネットを揺らしました。
さて、13時からは皆待望のプールの時間です。
皆、この時ばかりは気持ちよさそうにはしゃぎまくりです。
昨日、捜索も空しく海水パンツを紛失したTSUBASAは、急遽UEMATSUがバルサショップで購入した海パンでデビュー。
TSUBASA「カッコいいけど、でか過ぎる」
そうなんです、少年用が無く、大人用のSサイズだったのです!
しかし、そこは紐を後ろで結んで対応、本人もまんざらではなさそうです。
さて、3時半から行われた開会式。
各国の国旗を掲げて、入場し
ます。各国の言葉での選手宣誓に、日本代表として、立候補したKYOSUKE・TAIGA・SHOGO・TATSUKIの中からじゃんけんにてTATSUKIが選出されました。「こんにちは。日本の選手の代表としてこの大会に参加できてうれしく思います。この大会でたくさんの仲間と出会い、そしてスポーツマンシップにのっとり、プレーすることを誓います!」堂々と宣言してくれました。
さて、大会の概要が徐々に明らかになって参りました。(え!?当たり前だって!?そこはスペイン、ご愛嬌の運営力です)
今大会は各カテゴリー、4チームずつの参加。
参加チームは
テクノ・スペイン
テクノ・バルセロナ
プラン・マルセ
ワールド・チーム
の各4チームです。
テクノは今大会を主催するプラン・マルセ同様、スペイン各地でフットボール・スクールを展開している団体で、今回はバルセロナ支部の選抜チームと、他の地域の選抜チームの2チーム構成で参加して来ました。
1998~99年生まれが参加するAlevin(アレビン)大会では、上記4チームが総当りの2回戦で計6試合を戦う事になります。
テクノ・スペイン vs ワールドチーム
KYOSUKE・TAIGA・TATSUKI・SHOGOが同じチームのメンバーとしてプレー。10人のメンバーの中で本日スタメンを射止めたのは、KYOSUKEとTAIGA。TAIGAは本日の午前中のベストプレーヤーにも選ばれ、練習での評価は上々。試合での活躍が期待されました。SHOGOとTATSUKIはベンチからのスタートとなります。フォーメーションは3-2-1というい形。DFラインの底はKYOSUKEに任されましたが、攻撃的な選手が集まってしまったために、DF3枚といっても、少し後ろに余るような形でポジションをとることになりました。TAIGAは中盤の右サイドでのスタートです。
前半キックオフ。相手のテクノ・スペイン。さすが、いつも一緒にプレーしているとおいうだけあって、DFラインから華麗なパス回しを披露します。チャンスとあれば、FWにボールが入りKYOSUKEの両サイドのスペースを何度も付いてきます。おかげで、KYOSUKEは右に左へとカバーリングで大忙し。しかし、早いアプローチと彼らに負けることないタックルで攻撃の芽をつぶし、仲間のサポートを待ちます。一方TAIGA。なかなかボールに絡むことができません。相手の速いプレッシャーでボールが回ってこないということもありましたが、即席チームのコミュニケーションの不足もあってか、10分ほどで、TATSUKIと交代を強いられ、歯をかみしめながらピッチを後にします。代わりに入ったTATSUKIもなかなかボールに絡むことができません。相手選手にアプローチにいくも、アプローチを簡単にいなされ、ボールを奪うことができないワールドチーム。そして、相手の分厚い攻撃に耐えることができずに立て続けに2失点。そして、SHOGOは前半出場することがなくハーフタイム。悔しがるSHOGO。自分がでればなんとかしてやるのにという表情を顔に滲ませています。
そして、後半キックオフ。KYOSUKEは引き続きセンターバック。TAIGAは得意のFWの位置に入ります。SHOGOとTATSUKIは再びベンチからのスタート。ワールドチームは個人の力は高いのですが、パスがうまくつながらずにボールを失ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。コミュニケーションが取れないのは決して日本人選手だけではありません。7vs7というコートは11人制と違ってスペースがありません。その分、早い状況判断や精度の高いパスやコントロール。そして、勝負どころでのドリブル、わずかなスペースやタイミングでのシュートが必要とされます。そのスピード感に戸惑うTAIGA。早いプレッシャーと激しいタックルにボールを失ってしまいます。後半5分。いよいよSHOGOが登場。意気込んでグランドに入ったのですが、なかなかボールにタッチできません。ボールを追っても肩透かしを食らってしまいます。そして、15分のプレーもむなしく、交代を命じられます。その後、KYOSUKEのDFもむなしく1-3で敗れたワールドチーム。TATSUKIも後半の出場時間はわずか1分となってしまいました。
試合にも敗れ、力を発揮することのできなかった4名。悔しそうな表情を顔に浮かべていました。
一方、2000~01年生まれが参加するBenjamin(ベンハミン)大会は、25日と26日は大会参加者を全員ミックスして、チームを分け、フットサルコートで5人制フットボールゲームを行います。
そして、27日からは各チームに分かれ、7人制フットボール大会を行う方針となりました。
さて、ベンハミンの5人制フットボールでは、我等が3選手がちょうど3チームにそれぞれ1人ずつ入った為、Equipo(エキーポ)Tsubasa、Equipo・Sora、Equipo・Koshiroとします。
試合は3チームが入り乱れ、前後半を順番に行いました。
まずはエキーポSora vs エキーポKoshiro
エキーポKoshiroの主力は3人が練習でも一緒のオリオール、そしてKoshiroです。
この2人が中心になって、ゲームを作り、チャンスを構築して行きます。
Koshiro
は得意のドリブルで相手を1人、2人かわしたかと思えば、時にはシンプルにフリーの見方に好パスを供給し、チームの頼れる大黒柱ぶりを発揮しています。そ
して、サイドの選手に叩いて自分はゴール前に入り、センターリングを受けてゴール。前半に2ゴール1アシストを決める活躍で、チームは前後半合わせて
0-4で勝利しました。
一方のエキーポSoraは相手のオリオールやKoshiroのようにチームの中核を担う選手がおらず、なかなか攻撃を繰り出す事が出来ません。Soraも
右サイドで起点になり、時折突破からセンターリングを入れるのですが、中の選手に合いません。結局チームは良い所無く、敗れてしまいました。
続いてはエキーポTsubasa vs エキーポKoshiro
両
者互角の戦い。エキーポTsubasaには、金髪君(名前はまだ不明)がチームの中核を成し、Tsubasaも攻撃的なポジションに位置取ります。と、いきな
り右サイドに開いたTsubasaがボールを受け、前線中央に走る見方へ絶妙なスルーパス。これを見方がきっちりと決め、エキーポTsubasaが先制で
す。すると今度はエキーポKoshiroが反撃、オリオールとKoshiroを軸に攻め立てます。そして、右サイドを走るメキシコ人のサンティアゴへ
Koshiroがパスを送ると、そこの折り返しのセンターリングを見方が決め、1-1の同点に追いつきます。
そこからは一進一退の攻防が続きますが、前半終了間際、相手陣内でのこぼれ球を拾ったTsubasaが中距離から豪快にシュート。これが見事に決まり、前半は2-1で折り返します。
後半に入っても両者の拮抗した戦いが続きます。
こ
のままエキーポTsubasaが勝利するかと思われたその時、現れましたKoshiro!中盤でボールを拾うと、襲い掛かる敵をスルリとかわし、右サイド
のサンティアゴへ。そしてその折り返しのボールを走りこんだKoshiroが中央でワントラップ、と同時にシュート。これが見事にゴールネットを揺らし、
終了間際での値千金の同点ゴールとなりました。
最後はエキーポTsubasa vs エキーポSora
ここではTsubasaが中盤からドリブルで右に左に相手をするするとかわし、シュートまで持って行くシーンで会場の親御さん達を沸かせるオープニング。得点こそならなかったものの、最も小さな少年に、会場からは声援が送られます。
一
方のSoraも、右サイドで開き気味にボールを受け、そこから展開しようとするのですが、エキーポTsubasaの激しいディフェンス陣を前に、なかなか
効果的なチャンスを掴む事が出来ません。一方、エキーポTsubasaもやや攻めあぐねる感じで、決定機を手に出来ません。痺れを切らしたエキーポ
Tsubasaの金髪君が右サイドを強引に突破して強烈なミドルシュートを放つも、ボールは枠を捉えません。そんな中、相手ディフェンスのミスを突き、エ
キーポTsubasaが先制ゴールを掴み取ります。
一方、反撃に転じたいエキーポSoraは右サイドのスルーパスに抜け出したSoraがやや角度の無い位置からのシュート。しかし、これは惜しくもキーパー
に抑えられてしまいました。続いてはSoraの叩きつける頭脳的なスローインから一気に味方がGKと一対一になるチャンスが生まれるも、シュートはGKに
弾かれてしまいました。そうこうしている内にエキーポTsubasaがカウンターから1点を追加し、ここで試合終了。エキーポTsubasaが2-0で勝
利を飾りました。
悔しがり、少し落ち込み気味のSora。勝負の世界は残酷です。
まだまだ大会は長い。明日からの奮起に期待したいところです。
特に、Soraにはスペイン流の激しさをもっと身に付けて欲しいと思います。
他のスペイン人の少年や、他の国から来た少年達も、上手い下手関係無く、体をぶつけ合って戦う姿勢を持っています。というか、それが何よりもベースです。あと一歩の踏み込み。あと一歩の踏ん張り。フットボールは戦いです。
試合後、
SHOGO「結構友達が出来て、楽しくなって来た。だけど、今日のできは10%。明日からは、もっと激しくディフェンスをして、ボールを奪うことから始めたい。」
TATSUKI「最初はちょっと大会への緊張とかあって怖かったけど、こっちの子は言葉通じんでもどんどん話し掛けてくれるので、気が楽になったと言うか、ホッとした。こっちの子はそういう所が凄いと思った」
KOSHIRO「今日のプレーは90%。月曜日からの大会に向けて、もっと自分のプレーを高めていきたい。」
TAIGA「試合には、でれたけど、何もできなかったから悔しい。」
KYOSUKE「今日のできは50%。ポジションもいつもと違ったから自分の得意なプレーは出せなかった。」
とそれぞれ、課題を口にしていました。
今日、ゴール・アシストと結果をだすことのできたTSUBASA・KOSHIRO。そして、1試合通してフル出場、残念ながらチームは敗れてしまいましたが、激しくプレーすることのできたKYOSUKE。対照的に、残念な初日となったSHOGO・TATSUKI・TAIGA・SORA。各自、それぞれ次のゲームへの思いをはせながら、明日の試合へと向けてプレーを改善していくことと思われます。練習の中、そして、ゲームの中で多くのことを吸収してもらいたいと思います。
それでは、明日以降のプレーに期待して。
HASTA LUEGO!
MUY BUENAS NOCHES!
by KEITA UEMATSU & YUYA TAKAJI
我が家のルール 引き分けは負け。
勝ちに持っていけなかったKoshiroの力不足。本人もそのルールを思い出してがんばってほしい。
追い込まれれば追い込まれるほど力を出す姿はいつもどおりだけど、最初から突き放せといいたい。Realの存在で苦しいときにチームを助ける存在感を示してほしい。
Koshiro
試合をとおして最初と最後のゴールは自分が決めることをわすれるな。
SORAPAPA TSUBASAPAPAへ
絶対勝つことを祈って、応援しましょう。
TATSUKI母へ
今から私はパスポートを申請にいきますよ。(笑)間に合わなければ、密入国しちゃおうかな。
投稿情報: koshiropapa | 2009/07/26 02:07
TSUBASAが水着を無くし、ご迷惑をお掛けしてすいません。どれだけの荷物をしっかり持って帰ってこれるのか・・・・デジカメも・・・・。親としても、しっかり躾をしなければと反省しています。今後も、ご迷惑をお掛けすると思いますがよろしくお願いします。
やっぱり、復活したKOSHIRO君は手に負えなそうですね~。TSUBASAも死ぬ気でやれ!!負けるな1対1!!!。
投稿情報: Tsubasa papa | 2009/07/26 02:10
今日も、朝6時からパソコンの前にスタンバってblogのアップをまっていましたよぉ(@@)コワ~・・・・。。。
お昼に見たら写真が変わっててびっくり!!今日は2度美味しい感じです。
さて、Alevinは苦戦していますねぇ!!
早くお互いの信頼関係を築いて勝利を味わって欲しいです!!
そのために、Tatsukiはこの状況の中、厳しいでしょうが、やっぱり結果がすべて!!結果にこだわって欲しいです。
Alevinの4人がんばれ!!
Benjaminのみんなも7人制では3人とも同じチームですよね。楽しみですね(^^)
投稿情報: Tatsuki 母 | 2009/07/26 12:32
SORA、試合中も試合後も無言っぽいですね。
試合にも負け、自信がなくなって消極的になり、(言葉の)間違いをおそれて仲間とのコミュニケーションもできないんだと思います。一発カツを入れたいところですが、遠いところから見るしかできない、という、親としても歯がゆい体験ですね・・・(苦笑)
立ち直れるのか、それともこのまま引きずってしまうのか・・・親としては信じるのみですが・・・あと1週間しかないぞ!
Koshiroくん、Tsubasaくんの「気持ちエネルギー」をもらってくれ=
投稿情報: Sora papa | 2009/07/26 12:38