さて、初めてのカンテラの練習で衝撃を受けたTSUBASA。翌日は、「俺下手だし、、、」「俺、スピード無いし」とやや弱気モード。そりゃそうです。初めて、同じ歳相手に強烈な洗礼を受けたのですから。
そんなTSUBASAは、金曜日のスクールの練習を経て、土曜日は初めてのスクールリーグに参戦しました。
これで、月から金まで、全てのメンバーと1度は練習したことになり、「これで全部皆と知り合えたんだね。」と、概要を把握し、少し慣れて来た様子も見せています。
さて、土曜日のスクールリーグは2試合(20分ハーフ)に参加しました。
最初は、金曜日のシスクとマルコスの両コーチの下、ESCAICHE(エスカイチ)チームに参加し、TINTIN MARQUEZ(ティン・ティン・マルケス)チームと対戦です。スクールリーグは、最も最上級のレベル1からレベル18まで、各レベル毎に4チームずつが入っており、3試合総当りによって、1位が一つ上のレベルへ、最下位が1つ下のレベルへ降格するという形で、3節を1セットで、セット毎に入れ替えが行われ、そうして年間、およそ30試合のリーグ戦を戦います。年齢は5歳から14歳で、当然、レベル上位は上級生で占められています。
そして、今回のESCAICHEはレベル11のリーグです。新参者のTSUBASAは、ベンチスタート。そして、前半の途中から右ハーフとして登場です。スクールリーグは7人制フットボールで実行されており、チームによってシステムは異なりますが、シスクコーチのチームは、2-3-1のシステムを採用し、TSUBASAは3の右サイドということになります。
ESCAICHEのメンバーは殆どが2000年生まれ。すなわち、TSUBASAよりは1つ年上です。その為、体格ではTSUBASAは小さい方です。
初試合という事もあり、やや動きが硬いTSUBASA。プレーも消極的で、簡単にパスを選択してしまいます。しかし、レベル11のリーグは決してレベルが高くありません。徐々に、パスが来ない、パスしても、上手くゴールに結びつかない事を悟ったTSUBASAは、ようやく自分で右サイドを縦にドリブルで突破するようになります。そうして、ゴール前へセンターリングするチャンスメイクをするようになり、少しずつ、積極性が出て来ました。
後半、再びベンチスタートしたTSUBASA。今度は、最初から積極的に相手からボールを奪い、そして自らドリブル突破を試みるようになります。最初はセスクコーチも「TSUBASA!パスだ!」と指示していましたが、徐々にTSUBASAの持ち味を把握すると、「TSUBASA、お前が行け!」「TSUBASA!シュートだ!」とTSUBASAにどんどんやらせようという指示に変わって行きます。
完全に市民権を得たTSUBASAは、シュートやラストパスなど、決定的な仕事をこなすようになって行きます。
しかし、この日はゴールに見離されたか、強烈なシュートもキーパー正面だったり、相手の体を張ったディフェンスにブロックされてしまいます。
TSUBASA自身は尻上がりに調子を上げて行きましたが、試合は1-4で敗れてしまいました。
続いては、火曜日のジョアン・カルロス監督率いるSOLSONA(ソルソナ/レベル9)に参加し、SOLDEVILLA(ソルデビージャ)と対戦です。ここでは左サイドハーフとして先発出場したTSUBASA。先程の調子をそのまま繋げて欲しい所です。ところが、相手が強かった。SODEVILLAはレベル10から上がって来たばかりのチームですが、決して上手くは無いものの、良く走り、そして体をぶつけて戦って来ます。その分野ではTSUBASAも決して負けないものの、チーム全体としては、相手の方が勢いが上。おまけに、SOLSONAのGKセルジ君は、残念ながらザルです(涙)。
試合はあっという間に序盤、0-2とリードされてしまいます。すると、SOLSONAは右からのセンターリングが左サイドへ流れ、走りこんだTSUBASAが絶好のシュートチャンス。がしかし、ゴールががら空きだったにもかかわらず、無情にもシュートはクロスバーを越えてしまいました。反撃の狼煙に繋がる決定機だっただけに、悔やまれるシーンです。
その後、SOLSONAは良い所無く、それに比例して、TSUBASAもなかなか良い形でプレーする事が出来ません。コーナーキックのボールがゴール正面にいたTSUBASAの足元に飛んでくるも、ダイレクトで打ったシュートは、相手ディフェンダーのブロックに遭って防がれてしまいます。
そうして、試合は1-9で敗れてしまいました。
こうして、TSUBASAの最初の1週間が早くも過ぎて行きました。
夏に比べ、まだまだ本調子とは言えないTSUBASA。さぁ、適応、慣れの1週間は終わりました。来週、本人が調子を上げて行く事を期待しましょう。
さらにこの週末は、エル・クラシコをエスパニョール寮で心の中ではバルサを応援しました。22時キックオフという日本では考えられないような試合時間でも、しっかり、最後まで見終えたようです。
また、日曜日にはエスパニョールのホームグラウンド、コルネヤ・プラットスタジアムでエスパニョールvsアトレチコ・マドリー戦を観戦しました。
by Keita Uematsu
私の代わりにぶん殴って下さい。スペインに遊びに行っている訳ではないので、中途半端な気持ちでプレーするなら、やらない方がましです。最初から負けるつもりでいるなら、練習には参加させないでください。我が家の方針は泣いたら泣き止むまで殴り続ける事になっていますので、弱っている時こそ徹底的にやって下さい。それで潰れたらそれが本人の能力ですから。お前から気持ちをとったら何も残らないだろう。
全力でぶつかって駄目なら得るものはある。でも、ただ参加しているだけなら、何もしない方が良い。持たせた勉強だけやっていろ。
そのかわり二度とスペインに行きたいなんて言うな。
以上よろしくお願いします。
投稿情報: TSUBASA PAPA | 2010/04/12 12:14
もともと勝気なら、慣れれば本領発揮すると思いますよ。油断しててスピード、パワーに面食らっただけですよ。
日本の子たちも合流することで環境もかわりますから。
子どものすごいところって、顔色を伺う大人と違って急激に本能で環境に慣れることですから。まだ、1週間でしょう。
投稿情報: koshiroppapa | 2010/04/13 01:24
私がコメントした1対1とは1対1の練習ということです。
「1対1はサッカーの基本です。~にそんなサッカーで勝てるわけないのに・・・・・・。」はまさに、そのとおりだと思いますよ。
(以下、平均的なローカルチームの傾向)
テクニック重視で、競い合ってボールを奪いとることの大切さを植えつけることを軽視しすぎていると思います。相手から奪いとってゴールに入れないと勝てないのに。
ゴールを取るためにボールを保持する意識より、ゴールを取られないように陣地を取ることを重要視するスポーツが少年サッカーになっています。かっこよく言えば戦術のないカテナッチョ。
または、バルサや日本代表の代名詞となっているパスサッカー(パスだけじゃないのにね)を勘違いしてしまい、パス回しが最終目的となるような練習が多くゴールの要らないスポーツになっています。また、パスまわしも敵のいないパスまわしをずっとやったりと。決められたコースをボールだけ見つめて動くなんてサッカーの試合中にはないと思うのだけど。うまいけど怖くないチームが多いですよ。とにかく勝負弱い気質のチームが島国にとじこもって大会しているって感じです。
足元のテクニックを絶対軽視してはいけませんが、ダンス的な要素のテクニックに時間を割きすぎていると思います。対目の前のボールという練習時間が多すぎると思います。足元は敵がいる中でのファーストコントロールを重視すればいいのでは。もっと2対2以上のシチュエーションでゴールを奪うために必要なテクニック(かけひきや間合いやタイミング、体の使い方、ボールの置き方)をチーム練習でしたほうがサッカーのテクニックが向上すると思います。(自由な発想がうまれるように制約条件はあまりつけずに)
すごい道具をそろえているがそれを使いこなす腕のない職人が増える日本サッカーです。多少道具はボロでも必要最低限のものがあれば、現場を経験した職人はよい仕事をします。
Koshiroも最初は足元ばかり練習した口でした。案の定、試合で使いづらい選手でした。スペインでの経験を含めすこしづつ殺陣師からストリートファイトの強い侍に変化していってくれればと思います。
7歳くらいまでって野生猿的本能でやるけど、テクニックのある頭の良い子であればあるほど猿から人間になる思考回路が本能でやってきた部分を押さえてしまい、それまでに比べて覇気のない、手抜き、大人しめにみえてしまうんですよね。
投稿情報: koshiroppapa | 2010/04/13 08:44