いよいよ今年もやって来ましたこの季節!!!
日本から海を越えて遥々6人の戦士達(後半にもう1人参加予定)がやって参りました!
まずは大阪と愛知からやって来たTAIGAとKOSHIROがルフトハンザ・ドイツ航空LH4460にて19:35分にバルセロナに到着です。2人は関空と名古屋、それぞれ別々の空港から日本をt発ったものの、フランクフルトからバルセロナ行きの便で一緒になった為、すっかりと仲良くなっていました。
さて、2人が到着したのはまだ出来て数週間しか経っていないバルセロナ新ターミナル1。このターミナル、新しいだけに綺麗なのは良いのですが、馬鹿広く、そして、まだ案内板やシステムも未完成のようで、客は迷う、迷う。私自身このターミナルに来たのは初めてで、2人と出会ってから駐車場に停めてある車に辿り着くのに、関係者以外立ち入り禁止のエリアに迷い込んだり、まだ工事中のエリアに迷い込んだり、右往左往。それでも2人は、「なんか、ターミネーターの世界みたいだね」と楽天的。う~ん、頼もしい。
聞けば、1998年生まれのTAIGAは海外が初めて。それがいきなり1人旅とは、あっぱれものです。
本人も、「親から離れて1人でやってみたいから来た」ときっぱり。
う~ん、更に頼もしい!
2000年生まれのKOSHIROは去年のエスパニョール・サマーキャンプに続いての2年連続での参加。そして今回はおよそ1ヶ月の長丁場、“スペシャル”に挑戦です。去年よりも逞しくなった姿を見せて欲しいものです。
新ターミナルの冒険を終え、車に乗って20分、今夜の宿Hostal Conde Guellに到着です。
直前には憧れのカンプノウの横を通り過ぎ、2人共、「お~」と嬉しそうにしていました。
さて、2人を宿舎に残し、再びバルセロナ空港へ。
今度は慣れた旧ターミナル(ターミナル2)へ。
そこでは、成田発の4人を出迎えます。
エールフランス航空AF2348は、定刻の22:00にバルセロナへ着陸致しました。
しかし、中で荷物がなかなか出てこないのか、4人が出てくる様子はありません。
待つ事40分、来ました、来ました!4人の勇者が!
こちらは成田空港からずっと16時間にも渡る長旅を共にして来ただけに、すっかり意気投合している様子です。
もっとも、2000年生まれの岐阜から来たSORAは機内で気持ち悪くなってしまったらしく、戻してしまったとの事。流石に緊張感があったのでしょう。
とにかく、皆元気ながらも、顔にはお疲れの表情が。
「今日本何時!?超眠ぃ~」
「ねぇ、今スペインは21:46!?」
“今、スペインは22:46、日本とバルセロナには7時間の時差がある。冬は8時間差だけど、今は7時間だ。それと、時差ぼけにならないコツとして、今日本が何時なのかは考えない事。今君達がいる場所は22:46。もう日本は朝の5:46だからおばあちゃんは起きてるなぁとか考えない。それと、携帯電話持って来ている者はいるかい!?”
「いない」「俺持ってねぇし」「中学卒業するまで持つなって言われてる」「持ってな~い」
“よし、O.K.折角、親元を離れて皆、1人だけでスペインに挑戦しに来ているんだから、毎晩親に電話していたら、折角の旅が意味無くなってしまう。だから持ってなくて良し!”
何でも、4人は成田空港でグルノーブルに移籍した松井選手に出くわしたとか。
さらには、便まで一緒だった様子。ラッキーでしたね。
“そういえば、さっき今君達がいた空港に3時間前に中村俊輔がいたよ。彼も今日、バルセロナに到着したんだよ”
全員「え”!?うそ!?まじ~!?」
そんなこんなで、すっかり日も暮れたバルセロナの街を走りながら、2人の待つ宿へ。
宿に到着すると、先に到着していたTAIGAとKOSHIROの2人はすっかり爆睡の世界へ。
そして、瞬く間に他の4人も眠りの世界へ突入して行きました。
2001年生まれの今回の最年少、埼玉から来たTSUBASAは車内で少し嘔吐し、1999年生まれの大分から来たTATSUKIは、「そう言えば僕は全くユーロを持っていません」と水を買う際にあたふたするなど、ちょっとしたハプニングはありましたが、どうにかこうにか無事、第一日目を終える事が出来そうです。
そんな中、1998年生まれでTAIGAと共に最年長なのが東京のKYOSUKE。彼は今回がバルセロナ3回目とあって、やはり手馴れたもの。出会った最初にいきなり点呼代わりに“Como te llamas(コモ・テ・ジャマス)!?”と全員に聞いてみたのですが、さっと「Me llamo Kyosuke」と答えたのは彼一人でした。彼の今回に懸ける意気込みは、これまで以上に強い事でしょう。
ところで、車中の会話の中で、“サグラダ・ファミリアってな~んだ!?”という質問をしたところ、TSUBASA「バルサの、えーと、何か」、SORA「なんだか忘れちゃったけど、まだ出来てないやつでしょ」、TATSUKI「レストランか何か!?だって、ファミリーって付くから」など、ユニークな答えやなかなか鋭い答えも出て来ました。
“じゃぁ、KYOSUKEは!?”と聞くと、「えっとぉ、なんだっけ!?」 ずるっ!
う~ん、やはり彼は今回、フットボールに集中しているようです!
by Keita Uematsu
◆参加選手の親御さんへのメッセージ◆
勇気を振り絞って子供の背中をポンっ!と押したはいいものの、子供の安否が気になって眠れない夜を過
ごしている親御さんの為に、ほぼ毎日キャンプの風景をこのコーナーを利用してご報告してまいります。各ページの下にコメントを書き込めるスペースがありますので、もしよろしければ色々と書き込んで下さいますと幸いです。
な
お、キャンプ期間中にこのページを子供達に見せるつもりはありませんし、書かれていることを彼らに伝えるつもりもありませんので、「たけし~、元気?友達
できた?生水は飲んじゃ駄目よ!」とか「つねちゃん、お父さんへのお土産としてバルサの新ユニフォームを買うの忘れちゃだめよ!」という類いのコメントは
無意味です。あらかじめご了承下さい。
また、国際電話可能の携帯電話を持参している少年もおりますが、基本的に緊急時以外の使用は厳禁です。折角遥々海を渡って、最高峰のフットボール文 化を体験する為に少年達は来ているのですから、普段の日常をちょっとだけ忘れ、異文化に適応しようとする彼らの自立心を尊重してあげて欲しいものです。寂 しかったら、友達を作れば良いのですから。
◆その他の皆様へのメッセージ◆
前述したとおり、このコラムは基本的には選手の親御さん達の為に執筆しますが、決して親御さん達の為“だけ”ではありません。もしよろしければ、ご感想をコメント欄に色々と書き込んで下さいますと嬉しいです。