さて、NAGOYA便の関係で1人残ったKOSHIRO。
嵐のように仲間が去り、急に寂しくなったことでしょう。
偶然出会った日の出ずる国から来たサムライ達。そうした仲間達の存在の大きさに気づいた事でしょう。
しかし、元々は1人でのスペイン挑戦。KOSHIROは、この1日で、孤独な戦いの本当の現実を体験出来たのかもしれません。
そんなわけで、TAIGAとSHOGOを見送る為にバルセロナ空港まで一緒に来たKOSHIRO。
昼には、日本食料理に舌鼓。
午後には、バルセロナの街、そしてその先の地中海が一望出来るティビダボの丘へ行きました。
白や茜色の家々が立ち並ぶ街と、その向こうに広がる地中海のマリンブルーのコントラストがとても素敵で、清々しい気持ちにさせてくれます。
UEMATSU「KOSHIRO、今回、ワールドカップでは良い成績を収める事が出来た。だけど、本当のトップクラスの選手達、例えばバルサやエスパニョールの同世代がどういう環境でフットボールをしているのか、見たくないか!?」
KOSHIRO「うん!見たい!」
と言うわけで、まずはエスパニョールの練習場、シウダード・デポルティーバ・デ・サン・アンドレウに向かう事に。
ここは、エスパニョールのトップチームからエスパニョールB、フベニール(16~18歳)、カデテ(14~15歳)、インファンティル(12~13歳)、アレビン(10~11歳)、ベンハミン(8~9歳)、そしてプレベンハミン(~7歳)、さらにはエスパニョール・スクール、女子チームなど、全てのエスパニョール関連のチームが練習、そしてトップチーム以外は週末の公式戦を行う場所です。
天然芝2面、人工芝2面、さらには7人制フットボール専用コート、そして、GK専用フィールドなどが設置されています。
と、なんと、ここでこの日、エスパニョールのフベニールA(ユースのAチーム)vsサウジアラビアのプロ1部リーグのトップチーム、アル・ナスルとの親善試合があるとの事。
エスパニョールのフベニールAと言えば、エスパニョールキャンプでコーチをしてくれたジョルディとガビが所属するチーム。そしてチームの監督はエスパニョール・キャンプを指揮したラモンです。
一方、対戦相手の黄色いユニフォーム、アル・ナスルは、サウジアラビアではアル・イテハド、アル・ヒラルと並ぶ名門。そして、チームには韓国代表の李天秀(イ・チョンス)が所属しています。
UEMATSU「KOSHIRO、どうする!?」
KOSHIRO「見たい!!!」
と言うわけで、バルサの練習場やお母さんとお姉ちゃんのお土産を買いに行く代わりに、この興味深い試合を見る事に。(お母さん、お姉ちゃんご免なさい!)
試合は、まだプレシーズンをスタートさせてまだ4日間しかトレーニングをしていないフベニールAに対し、同じくプレシーズンながら、プロチームの意地とよりフィジカルコンディションが整っているアル・ナスルが終始優勢に試合を進め、1-3で快勝しました。李天秀も的確なボールコントロールとパス、スピード豊かなドリブル、球際の強さなどを発揮し、1アシストでゴールに絡むなど、その金髪以上にプレーでも目立っていました。
我等がジョルディは前半センターバックで、ガビは後半ボランチとして奮闘していました。
KOSHIROはハーフタイムに、エスパニョールキャンプで友達になったパウとそのお兄ちゃんと共に、ボールを蹴っていました。
さて、ちょっぴり寂しくも、なかなか楽しい1日を過ごす事が出来たKOSHIRO、明日はいよいよ帰国です。
8月4日(火)
午前8時、エスパニョール寮のチェリーと旦那さんのトニとお別れし、バルセロナ・プラット国際空港へ。
車中では、KOSHIROに色々な事を質問してみました。
Q:この1ヶ月で楽しかった事、良い思い出ベスト5は!?
1位:ワールドカップで優勝した事
2位:エスパニョールvsリバプール戦を見られた事
3位:日本人の皆とフットサルした事
4位:スペイン語を少し覚えた事
5位:最終日に行ったバルセロナの景色
Q:この1ヶ月間で辛かった事、悲しかった事ベスト3は!?
1位:エスパニョールキャンプで熱を出し、練習が出来なかった事
2位:ワールドカップでのいくつかの思うように活躍出来なかった試合
3位:皆との別れ
Q:この1ヶ月間で食べた美味しかったものは!?
1位:サルチチョンのボカディージョ(ぴりりと辛い薄いハムを挟んだサンドイッチ)
2位:大会中に食べた、ひき肉入りのマカロニ、チーズミートソース掛け)
3位:パエリア
4位:生ハム
5位:戦士のスープ(ガスパッチョ)
Q:日本食レストランで食べたうどん、カツどん、にぎり御膳は入らないの!?
「そんなの、日本で幾らでも食べられるし」
う~ん、彼はスペインに住む事が出来そうです(笑)。
Q:日本に帰って、まず食べたいものは!?
「ほくべいのマグロ」
だそうです。
UEMATSU「どうだった!?今回のスペインは!?」
KOSHIRO「うん、楽しかった!あっと言う間だった。また戻って来るよ!」
そんなこんなで、いよいよKOSHIROともお別れです。
1ヶ月間、辛い事も悲しい事もあったけど、涙も沢山流したけど、でも、濃密で楽しい日々を過ごした少年達。彼等は嵐のように過ぎ去り、それぞれの家に帰って行きました。
今回の様々な体験が、彼等の今後の記憶に息づき、彼等のこれからの未来にポジティブな影響をガンガン!及ぼしてくれればと願って止みません。
そして、サッカーの面でも、皆、日本で通用していたプレーが、なかなかスペインでは通用しない事を体験したはず。それは、プレースピード、判断のスピードが違うから。激しさが違うから。今後、彼等はここで得た感触を忘れずに、世界で通用するプレーを目指して、日々精進してくれる事でしょう。
1日1日を大切に、皆が諦めずに、夢に向かって頑張ってくれることを願っています。
最後に、勇気を出して少年達を単独で送り出して下さったご家族の皆様に、aplauso(拍手)を送りたいと思います。彼等は、あの若さで体験したからこそ、大いなる意味があるんだと思います。世界には色んな人がいること。色んな考えがある事。色んなプレーがある事。色んな仲間がいる事。柔軟で無限の頭脳を持つ少年達だからこそ、今回の体験が、彼等に私達が想像も付かない程のポジティブなエネルギーをもたらしてくれると信じています。
そして、素晴らしい少年達と出会わせて頂いた事に、この場をお借りして感謝申し上げます。
彼等から、沢山のパワーと元気をもらいました。
最後に、少年達には宿題を出しています。
それは、今回の感想、楽しかった事、辛かった事、自分の通用したプレー、通用しなかったプレー、課題、これからの目標等を、自由に綴る事です。
それらをメールにて、お送り頂ければ幸いです。
また、こちらからは改めて個別にメールを差し上げます。そこでは、エスパニョールキャンプ、ワールドカップのそれぞれのコーチ達や、植松、高司の感想をまとめ、要約したコメントをお送りさせて頂きます。こちらに公にしても問題無いのですが、忌憚の無い意見を綴る予定の為、時にはシビアな内容も入る事もあるので(怖っ!)、敢えて個別に送らせて頂きます。
また、今回撮影した少年達の写真や、僅かですがビデオ撮影した試合の映像があるので、こちらも後日、お送りさせて頂きます。
また、特別にお電話で直接の意見交換をご希望される場合には、ご都合の宜しい時間帯をお知らせ頂ければ、こちらからお電話させて頂きます。
以上、この度は本当にありがとうございました。
TSUBASA!SORA!KOSHIRO!TATSUKI!KYOSUKE!TAIGA!SHOGO!
皆ありがとう!Muchisimas gracias!!!!!
¡Que tengais mucha suerte !
Y hasta pronto!!!!!
by Yuya Takaji & Keita Uematsu
植松さん、高司さん本当にありがとうございました。無事に日本に到着いたしました。
家に日本時間の15時30分に到着しました。たくさんたくさん話したいことがあるようで、話しがつきませんでした。
それから、ちょっと休憩して、今日は市トレセンの日でしたので、トレーニングにいきました。確実にプレーに対する意識がかわっていました。年上の子ども達を吹っ飛ばしていました(@@)ルーズボールも頭から飛び込み、ボールを出した後の動きもよくなっていました。これからもスペインで学んだスピリットを忘れずにがんばってきます。
また、皆さんと再会できることを信じて・・・・!!
投稿情報: Tatsuki 父&母 | 2009/08/04 14:51
植松様 高司様
最後の最後まで私では実現不可能な思い出を息子に創っていただきありがとうございました。これからサッカーを続けるのかどうかわかりませんが、今回何を感じ、それをどのように生かすかは本人次第です。もしかしたら、今覚えていても大半を忘れてしまう思い出かもしれません。子どもだからしょうがないです。しかし、例え頭で忘れていても体で覚えていて、これから大人になるに向けて直面する苦難を乗り越える力となって息子を支えてくれることでしょう。
ひとつだけは、どんなことがあっても忘れてほしくないことがあります。
それは、自分ひとりの力だけでなく、周りのいろんな仲間に助けてもらっていることへの感謝の気持ちです。
体調を崩したときの皆さんの助け、異国の地での不安を払拭する仲間の存在、苦しい試合でのみんなとの協力、アスラックの皆さんの力がなければ体験できなかったスペインでの生活等一人ではステップを踏み出せなかったことがたくさんあります。
そういったことへの感謝の気持ちに気づいて、将来はなんらかの形で社会に貢献してくれるような人間へ成長してほしいと願っています。
まずは、元気に帰ってきてくれることが待ち遠しいです。そして成長した息子から私自身何を学ぶことができるのか楽しみです。
この暑い夏の熱い気持ちで過ごせた1ヶ月間本当にありがとうございました。
投稿情報: koshiropapa | 2009/08/04 21:28
我が家に「王様」が無事到着したと連絡がありました。私は本人にはまだ会っていませんが、「寿司を食べている」と言っていました。でもお気に入りの徳兵衛でなくカッパ寿司なのでちょっとトーンダウン。
今回まだ世界レベルまで到達しなかったので今日から早速練習です。夏休みの宿題はどうするのか。まあ、2学期中に提出すれば間に合うかなとのんびり考えています。
カップも話し合い?で自分が持って帰ったといっていますがどうだか?ブログには書けないような傍若無人ぶりを毎日発揮していたのではと・・・察しているところです。
植松さん 高司さん、本当大丈夫でしたか?
SORA,TSUBASAどう?
最後にイ・チョンスに会うところがまた似た物どおしを引き寄せる運命・・・・。
我が家はCUPを次回大会に返還しに行かなくてはいけなくなりました。
さあ、みなさん、どうですか。獅子の親子となって新たな試練を子どもの与えましょう。
また、スペイン留学に申し込む親子。この指とまれ!!!
「はい、申し込み受け賜りました。」
植松代表 7人仮予約受け付けましたのでよろしくお願いします。
私は、アスラック 日本支部営業マネージャーの齋藤でした。
な~んてね。(最後までふざけた親ですみません)
SORAPAPAへ
こちらこそよろしくお願いします。連絡お待ちしています。
SORAくん。TSUBASAくんのチクリで分かったけど、KOSHIROの扱い大変だったでしょ。でも、世の中には、こんなやつもいるからさ。東海エリアで対戦するかもね。Koshiroのチームメイトにドゥンガばりのアプローチする姿が見れと思うよ。
チェリーとトニありがとう。また預かってね。
さて、おふざけもここまでとし、本当に最後になりました。
植松さん、高司さんからの熱いメッセージ、子どもたちのがんばっている姿、PAPAMAMAたちの心からのメッセージなどたくさんの思い出の詰まったこのHPをときどき見ることになるでしょう。このHPは、私にとって元気・勇気の源になるはずだから。
それでは。夏のエスパニョール劇場を閉幕します。また、どこかで。
投稿情報: koshiropapa | 2009/08/05 04:43