Hola! Muy buenos días!
さて、始まりました、MIC2010(Mediterraneo Internacional Cap 2010)。
FCバルセロナ、エスパニョールなどのスペインの強豪に加え、Ajax,Intel,といったヨーロッパの強豪も集まるこの大会に、この度挑戦するのは、全国高校サッカー選手権の常連校として名を連ねる”岡山作陽高校”です。
3月29日の夜に、到着した一行は、翌日、Camp Nou横のピッチで調整し、Camp Nou,Sagrada Familia等の観光を終えて、本日、3月30日に大会の行われる、Lloret de MarというBarcelonaから海岸線を北方面に70kmほどの地へと移動しました。
そして、到着直後に行われた、大会前の調整試合。
対戦相手は、エジプトU-18代表です。クラブ世界選手権にも名を連ねるAl Ahlyの選手を中心にとしたチーム構成で、今大会に招待されています。また、この年代のアフリカチャンピオンでもあるという今大会の優勝候補の一角です。
Sakuyo vs Egypt U-18大会規定に沿った形で、25分ハーフでゲームは行われました。
《前半キックオフ》
オーソドックスに4-4-2の布陣で、試合を開始したEgypt代表。前半開始直後からディフェンスライン、ボランチの位置からゲームを組み立てます。一方、Sakuyoもコンパクトな3ラインを形成し、前線高い位置から早いプレッシングをかけ、積極的にボールを奪いにいく姿勢を見せます。
前半4分、最初にチャンスを得たのは、Egypt代表。ゴール前で直接フリーキックを獲得します。しかし、シュートは枠を外れます。立ち上がり外国チーム相手と言うことで、体格差、はたまた激しい当たりといった点に戸惑うかなと思いましたが、選手たちは立ち上がりから戦う姿勢、気持ちのしまった戦いぶりを見せてくれました。
試合開始からお互いが主導権を握りに行く息の詰まるような緊迫した試合展開を見せます。まだ7分しか動いていない時計に、野村監督も「長い立ち上がりだな~。」と息をつきます。
中盤、徐々に本来のスタイルである、パス&ムーブというSakuyoらしいスタイルがゲームの中に現れ始めます。
迎えた前半15分。ゴール正面でフリーキックを得たSakuyo。キッカーはSUDOU。壁の横を抜く、低い弾道の強烈なシュート!!しかし、ボールは僅かに、ゴールポストの左を通過します。惜しい!!
すると、16分。再び左サイドのワンツーで相手を崩すと、スルーパス。しかし、これはタイミングが合いません。
何度か、左サイドから攻撃チャンスを作り出しますが、いい形でシュートまでたどり着けません。
一方、Egypt代表も負けません。ディフェンスラインから、左サイド高い位置を保った7番Mustafaへのロングボールが通ります。そのまま突破すると、早いクロスを上げます。そのボールにエース10番が走り込みますが、これはわずかに合わず。
あっという間に25分が過ぎ去り、前半終了。両チーム一歩も譲らぬほぼ互角の戦いを見せます。
そして、迎えた後半戦。
エジプト代表の個人技が目立ち始めます。前半もその片鱗を見せていた、7番と10番のAl Ahlyコンビが左サイドから積極的な個人技によるドリブル突破、そしてコンビを見せ始めます。しかし、サイドバックNAKAMURA,センターASADAも負けじと1対1、そして競り合いをものにし、相手の攻撃を食い止めます。
相手ボランチ22番を起点として、テンポよくボールを動かす、Egypt代表。一方、Sakuyoも持ち味である、リズムのあるパスサッカーでEgypt陣地へと攻め込みますが、なかなかゴールを脅かすことができません。
メンバーを代えた、Egypt代表。FWにいた10番が、トップ下あたりに落ちてきたことで、より攻撃に厚みがまします。長いボールを放り込み、どうしても1点が欲しEgypt代表。
そして、ゲームが動いたのは、44分。ペナルティーエリア内で、疑惑のファールの判定。
明らかにファールがなかったにも関わらず、審判はPKを宣告します。
ここまで、粘って固い守りを見せていだけに、いただけないこの判定。しかし、判定は覆りません。
そして、このPKを10番に蹴り込まれ、0-1。
そして、その4分後。7番と交代して入った3番に左サイドを突破されてしまいます。ニアにあげたグランダーのクロスに18番が飛び込みますが、これはシュートミス。わずかに枠から外れ、ピンチを逃れます。
最後まで、Sakuyoは戦うことをやめませんでしたが、結果はこのまま0-1で試合終了。
善戦していただけに、判定に泣かされたという気がしてなりませんでした。
しかしながら、Sakuyoの善戦に、Egypt代表スタッフからも素晴らしいチームだという声をいただけました。
まだまだ、Sakuyoらしいリズムを出し切れていないという野村監督。しかしながら選手たちも、自分たちがやれるという自信を掴んだに違いありません。
明日から5日間に渡って始まる本大会。
<予選リーグ>
Sakuyo
1 vs CFZ BRASILIA SE
2 vs UD CASSA
3 vs FC L'ESCALA
と、試合が続きます。予選リーグを突破し、決勝Tに勝ち上がりたいところです。
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さぁ、SAKUYOだけじゃありません!SAKUYO FUTUROも忘れてはいけません!今回、岡山作陽高校は、2チーム編成で来ています。SAKUYO FUTUROの大会登録名でエントリーしているこのチームは、いわゆる作陽のBチームに当たります。そして、大会前日のこの日、SAKUYO FUTUROも調整の意味合いで親善試合を行いました。対戦相手は、地元、カタルーニャ州のチーム、ManlleuのユースBチームです。彼らは地元では、Preferenteと呼ばれるユースの3部に所属しています。
試合は40分ハーフで行われ、前半はSAKUYO FUTUROのベストメンバー。後半は、上述したエジプト代表戦に出場しなかったSAKUYOのAチームのメンバーとSAKUYO FUTUROの前半に出なかったメンバーがミックスされたメンバーで戦いました。
4-4-1-1の布陣を敷くSAKUYO FUTURO。
GKはIKEGUCHI
DFは右からNISHIMURA、MIYAWAKI、KATO/TEPPEI、TAUCHI
MFはKATO/RYO、KAWASAKI、MITEKURA、MATSUMOTO
そして、トップ下にYOSHIDA、1トップにHIRAKATAが入ります。
立ち上がり、両チーム共に、落ち着かない展開で、ボールが上手く収まりません。しかし、徐々にSAKUYO FUTUROがスピードと俊敏性、そしてパスワークを発揮し、主導権を握って行きます。Manlleuのプレスもルーズで、それを察知した選手達は、スペインに来て初戦という浮き足立った状態から冷静になって行きます。そんな中、右からのクロスボールに9番のFWHIRAKATAがヘディングシュートを放つも、惜しくもボールは枠を捉えませんでした。しかし、最初の決定機を得て、自信が付いたのか、ここから中盤でリズミカルなパスがポンポン繋がりだします。そして、右からの展開でスルーパスに抜け出した10番のYOSHIDAが相手を引き付けて左でフリーの9番HIRAKATAへ。これを9番が冷静に決め、SAKUYO FUTUROが先制点を上げる事に成功します。
その後も攻勢に出るSAKUYO FUTURO。左からは、12番のMATSUMOTOが、ドリブルとパスワークを武器に、敵陣に攻め込みます。すると、ゴール前の混戦から、最後は決定的なチャンスを9番HIRAKATAが迎えますが、ゴール至近距離から放たれた左足のシュートは、なんとクロスバーの上を越えてしまいます。ストライカーであれば、ここは決めたかったシーンです。
その後はやや停滞したリズムの中、一進一退の攻防が続きます。
すると、それまで殆どチャンスの無かった単調な攻撃を繰り返していたManlleuは、右からのコーナーキックを長身の7番がヘッドで叩き込み、SAKUYO FUTUROは同点に追いつかれてしまいます。
試合はこのまま、ハーフタイムを迎えます。
後半、前述の通り、ガラリとメンバーを変えてきます。
GK:SO
DF:OKADA、MIWATANI、EGASHIRA、NISHITE
MF:WAKABAYASHI、MORI、TAUCHI、MASUDA
トップ下にODAKA、そしてワントップがMINEMATSUです。
普段一緒にやっていないAチームとBチームの混成チームだけに、コンビネーションに不安を残します。その懸念どおり、後半の立ち上がりはお互いにやろうとしている意図が噛合っていないプレーが多々見られます。しかし、相手のプレスが甘く、落ち着いてプレーすれば、やれるということを徐々に感じ取って行った選手達。少しずつ、それぞれが持ち味を発揮し、SAKUYO FUTUROのペースになって行きます。普段一緒にやっていなくても、コンセプトは一緒。高い位置からの激しいプレスで、相手を窮屈な状態に追い込みます。
すると、追い込むどころか、高い位置で相手ディフェンダーからボールを奪った15番のMINEMATUが、そのまま一人で持ち込んで、飛び出して来たGKも構わずにシュート!これが見事にゴール左へ決まり、SAKUYO FUTUROが再び勝ち越しのゴールを奪います。
大会を前にした選手達の高いモチベーション。そして、Aチーム定着を目指す11人のサムライ戦士達は、その後も走り、果敢に攻め込みます。即席チームとは思えないような、徐々にお互いの意図が噛合い、スピーディーなパスワークが展開されて行きます。パスワークだけではありません。左からは8番のMASUDA、右からは17番のWAKABAYASHIが、積極的な個人技による仕掛けで、相手のサイドを崩して行きます。
すると、ゴール前でボールを受けた14番のODAKAが、右へドリブルしながら、相手ディフェンダーを次々とキックフェイントでかわし、右足のシュート!これが見事にゴール左に決まり、SAKUYO FUTURO、1-3とリードを広げます。
そして、今度は途中から左サイドに入った11番を付けたKOYAMAが、縦パスに抜け出し、ファーストタッチがいきなり左足の“ゴラッソ!”を叩き込みます。
守っては、終始安定した、そして堅実なディフェンスを披露した守備陣がその後をきっちりと抑え、終わってみれば1-4の快勝となりました。
どうやら、選手達は明日の開幕を気持ちよく迎えられそうです!
それでは、Buenas noches ! Hasta manana!
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