4月22日
Buenos dias!
今日もEspanyolのAlevin Bに混ざってのトレーニングとなったKAITO。
今日のトレーニングは、週末の対戦相手を想定してのトレーニングとなりました。
意識することは、数的優位を作って、相手の背後のスペースを攻略すること。監督のMiguelも熱のこもった口調で要求を伝えます。
早速アップを開始する選手たち。KAITOも少しずつ名前を覚えることができてきたからか、前よりもチームに溶け込み、ボールを受けられるようになりました。
そして、アップもそこそこに、早速、トレーニングへと移ります。
3対2から相手の裏のスペースを攻略する練習。最初は、選手の意図に任せて指導を見守る監督のMiguel。選手たちの突破の試み方もそれぞれです。KAITOもオフェンスとして、練習をスタートしますが、足元へのパスを狙われインターセプトされ、ディフェンスに変わります。こちらディフェンスでは2人のコミュニケーションが要求されます。数的不利でのスタートとなるために、どこかのタイミングで、2対2、もしくは1対2という形まで追い込まなければなりません。パートナーとなった選手とKAITOの息がなかなか合わず、ディフェンスが続きます。
エスパニョールの選手たちもなかなかMiguelがイメージする突破の仕方に辿りつけません。ここで、最初の指示が飛びます。
Miguel「練習前に話した今日のテーマは覚えているか?」
選手たち「数的優位からの突破! 速いボール回し! etc.....相手の背後をつく!」
Miguel「それだ! 今の動きを見ていて、相手の背中をとるというイメージで突破ができている選手がすごく少ない。次の対戦相手は、前からプレッシャーをかけてくるチームだ。その相手の背中をついて攻撃を組み立てることが、試合につながる。そのトレーニングのイメージをしっかりもってやれ!」
すると、足元でボールを受けて、どうにかこうにかしようとしていた選手たちの動きがぱっと切り替わり、オフ・ザ・ボールの選手たちの動きが活性化されます。相手のギャップをついての突破、ワンツーといった動きも出てきます。
KAITOはボールを出したり、ドリブルという部分では、積極的に試みようとしますが、ボールがない時の動きにためらいがあるのか、なかなか選手たちとタイミングがありません。ボールをスペースで受けるという動きをなかなかすることができませんでした。
そして、次の練習は、8対7。
守備側の4-2-1のトップとしてゲームに入った、KAITO。前線からのディフェンスを監督からは要求されます。また、ボールを奪った後の、起点となるような動きをするようにという指示がでました。
さて、ゲームが始まるとこの中でも今日の最初に行われた練習である3対2へのこだわりをMiguelは見せていました。どのタイミングでその攻撃をしかけるか?そして、相手の背後へと侵入していくか?そこに焦点を当ててのトレーニングとなりました。たくさんのことは要求しません。が、しかし与えたテーマにはものすごいこだわりを見せるMiguel。
KAITOはチームが奪ったボール、右からのクロスに中央へ走り込みゴールをあげます。一方、ファーストディフェンダーとしても積極的にボールを追いかけますが、1枚目のディフェンスとして攻撃方向の絞り込みをすることができません。また、奪ったボールの起点となることがなかなかできずにフィールド中央を右往左往します。どうやら、ここでオフ・ザ・ボールの動きという部分がKAITOの一つの課題として浮上しました。ボールをなかなか受けられないためか、自信も少し、薄れて声も少なくなってしまいます。
1本目が終わると攻守を代えて、オフェンスチームの右サイドバックに入ります。ここでは、GKからのスロー、中央のディフェンダーからのパスを要求し、攻撃の起点としてボールを受けます。この辺りでボールに触れ始めたことで、少しずつプレーの中に入れるようになりました。しかし、球際の1対1。運動量。どれをとってもなかなかカンテラの選手たちに勝てません。もがくKAITO。壁にぶつかり、衝撃を受け、そこから再度挑戦を繰り返していく必要があるのです。このスペイントップレベルとの子どもたちとの差をしっかり認識し、自分の中に落とし込むと言う作業が大切になるでしょう。
最後は、シュート練習を行いました。
初日に比べ、ミートを心がけ、時折鋭いシュートを打つようになったKAITO。大きな進歩です。初日は、全てといっていいほど大ぶりで、アウトサイドにかかり右にそれていたシュートが、今日はミートを心がけ、コンパクトな足の振りに変化していることが一つの驚きでした。ふかすようなシュート。枠をそれるようなシュートもぐっとへりました。
そして、最後に行ったPKでは、本人も緊張した面持ちでしたが、しっかりとゴール右隅にゴールイン。キーパー素晴らしい反応でしたが、それよりもKAITOの蹴ったコースが良かった。
そして、今日の練習は終了。
KAITO「PK緊張した。でも決めれて良かった!(ホッ)」
現在、リーグで首位を走るEspnayol Alevin B。残り試合もあとわずかに迫っていますが、監督のMiguelは選手の気持ちをゆるめません。
Miguel「リーグに勝つことはそれほど重要じゃない。もともと、いい選手が集まっているんだから、勝てるのが当たり前だと思う。だけど、お前たちはもっともっと上達していかなければならないんだ! 」
と選手を鼓舞し、練習は終了しました。
仲間たちもKAITOの名前もしっかり覚え、練習の中でもKAITO、KAITOという声が聞こえるようになってきました。
ここから、あとどれだけスペイントップクラスの選手たちの中に溶け込み、近づいていくことができるか?
100%と言わず、200%、300%出す気持ちでくらいついてもらいたいと思いました。
週末は、スクール、そしてスクールリーグと続きます。
それでは、また明日。
By Yuya Takaji
Takajiさん、更新ありがとうございます。
カンテラでの練習も、もう半分終わったことになるのですね。
早いですね。1ヶ月なんてあっという間ですね。
もう少し長くいさせたくなりますね・・・。
日々高いレベルの中でやらせてもらえる幸せを本人は感じているのでしょうか?
まあそんな余裕はないでしょうね(笑)
オフザボールの動きは、前からずっと課題です。
どういうときにどう動けばいいのか、全然わかってないと思います。
1つ先、2つ先を考えて動くということが全然できない思います。
それでも、これまでは何とか通用してきましたが、
さすがにそうはいかないでしょうから、
本気になって考え始めるようになってくれるといいのですが・・・
課題のひとつであるシュート、少しは変化が出てきたのでしょうか?
もし少しは変わっているのであれば、
TakajiさんやUematsuさんのサポートのおかげだと思います。
一人では、きっと課題に気付くことすらできないのではないでしょうか。
日々、本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿情報: kaitochichi | 2010/04/23 08:42