4月19日(月)
Buenos dias!
今日は、KOSHIROとYUKIはエスパニョールBenjaminAとトレーニングを行いました。
先週末の試合も勝利したEspanyol BenjaminA。勝ち点70で現在首位を走ります。2位バルセロナとの差は2ポイント。そして、今週末には、そのバルセロナとアウェーでの直接対決となります。負けることの許されない状況に、練習前、監督のDavidも選手たちに熱のこもったコメントをかけます。
いつもと違った雰囲気に選手たちの間に緊張感が走ります。絶対に負けられない相手と絶対に負けられない状況での対決。まだ幼い選手たちながらもこの一戦の重みというものをひしひしと感じているように映りました。
今日のテーマは、「激しさと集中力」。
その言葉通りのトレーニングが行われました。
まずはじめに行ったのは、4箇所に分かれた場所からスタートする3対1。いつものようにDavidが1~4の数字を言うと、言われた数字の位置から選手たちが飛び出し、プレーを開始。集中を切らすと、すかさずDavidからの厳しい声が飛びます。
KOSHIROとYUKIも練習の流れをつかむとトレーニングに集中して取り組み始めます。
次に、行われたのはフィールド中央からの1対1。Davidが2名の選手の名前を呼ぶと、呼ばれた選手たちが飛び出し1対1をはじめます。常に、ゴールとディフェンスを意識していないと勝つことができないこのゲーム。今日は、YUKIの集中力も目立ちます。「YUKI」と呼ばれると素早くその声に反応し、ゴールをあげます。また、ディフェンスではスライディングタックルで体を張ったディフェンスを披露します。このプレーには、第2監督のAlbertも「Muy bien,YUKI!」と声をかけます。
逆に混乱していたのはKOSHIRO。というのもDavidの発音する「KOSHIRO」のイントネーションがつかめず、スタートが遅れるシーンが幾度か目立ちました。が、慣れてくるとこちらも素早い飛び出しを見せるようになります。
そしてその後に、ドリブルをしながらチームメイトとのコミュニケーションをとる練習をした後は、2チームに分かれての3対2のゲームを行います。
とにかく、個人で、そして2人、3人という局面で相手に負けないという練習を盛り込んで監督David。週末のバルサとの試合を見据えてか、激しさという部分にこだわり続けて練習を進めます。
こちらの練習では、YUKI、KOSHIROが違うチームに分かれてのプレーとなりました。ゴールを決めるまで続き、勝ち残りという形式で行われた練習。カンテラの選手に負けずに声を出し、元気よくプレーしていたのはKOSHIRO。チームメイトの名前を徐々に覚えだしたKOSHIROは、積極的にチームメイトの名前を呼び、ボールを呼びます。オフェンス3対2という状況において、GKからボールを受けると、ワンツー。そしてサイドへボールを展開しクロスを中で受けるなど、積極的にボールに絡んでいきます。シュートも5点(6点?)ほど決める活躍を見せました。しかし、カンテラの子たちと比べると体力面が続きません。ゲームに勝ち続け、プレー時間が多くなるほど苦しくなってしまうというシーンも見られましたが、今日のプレーはすばらしいものだったと言っていいでしょう。コーチのAlbertも「KOSHIROは良かったね。」という評価をしていました。
強いて欲を言うならば、シュートを打つタイミングとキック力。キック力を周りの子たちと比べると正直劣ってしまいます。本人も、「あいつらのシュート力にはまだまだかなわない。」というコメントを残して自覚しているようでした。タイミングよく強いシュートを放つことができれば、2倍のシュートを決められていたといっても過言ではありませんでした。決定力という部分をもっと意識して強烈なシュートが今打てないならば、タイミング、コースを狙った的確なシュートを打つというトレーニングが必要かもしれません。
一方、今日のYUKI。「声」という部分に関しては今日も不足。本人も練習後に、「KOSHIROと比べるとまだまだ声を出せていないということを感じた。」と振り返っていました。しかし、こちらのYUKIも本日は6点ほどゴールをあげます。オフェンス3人の右サイドに入ってプレーすることが多かったYUKI。ボールをしっかりとコントロールすると、狙い済ましたシュート。そして足にボールをしっかりミートさせての鋭いシュートを放っていました。ストップされるシーンもありましたが、ドリブルで積極的にしかけようとする姿が見られましたし、また相手のギャップを通す、タイミングの良い鋭いパスも出していました。YUKIとプレーをともにしたチームは、連勝したこともあり、15分ほどゲームが続きます。GKのスーパーセーブの連発もありひたすらゲームが続き、こちらYUKIもばて気味でした。しかし、気迫のこもったプレーを続けていました。
課題は、引き続き「声」という部分。本人は「声」をいつもよりも出したということでしたが、量的にはまだまだ足りません。呼べばもっとボールを呼び込むことができたというシーンはたくさんありました。一方で良かった点は、体を張ってスライディング等の激しいボディコンタクトが出たこと。相手にひるむことのない姿勢というのは試合の中で絶対に必要とされるものです。ただ思いっきりいけばそれでいいということではありませんが、本気でぶつかりにいくのと見せかけのアプローチでは、相手にかかるプレッシャーというのはかなり変わってきます。YUKI自身がそれに気づきプレーの中で表現できたというのは大きな一歩であることに違いありません。
高い練習強度のもと1時間45分ほど行われた練習が終了しました。
YUKI・KOSHIROともに少しお疲れ模様。しかし、実際行われるバルサとの週末のゲームではこれ以上の激しいプレー、そして集中力が求められるに違いありません。そういう大事な一戦を前にこの雰囲気を味わえることはとても幸せなことだと思います。彼らもただの練習として捉えることがないように、少しでもその緊張感を体内に吸収して、エスパニョールの選手の一員として戦えるような心構えを身につけてほしいなと感じました。
明日はスクールでの練習となります。
それでは、また次回!
Hasta luego
By Yuya Takaji
tt
お疲れ気味のようですね。(TAKAJIさん。おごりで、まぐろの赤身!(笑))
日本で毎日練習しているのとは、質が違うのでしょうね。
いつもみたいに手抜きをする余裕がないみたいですね。
それともたのしすぎるのか?
2週目に入って雰囲気に慣れて、先週末のスクールから運動量が増えたりして、1週目の疲れが出てきたのかな。
日本では、一番動き回ってもチーム1バテない男も、カンテラでは標準レベルなんですね。
しかし、自分の好きなポジションで活躍したいなら、誰よりもボールに絡むプレーをしてもバテないくらいにならないとね。
まだまだ世界は遠いねえ。
パワーに関しては、今どうにもならないから、今彼が磨くところはTAKAJIさんのコメントのとおりだと思います。
タイミングよく、ゴールへ強めのスルーパス気味でコントロールすることができれば、今後につながるはず。といつも話しているのになあ。
あとはしっかりインステップにミートし、フォロスルーのときに足首が返らないようになればいいのだけど。(2ヶ月に一回くらいすげーの打つけど) 現時点でパワー不足を気にしてもしょうがないし、パワー勝負したって君の良いところが消えるだけだよ。CLチェルシー戦で見せたイニエスタのシュートをイメージしていこう。
発音の件、やはり難しいですか。今の時点で、パワーで勝とうなんて君らしさを失うだけ。
バルサキャンプの時も「こいつ難しいな」と言われ、「コッチー」と呼ばれていました。
フルで言えても「ぉっしろ」になっちゃうみたいです。
仲間はどう呼んでくれているのかな。
名前も世界が遠いですね。
自分とは思わず全く反応しなくなるかもしれませんが、日本でいう「太郎 花子」みたいなスペインでメジャーな名をつけてやってください。
一応我が家では、日本語で彼の一番好きな言葉からスペイン名「ガナル」を時々使っています。幸せな親子とお思いでしょう。
でも全くといっていいほど無反応ですし、私も練習中興奮すると「オラ」「アホ」の連発。良く反応します。でも反応するからといって「オラ」「アホ」はスペインではご勘弁を。(ちょっと顔の形がにんにく丸ごと1個に似ているかも)
投稿情報: koshiro papa | 2010/04/20 06:27